第6話 獣魔達の自己紹介

「ママ、パパが帰ってきたよ!」


「あなたお疲れ様」


「ただいま」


「もしかして…お父様が、全属性のドラゴンをテイムしていて、勇者パーティーカザエシサのメンバーのテイマー 、どんな自分なのか名前すらも知っている者は極一部の、そして私の旦那様!」


「旦那様ー!?」


「パパ!エリスになにしたの!」


「アルお兄様私はなにもされていません!

カザエシサのテイマーさんと結婚するって決めてたんだもん!」


「なら…大丈夫か…パパ僕は!?僕との結婚は!?」


「お父様!アルお兄様になにしたの!」


「エリス僕はなにもされていない!

パパが好きなんだ!親としてではなく、恋愛として好きなんだ!」


「アナタは罪な男だね。妻はどっちにするの?」


「パパが妻だよ!」


 そうだったー!シズミは腐女子だったの忘れてた…


「あれ?サリン、アルはいいのにワシは駄目なのはなぜなんだ!」


「20歳になっても好きならいいよって言っただけで許可はしてないですよ!」


「まあ、いいか。」


「それでラシル様は何しに来たんですか?」


「イタスから影の者の仕事の時に呼ぶから、それ以外は家でゆっくりしていてくれ。

らしいよ、仕事の時はまたワシがここに来るよ」


「そうなんですね、ありがとうございます!

じゃあもう帰ってもらって大丈夫ですよ?」


「冷たく無いか?まあ…いいか」


 そのまんま帰って行ってくれた。

 よかった…うん…命の危機を回避できた!

 てか、アルとエリスに名前覚えてもらわないといけないから、自己紹介してもらうか。


「アルとエリスは獣魔達の名前覚えてもらわないいけないから、獣魔達に自己紹介してもらうよ」


「レドは火属性のドラゴン、レドだよ!よろしく!」


「水属性のドラゴン、ブルなの!よろしく!」


「自然属性のドラゴン、俺はグリだよ!よろしく!」


「岩属性のドラゴン、ラウじゃ!よろしく!」


「氷属性のドラゴン、うちはホワだよ!よろしく!」


「雷属性のドラゴン、ロエよ!よろしく!」


「光属性のドラゴン、ゴルですの!よろしく!」


「闇属性のドラゴン、僕はラック!よろしく!」


「パパの獣魔さん達よろしくお願いします」


「お父様の獣魔さん達よろしくお願いします」


 性別も教えた方がいいのかな?

 一様言っておくか。


「性別も知った方がいいかも知れないから言うけど。

オスはレド、グリ、ラウ、ラック

メスはブル、ホワ、ロエ、ゴルだよ」


「もしかして、パパがイタス国にいた赤いマントの人ですか?」


「そうだった、それも言っとこうとしてたんだった。

俺が赤いマントの人だよ。

ラックがアル達を助けてくれて、レドは俺のサポートしてくれていたんだよ」


「ラックさんレドさんパパ助けてくれてありがとうございます」



「俺は親として当然の事をしただけだ」


「レドはさんいらないよ!」


「僕もさんはいらないよ!」


「他の獣魔達にもさんはいらないよ。

もうこいつらは俺らの家族なんだから」


「サリンまたこいつらって言ったなの!

獣魔達でいいじゃんなの!」


「こいつらの方が分かりやすいだろ?」


「まあ、好きにしてなの」


「ああ、そうさせてもらうよ」


「お父様は弟子を作らないって本当なの?

冒険者本で弟子は作らないって書かれてたんだけど」


「ん?弟子は2人いるよ」


「え!?誰!教えてほしい!」


「アルとエリスだよ」


「それって本当!?」


 と2人がビックリしながら言ってきた


「誰が剣術と魔法教えたか忘れたのか?

覚えているならそういう事だ」


「やったー!」


 2人は手を繋ぎながらジャンプをしまくった。

 兄妹仲がよくて親として嬉しいな


「お昼まで時間あるから好きに遊んでて」


 日向ぼっこでもしようかな。

 スローライフといったら日向ぼっこでしょ!

 多分!知らんけど!人によって違うし!うん!


「俺は日向ぼっこでもしてるよ。

戦いたくなったら、獣魔達に頼んでくれなんかしてくるよ」


「パパでもドラゴンだよ?

剣どうしで戦いたい!そっちの方が練習になる!」


「獣魔達は幻影が使えるからな、それで戦えるよ。

俺だって獣魔達の幻影と戦ったら負けたよ…

今やっても負けると思う」


 幻影


 使った者の想像が具現化できる。

 だが無傷なため模擬戦でしか使われない魔法。


「誰でもいいのでお願いします!」


「じゃあまずはレドと戦おう!」


 日向ぼっこをしたかったが見ていよう。

 アルがどれだけ戦えるか見たいしな。

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