第9話 また森を買う

 結界を張り追えたらラシル様は帰っていった。


「今から気切り落とすんだけど、残った場所はグリの住みかにしていいよ」


「え!いいの!」


「うん!いいよ。

残った場所の使い道分からないから、自然属性のグリの住みかにしようかなって」


「サリンありがとう!」


 なんかとてつもなく視線を感じる。


「皆どうしたんだ?」


「なんでレド達の住みか無いんですか!」


「自然属性じゃないから、いらないかなーって思って」


「普通にいるなの!作れなの!」


 そうだよな作らないと行けないよな。


「獣魔達に聞くんだけど、住みかに必要だとしたらどれぐらいの大きさがいい?」


「1/4!」


「じゃあ、もう1個森を買うか。

もう1個の使わない1/2は木切って、何か建てたり、野宿する用にしようか」


「パパ達と野宿だー!」


「獣魔達に聞くんだけど、住みかに何が欲しい?」


「レドはデカイマグマ風呂が欲しい!

木を全部切って欲しい!

天気は熱々で!」


「デカイ池が欲しいなの!

木を全部切って欲しいなの!

天気は変えなくていいなの!」


「俺はそのまんまでいいよ!」


「地面がゴツゴツがいいのじゃ!

岩も沢山欲しいのじゃ!

木を全部切って欲しいのじゃ!

天気は変えなくていいのじゃ!」


「うちは全部氷がいいな!

木を全部切って欲しい!

デカイ氷が沢山欲しい!

天気は吹雪で!」


「木を全部切って欲しい!

天気は雷雨よ!」


「眩しくて欲しいですの!

木を全部切って欲しいですの!」


「僕はゴルの逆で暗闇がいい!

木を全部切って欲しい!」


「じゃあまた行ってくるわ」


「行ってらっしゃーい!」


 金どれぐらい残ってるんだっけ?

 無かったらクエストを承ければいいもんな。

 ワイバーンのクエストあるかな?

 でもここ、ラシル国だからな…魔人の人達でも余裕だもんな。

 他の国まで行くしかないよな…はぁ、めんどくさい、スローライフか?これ…

 でも獣魔達の為だもんな、頑張らないと!


 (サリン教会に来てくれ、13号室で待ってるからな)


 なんで?まあ行けばいいか。


 教会の13号室に入ったが、ラシル様がいない。

 合言葉言わないといけないのかな?

 それはそうか、今までが必要無かったんだもんな。


「ラシル様のアホやろー!バカやろー!」


 と言うと白い光に包まれていった。


「ラシル様なんで呼んだんですか?」


「森を買うって聞いたからな、金やアシンからの許可も貰っておいたぞ」


「え?…会話を盗み聞きしていたんですか?

魔神様…引きますよ?キモい超えてキモいです」


「超えて無いよね?ね!?」


「キモい、以外越える言い方あるんですか?

無いですよね?ね!?」


「オスガキが分からせてやろうか?」


「んー?なにか言いまちたか?ww

ハッキリ言わないんですか?ラシル様?

ん?それで分からせるんですか?」


 ラシル様は何も言わず手首を掴んだ。


「ん?なんですか?ラシル様。

怒っちゃいましたか?ww怒っちゃったんですか、魔神様のくせに!

てか俺オスガキじゃないでちゅよ?

30代なんでちゅよ?ガキじゃないでちゅよ?

魔神様のくせに、頭悪いんでちゅね!ww」


「煽りやがって!このオスガキが!

歳なんて関係無いだろ!ガキみたいなんだからよ!

煽った事後悔させてやるよ!」


 と言ってとある部屋にテレポートされた。


「あれ?これって…ラシル様…の部屋?

えへへ…帰ろうかな」


「は?帰らせねえよ?楽しもうな?

煽って来たんだ自業自得だろ?」


 あ…煽らなかったら良かった…


 どうなったのかはご想像にお任せします。


「このまんま家にテレポートするぞ」


「魔石買わないといけないので、ごめんなさい」


「魔石も買っといてあるから行くぞ!」


「は、はい」


 魔石と森買ってもらったから、今金はどれだけ残っているんだろ?

 明日肉狩りにいくか、ワイバーンのクエストあったらいいな。

 金も稼げるし肉取れるし。


「すまないがまたこの魔石に触ってくれ」


「分かりました!」


 ラシル様はまた結界を張り終わって、帰っていった。

 なんで今日煽ったんだろ?たまあに煽りたくなるんだよな。


 自然魔法結界×100倍 かまいたち×5倍


 よし!これでグリの住み場以外の木切り落とせたな。

 

 「そうだった、忘れていたよ」


 「ラシル様!?どうしたんですか?」


 「住みかの場所に結界必要だろ?」


 「でも流石に、魔力沢山使わせてしまっていますし」


「大丈夫だよ魔神だからな。

じゃあまた10個の魔石を触ってくれ」


 「ラシル様、今日家に泊まりませんか?

