第4話 アル達を助けるぞ!

 全パーティーは5人か…

 魔物の魔力が無いって事はテイマーがいないな。

 補助魔法使いかそれか何かの役職が2人以上って事か。


 うん…弱かった…レドの所に行くか。


 (レド、おまたー!)


 (やっぱり速いね、じゃあぶっ飛ばしに行くよ)


 (行こう!行こう!)


 (あれ?そういや敵はどうしてるの?)


 (うん?レドの背中の上に乗せたくないから、網の中に入れて浮かせてるよ)


 (乗せてたら泣くよ?)


 と話しているだけでイタス国に着くってやっぱり速いんだな…

 その速さ欲しい!神速×10倍練習しようかな、制御できたら移動楽だし。


 (レドはこのまんま空中で待機お願い、魔力探知使う時また言うね)


 (空中で待機は駄目じゃない?

魔力探知使ったとしても、誰が敵か分からないじゃん?)


 (確かにそうだな、敵に逃げられる前に倒せばいいか。

じゃあ小さくなって着いてきてくれ)


 (了解)


 俺だけ

 透明化解除


 急に上から人が落ちてきたらビックリされるから森の上から落ちた。


 俺だけ透明化解除したから、レドや網の中に入れてある敵は見えて無いから透明化も便利だよな。

 透明化して女性の部屋に入ったり風呂に入ったりしているから、神様、魔神様にそういう事したら光るって事にしたから、その時男性泣いてたり怒ってたな。


 教会に着いたしまた小声で言うか


「サリン、1階の12階でイタス様がお待ちです」


「分かりました。

いつもありがとうございます」


 教会の前に立っている2人はイタス様の眷属の天使だ。

 神様、魔神様には眷属を必ず2人連れてきているらしい。


 12階の扉の前に立ったので扉を開けた


「サリンお疲れ。

火属性が住んでいるイタス山を見ていた敵はその網に入ってる奴らか?」


「流石イタス様ですね、透明化してるのに気づくなんて…て言いたいんですけど…

なんで!なんで!ラシル様の上にテレポートさせたんですか!」


「ラシルがさ、サリンなんで…なんで…俺の気持ち分かってくれないんだ!って言ってたから。

じゃあテレポートさせてすきにさせるか!て思ってね!てへ♪︎」


「てへ♪︎じゃないですよ!俺男に興味無いって言いましたね?ホモじゃないんですよ?」


「レドが泣いてるぞ」


「え?」


 そして後ろにいるレドを見たら本当に泣いていた


「レド?え?どうしたの?」


「サリン…男に興味無いって…レドは…男…だから…レド…に…興味…無いん…でしょ?」


 と泣きながら言っていた


「そんな分けないじゃん。

好きではない男に興味無いんだよ?獣魔達が全員男だろうと俺は好きだよ」


「サリンー!」


「俺の腕の中で泣きたいだけ泣いていいぞ?」


「サリンー!」


「サリン…」


「どうしたんですか?」


「俺には興味無いんだな!まだお仕置きしないとだな!てラシルに怒られたわ、てへ♪︎」


「てへ♪︎じゃないですよ!なんでこの会話聞いてるんですか!」


「実はな、ラシルにサリンがなんて思ってるか気になるから聞かせて貰うぞ!って言っててね」


 終わった…俺…帰りたくない…


「じゃあ王宮に行ってきますね…

イタス様…保護とか…してくれたり?」


「無理!頑張って!ラシルに勝った事少ないから!」


「そうですよね…了解…です」


 そして俺は敵をイタス様に渡して12号室から出た。


(サリン拉致の場所分かった!)


(場所は?)


(宰相の部屋に地下室があってそこにいる。

アルとカイ以外に、国王夫婦、メイド、執事の人達もいて足と手に手錠されている、今敵は5人多分パーティーだと思う)


(分かった。

じゃあそこはラックに任せてもいいか?)


(了解!

倒したらすぐにサリンの所に行くね)


(了解!)


 という事は王宮にいるのは敵って事だよな?

 だが働かされている人もいるかもしれないから、レドには魔力探知使って貰おう。

 俺だってバレたくないしあれ着るか。


 火属性マント


 ○属性マントは○属性鎧とは違い着るのに軽いが、火属性耐性が少ないためただの服みたいな物だ。


 (どうして火属性マント使ってるの?)


 (バレたく無いからね、それにレドと攻めるなら火属性マントだろ?)


 (マント使うの久しぶりに見たよ!じゃあ使うね)


 (頼む)


 仮面も必要だよな?顔バレするもんな。


 火属性仮面


 よし全員黒だな白はいない。

 じゃあ!行きますか!


