第7話 アルと模擬戦をする事に

 アルは凄いな…負けず嫌いだからこそ、負けても負けても戦い続けるんだろうな。

 エリスは俺の膝を枕にして寝てるし…

 可愛すぎるだろ!天使か!天使が舞い降りたんか?


「お前達は寝ないのか?」

「見るの!」

「俺も見る!」

「見るのじゃ!」

「うちも見る!」

「見るよ!」

「見るですの!」

「僕も見る!」


 俺も見るかな、これでレドに勝てたら、アルより弱いって事だよな?

 剣の練習しないとだな…カイに頼むのもあり か、俺ってカイに勝った事あったっけ?

 うん…見よう


 昼飯の時間になり


「はーい!そこまでー!昼飯できたわよー!」


「はーい!」


「手を洗うのも忘れないようにね!

洗わなかったら昼飯抜きだからね!」


「獣魔達は小さくなって、手と足俺が洗うから」


「アナタ、私も手伝うわ。

懐かしいわね皆で洗ってたっけ」


「そうだな最初の時は俺1人でできたけど、5匹になってから1人1匹洗ってたね」


「また5人で冒険したいわね」


「厳しくないか?もう少しで王子、女王になるんだから、シズミはまだ女王にはならないのか」


「そうだね、私達魔人には寿命が無いんじゃない?だからパパがまだ魔王だね」


「お父様、お母様、手洗い終わった!」


「パパ、ママ、僕も手洗い終わった!」


「こっちも獣魔達の手洗い足洗い終わった」


「じゃあ私達も手洗い行きましょ」


「いただきまーす!」


「アル、レドとの模擬戦はどうだったの?

家事してたから見てなかったのよね」


「強かったです」


「カイには勝った事あるの?」


 俺が聞きたかった事!さあどうなんだ!アル!


「カイ王子様には勝った事あるよ」


 勝った事がある?…俺…カイに勝った事無いのに!


「アナタ、ドンマイ」


「お母様なぜですか?お父様にドンマイって言うのですか?」


「サリンはカイに勝った事無いのよ」


「そうなんですか!パパ」


「うん…勝った事無い…1回も…もしかして…アルにも負ける!?」


「負けるかもね、カザエシサの2人が負けるなんてね」


「まだ負けたのは確定されてないだろ!」


「パパやりましょ!模擬戦!」


「パパは寝たいです!」


「アナタ、やってあげなさい。

いつでも寝れるでしょ?」


「はい…」


 話しあって昼飯が食べ終わり


「パパ本気で来てね!」


 本気で来いって言われても…まあカイに勝ってるんだ、本気で行くか


「じゃあ模擬戦始まり!」


 そうか…アルは属性ランクAだからか、数が多い!楽しくなるかもな!


「パパこれで終わらすよ!」


 火属性耐性×10倍 水属性耐性×10倍

 自然属性耐性×10倍 岩属性耐性×10倍

 光属性耐性×10倍 闇属性耐性×10倍


「パパでもこの数の玉は避けられない!耐えられない!」


「パパをなめすぎじゃあないのか?」


「なんで!」


「なんで!ってアルが使える属性耐性×10倍使ったからね。

俺に勝ちたいなら、もっと強い魔法を使え!」


 さあどうする、いったい何を使う!


 これは、暗闇の世界、隣から大波が!


 岩の守り


 まじか…岩属性が使えないって事は岩属性封印か…いったん上に行くか


 浮遊


「パパ、甘い!甘すぎるよ!」


 闇の矢…それも四方ずつに100本…


 氷の盾×20倍


「ふうー危ないねー。

アル、援護魔法しは何が必要だ?」


「魔力量ですよね?なぜ今それを?」


「こういう事だ」


 全魔法封印


「なんで!僕の魔法が!」


「全魔法封印

この魔法を使った瞬間そのエリアにいる者は、名前の通り魔法が封印されている。

さあ素で勝負しようじゃないか!」


「僕はイタス国騎士団長だ!パパだろうと負けない!」


「遅いよ?もっと修行が必要じゃないか?」


「降…参…」


 全魔法封印解除


 全魔法封印を使わせた、アルお前は強い。

 全魔法封印を使おうと思っていなかったからな。

 修行したらもっと強くなりそうだ


 そしてまたアルは獣魔達に頼んで模擬戦をする事にした。

 俺がやってた修行もやりたい!って思ってたら教えよう


「皿洗い手伝わなくいいのに」


「やりたいからやっているだけだ、それに誰が家事全部嫁がやるって決めたんだ?」


「そうね…どうだった?アルは」


「全魔法封印を使わせたんだ強くなるよ。

もしかしたら勇者パーティーが増えるかもな」


「それだったら嬉しいわね」

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