結界を12個も張っていますので」


「え!それはありがたい!

ならサリンの部屋で寝ようとするよ」


 え?俺の部屋で寝る?意味が分からないよ!

 でもシズミが決めた事だし…うん、しょうがない!


「じゃあまず、レドの住みかから作ろうかな」


 レドの要望が。

 デカイマグマ風呂で天気は熱々か。

 風呂を作るならまず穴を掘らないとだな。


「レド風呂の大きさってどれぐらいがいいんだ?」


「1/4かな!深さは自由で!あと、体の汚れ失くすために水場も欲しい!」


「了解」


 まず1/4の穴を掘らないとだな。


 岩魔法結界×30倍 大穴を掘る


 岩魔法結界のおかげで、他の場所を掘らなくなる。


「マグマ覚えてないんだけど、何の魔法の倍?」


「獄炎の100倍かな」


「了解」


 俺の魔力消える!使った瞬間寝込みます!

 火魔法結界何番にしたらいいんだよ。

 えーと、火魔法結界の魔力が100で獄炎の魔力が10万…

 10万×100=1000万…行けるか…でも他の獣魔達の事を考えると…魔力瓶使えばいいのか!


「ラシル様、獣魔達の住みか作ってくれますか?」


「それはいいが、魔力を貰うぞ?

魔力が無い場合は魔力借金するがいいか?」


 魔力借金

 結界を建てるのは無料だが、それ以外で魔神様、神様の魔力を使う場合は、魔力を返さなければならない。


「はい!大丈夫です!魔力瓶がありますので足りると思います」


 魔力瓶

 使わなかった魔力を魔力瓶に入れて保管する事ができる。

 魔力が無くなった時に魔力瓶に入ってる、魔力を飲むと魔力が回復する。

 他の人の魔力を飲んでも魔力は回復しない。

 神様、魔神様は回復する。

 

「じゃあ、住みか作っているから、魔力瓶を取りに行ってこいよ?」


「もちろんですよ」


 あるだけ持って来るか。瓶何本あったけな?


 ラシル家の魔力瓶は家の隣の倉庫に入ってある。


 おーあったあった、全部持っていくか。


 魔力瓶に浮遊


 模擬戦してるよ…どれだけ強くなりたいんだ?

 

「ラシル様、魔力瓶持ってきましたよ?終わりましたか?」


「ああ終わったよ。

レドは

マグマ1000万魔力

火属性結界×10万倍で1000万魔力

獄炎10万魔力

火属性結界×1000倍で10万魔力

大岩石5万魔力

水溜まり1500魔力

水魔法結界1500魔力

合計2025万3000魔力


ブルは

大穴を掘る3000魔力

岩魔法結界×30倍で3000魔力

大波10万

水魔法結界×1000倍で10万魔力

大岩石5万魔力

大雨5万魔力

水溜まり1500魔力

水魔法結界×15倍で1500魔力

合計30万9000魔力


グリは

そのまんまだから0魔力


ラウは

大岩石5万

岩石×10個5000で5万

合計10万


ホワは

氷山5万

吹雪3万

合計8万


ロエは

大岩石5万

雷雨3万

合計8万


ゴルは

輝き3万

大岩石5万

合計8万


ラックは

暗闇3万

大岩石5万

合計8万


全部合わせて

合計2098万2000だな」


「だなじゃないよ!だなじゃ!

レドとブル頼みすぎじゃないか?」


「まあ、レドとブルの住みかはそれぐらいだな」


「そもそも、マグマの魔力使いすぎません?」


「それぐらい熱いって事だよ」


「じゃあ、これ俺の魔力瓶なので、2098万2000魔力持っていってください」


 浮遊解除


 と魔力瓶が入ってる箱をラシル様に渡した。


 これが、サリンの魔力!あー上手いんだろうな。

 早く飲みたい!何個かは保存しておこう!

 全部飲むなんてもったいない!1日1本とかにしようかな。


「ラシル様?どうしたんですか?」


「いや、なんもないよ。

2098万2000魔力瓶を置いてくる。

獣魔達には入っていいと伝えてくれ」


「あ、ラシル様。

1年後にまたお願いします。」


 ん?あ…!そうだ!1年分保つ魔力石買ったからまた魔力入れないと行けないのか!

 よし!1日1本じゃなくてもいいんだ!


 ラシル様なんか嬉しそうだな。


「獣魔達、住みかもう使っていいって」


「やったー!」


「アルとエリスも模擬戦はいいが、休憩もちゃんとしろよな?」


「はーい!」

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