第8話 森を買う
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
アルとエリスやってるなー。
久々に冒険するのもありかなー。
はあ…教会行きたくない…ラシル様に会わないと行けないからな。
「ラシル様のアホやろー!バカやろー!」
と小声で言った。
神様や魔神様にアホやろー!バカやろー!なんて言う人いないから、合言葉になっている。
まあそもそも、魔力で誰か分かるので合言葉は意味がない。
「サリンさんちょっと着いてきてください」
と小声で言われた。
そして着いていくと特別室という所に入った。
「サリンさんいつも言ってるじゃあないですか!ラシル様は。
ラシル様愛しています、妻にしてください!お願いします!なんでも言う事聞きますから!
て言ってくださいよ!怒られてしまいます!」
「俺達2人のためなんです!」
「嫌です!怒られてください!」
「嫌です!」
「嫌です!絶対に嫌です!」
「そこをなんとか!」
「無理なものは無理です!」
「サリン…そんなに嫌なのか…悲しいな…」
「ラシル様お考え下さい!
俺よりラシル様の部下を好きになりましょう!
ここにいる方とかどうですか?」
「サリン!俺を売るのか!」
すいません!俺の為に売られてください!
「部下もいい、サリンを部下にすればいい、ならいったん死んでもらわないといけない、よし!サリン死のう!」
「魔神様が簡単に死のう!なんて言わないで下さい!
それに部下になりません!絶対!」
「今日は諦めるしかないか…君はもう帰っていいよ。
ここでサリンと話している」
「了解しました!」
「それで、サリン何しに来たんだ?
もしかして、婚約届けのサインが欲しいのか!?」
「違いますよ」
「なんだ違うのか。
それじゃあなんのようだ?」
「獣魔達の肉を買うために、魔力草や耐性草を他の国で売ろうと思いまして。
なので、ラシル様が他の国に渡して欲しいと思いまして」
「どれぐらい売れそうなんだ?」
「1国で全部の草1万で売れますよ。
必要な草が欲しい場合はもっと作れますし」
「分かった、じゃあ他の神に言っとくから、明日から頼めるか?」
「了解です、分かりました。
それでは帰りますね」
イタス国の時は、ギルドの地下でしか作れなかったから、他の国に渡せる分は作れなかったから、宰相のおかげだな追放だけ感謝するわ。
ふうー、これで獣魔達の肉買う金はあるな。
闇ギルド員の討伐で討伐金貰ってるけど、いつ無くなるか分からないんだよな。
朝飯、昼飯、おやつ、晩飯、夜食、5食も食べるからな、いくら金あっても足りない!
そういや…土地足りるのかな?…シズミに聞いてみるか、うん!そうしよう!
まだ模擬戦やってるな、気づかれない…それだけ集中してるって事か、悲しいな…
「ただいま」
「お帰りなさい」
シズミに聞いてみるか、俺だけ飯抜きにされてもしょうがない!うん!
「シズミ、お願いがあるんだけど」
「うん?どうしたの?サリンがお願い事なんて珍しい」
「実は獣魔のご飯代稼ぐために後ろの森を買いたいんだよね」
「魔力草作るために?」
「そうだよ」
「お好きにどうぞ」
「え?いいの?無駄遣いになるかもしれないんだよ?
飯抜き覚悟してたんだけど…」
「私そんな鬼じゃないわよ?
飯抜き覚悟してたんなら、飯抜きしてあげようか?」
「ごめんなさい!飯抜きだけは許して下さい!」
「飯抜きはしないわよ、まだ昼飯の時間じゃないし今から行くの?」
「あ、ほんまじゃん、それじゃあ王宮に行ってこようかな」
「じゃあ、2回目の行ってらっしゃい」
「2回目の行ってきます」
扉開けたのに気づかれないー!
集中力凄いな…うん、獣魔達は気づいてるけど、集中力低下させないために黙ってるし。
透明化
王宮に着いたし、王座の部屋に向かおうかな。
ギルドに預けている金引き取りに行かないとな。
それじゃあ王座の部屋に向かいますか。
透明化解除
「魔王様、すいません、ラシル·サリンです!お入りしてもよろしいでしょうか?」
「入っていいよ」
「失礼します」
と扉を開けた。
「それでどうしたんだ?ラシル様に会いに来たのか?」
「それは一生おきないことです!はい!」
「それもそれで、ラシル様可愛そうだな。
それでなんのようなんだ?」
「実は後ろの森を買いたいんですけど買えますか?」
「あそこの森は買えるよ、魔力草作りのために必要なんだろ?
ラシル様から聞いたよ、値段は金貨1万枚だな」
「了解です。
それではギルドに行ってきますね」
と扉を閉めた。
透明化
ラシル国のギルドに預けている、金っていくらぐらいだっけ?
多分金貨1万以上あった気がするんだけどな、無かったら他の国に行くか…めんどくさ。
2階だよな、俺のギルドカードはカザエシサのパーティーだってバレるからギルド長に会わないと金下ろせないんだよな…いるかな?いるよな?いないと困る!