「ここは王宮だぞ!その仮面を捨てて顔を見せろ!」


「見せるわけ無いだろ?」


「なにい…」


 王宮前にいるなら弱い奴を置くなんてな。


「侵入者だー!」


 (バレたね、弱くなった?)


 (まじか…まあこっちの方が楽しくないか?)


 (じゃあ頭の上で寝てるね)


 (おやすみ…じゃないよ!魔力探知共有してるんだから、寝ていいよって言うまで寝ないで!)


 (分かったよ)


 王座の部屋に行くにつれ人数増えてきたし強くなってきたな、でも神速×2倍と身体強化しか使ってないよ?

 そもそも身体強化いるのか?いらないよな?

 まあ身体強化されるんだからいつも通り使っていくか


 王座の部屋の前に着いたのはいいが、敵は200以上いたな、でも弱い!強い奴いるのか?


 この先に6人の魔力ありそれも6人とも黒


 (寝ていいよ)


 (はーい)


 王座の部屋のドアを開けた。


「一番後ろにいるのが宰相か?」


「誰かは知らんが様をつけろ!様を!

未来のイタス国の国王だぞ!」


「ふーん、で?

お前の前にいる5人組は誰だ?」


「俺らの事を知らないのか?

俺らはAランクパーティーのレッドの爪だぞ!」


「ふーん、興味がないAランクって事は強いんだろ?

楽しませてくれないか?」


「強気は辞めた方がいいぞ!

Sランクに近づいていたパーティーなんだぞ?」


 興味ない話しされても暇すぎる。

 俺はスローライフがしたいんだ早く終わらす。


「どうした?黙って!早く攻撃してみろ!」


「早く攻撃してみろ!だって?あたり前だろ?」


「なにが…あったんだ…」


「弱い…弱すぎるよ。

闇ギルド員に堕ちた自分達を恨むんだな。

眠っててもらうよ?」


 そうしてレッドの爪パーティーを倒した。


 弱かった…戦闘で楽しい!って思ったのいつだ?

 俺もしかして戦闘狂?そんなわけないか…


「宰相、楽しませて?」


「レッドの爪を倒したか…だが!我はそいつらより強い!

俺は属性4属性持ちだ!」


 属性持ちにもギルドのランクと一緒で属性持ちのランクがある。


 属性持ちのランク

 Fランク1属性持ち Eランク2属性持ち

 Dランク3属性持ち Cランク4属性持ち

 Bランク5属性持ち Aランク6属性持ち

 Sランク7属性持ち 勇者ランク8属性持ち


「へえー、じゃあCランクですか」


「お前は行動が速かったという事は、神速を使ったんだろ?

だが属性魔法を使っていない、お前はなにランクだ?」


「教える必要はあるか?

宰相に教えて俺に得があるのか?無いだろ?

だから楽しませてくれよ?」


「何がだからだ!後悔させてやる!」


 宰相が4属性持ちだったなんてな。

 お!火の玉バラ、氷の玉バラ、雷の玉バラ、闇の玉バラ、かそして5倍。


 ○の玉バラ


 ○の玉をバラバラにして小さい玉を作って攻撃する玉。

 小さいのに威力はバラバラにならないため、属性を複数持っている者が使うと避けるのに精一杯。

 小さい玉を大きくする場合は×○倍にすれば、大きさも威力も倍に上がる。


「これを避けれるか!5倍の玉が20発飛んでくるんだ!

お前は何発避けれるかな?くらいやがれ!」


 俺も使いたい…でも殺したら駄目だし気絶させるか。

 避ける事は簡単な仕事、これが終わればスローライフできるかな?


「くらったのは0発でしたね!それじゃあ眠っててね!」


(今アル達がそっちに向かってるよ!)


(まじかよ…アルには俺ってバレたくないのに!

窓壊したらこれ弁償でしょ?絶対高いって!)


 (まあまあ頑張れ!)


 走って来る足音が聞こえてきた


「宰相!」


 とアルが言いながらドアを開けた。


「これはこれはカイ王子様。

王宮にいた敵はは倒しておきましたので」


 と言って網の中に入っているのを見せた


「貴方は誰なんですか?」


 とアルが言ってきた。


「私はただの赤いマントを着ている人間、とだけ言っておきます。

あとの事は貴方達でやってくださいね」


 (レドだけずるい!俺もサリンの頭の上で寝る!)


 (別にいいだろ!)


 (よくない!)


 (喧嘩するな!透明化しててもマントに当たるんだから!)


「あのー頭の上に何かいるんですか?」


「アル騎士団長これは、私の事を助けてくれた獣魔達が喧嘩しているんですよ。

それでは帰らせていただきますね」

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