よし!じゃあ2階のギルド長の部屋に行きますかね。
どうなんだろ?鍵閉まってるのかな?お!鍵閉まってない!じゃあ開けますか。
「誰ですか?侵入者ですか?透明化解除しないなら殺します」
「あー!待って!待って!俺俺!」
透明化解除
「サリン様でしたか、女性の部屋に入るなんてデリカシー無いですよね?変態!」
「言ってるだろ、嫌なら鍵を閉めろって。
鍵閉めてないとか、入ってくださいって言ってようなものだぞ?」
「ノックぐらいしません?変態!
それでなんのようなんですか?」
「金貨1万枚下ろしたくてな」
「ギルドカード渡せますか?
ラシル国に預けている金の残高を確認します」
と言われたのでギルドカードを渡した。
他の人に観られないため、残高確認し終わったら消すらしい。
消されなかったら俺使わないしな。
「金貨1万枚以上ありますがどうしますか?
金貨1万枚以上下ろしますか?それとも金貨1万枚だけ下ろしますか?」
「1万枚だけでお願いします」
「了解です。
それじゃあ着いてきてください、私が金貨1万枚の大金持っていくのが不自然なので」
「了解」
透明化
金庫がある場所は教会にある。
教会でやればいいのになんで、なんでギルドでやらないと行けないんだ!
まあ神様、魔神様が決めた事だから気にしないでおこう。
「すいません、ラシル国ギルド長のアミンです。
これがギルドカードです。」
「了解です。
と言いたいのですが透明化しているサリンがいるので、金庫1番室にお入りください」
「分かりました」
金庫1号室に入った。
透明化解除
「悪魔にはサリン様の透明化バレるんだね」
「それはそうだろ、俺より魔力あるしそれに、透明化見抜け無かったら教会の門番してないよ」
「それはそうね」
座っている、前のドアが開いた。
「待たせたな」
「ラシル様!なななななんでラシル様が!?」
「サリン様忘れたの?
金貨100枚以上下ろす時は、ラシル様がやってくれるんだよ。
もちろん、他の国もそうだよ?」
「そうなんですね…金庫使わないから知らなかった」
「じゃあこれ」
とでかい袋を机に置いた。
「これが、サリンが下ろした金貨1万枚だ。」
「ありがとうございます、それじゃあ王宮に行ってきますね」
「なんでだ!なんでもう行くのだ!」
「なんでだ!って分かるでしょ?分かりますよね?
それでは!ラシル様、ギルド長、ありがとうございました!」
透明化、袋に浮遊
ギルド長がいるからよかったけど…いなかったら、金庫1号室を出るために何時間必要だったんだろ。
考えたくない!絶対!うん!
透明化解除
「魔王様、すいません、ラシル·サリンです!お入りしてもよろしいでしょうか?」
「入っていいよ」
「失礼します」
「金貨は念のために1万枚調べる。
調べている間にこの紙にサインしていてくれ」
「分かりました」
サインをして金貨の調べを待っていると
「金貨1万枚確かにあるな、それではサリンの家の森はサリンが所有者だ。
この紙を持っていってくれ、それで教会にまた行ってくれ」
「了解しました」
魔王様から紙をいただき、扉を閉めた。
透明化
魔王様から貰った紙
森などの場所は所有者が出るまで国が所有者だ。
森の所有者が決まった場合は、魔王様からいただいた紙を教会に持っていき、所有者を上書きしてもらう。
また教会か…この紙って…またラシル様に会わないとじゃん!
「すいません、所有者の上書きをしたいのですが」
と教会の門番の魔族に言った
「所有者1番室です」
所有者1番室に入ったし、透明化解除するか。
透明化解除
「魔王から貰った紙を見せてくれ」
「分かりました」
と言いラシル様に紙を渡した。
国が所有権を持っている森は、その国の神様が結界で守っていてくれる。
所有権が変わった場合は、神様が結界を張り直す、張り直す理由は所有者以外が入れないようにするためだ。
所有者が入ってもいいと認めた人がいる場合はまた教会に行き、魔石結界を持ってきてもう。
「それじゃあ、着いてきてくれ、今から結界を張りに行くからな」
「分かりました」
ラシル様は透明化を使った。
ラシル様は優しいな。
魔神様だから、よってくる魔人の人達は多い。
長生きしていて見慣れていたとしても、魔神様だから近づいてくる。
家に着いた
(アル君とエリスちゃん集中しているな)
(そうですね。
獣魔達気づいてるみたいですけど、模擬戦の邪魔しないように黙っていますね)
(サリンどうする?森に皆を入れるか?)
(入れたら森で模擬戦できたりするので、入れようかな?)
(その方がいいかもなそれに、グリが森で暮らしたい!って言うかもな)
(じゃあ伝えて来てもいいですか?)
(いいぞ、ここで待っている)
透明化解除
「アル、エリス、模擬戦中すまないんだが来てもらえるか?
シズミと獣魔達も来て欲しいんだけど」
「パパいいよー!」
「お父様いいよー!」
ラシル様が待っている、家の後ろの森に行った。
「ラシル様こんにちは」
「アル君、エリスちゃん、シズミ、獣魔達こんにちは。
それじゃあ、この魔石に触れてくれるかな?」
そして、皆は魔石を触った。
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