第10話 メメント・モリ
尾籠な話で申し訳ないのだけれど、昨日は一日中下痢だった。こんな狭い腸内によくもこれだけ、というくらい一日中延々と出続ける。腸内は狭くて広いんだなあ、と妙な感心をしたりする。ともかくも一日中トイレに籠もっているから何も出来ない。
で、今日。
出した反動で一日中食べ続ける。とにかくお腹が空くのだ。空いて気が遠くなるから何も出来ない。だから食べないわけにはいかない。しかし今度は食べることに忙しい。食べても食べても満腹にならない。だからやっぱり何も出来ない。結局何も出来ないのだったら空腹を我慢するより食べてるほうがいい。
こんなことが年に2、3回起こる。まことに厄介だ。2日間何も出来ないのだから。
あれ? “出す”から“入れる”と今まで思っていたけれど、ひょっとして“入れる”から“出る”んじゃないのかしら。それにしては“入れる”と“出る”のあいだが間延びし過ぎているとは思うんだけど。どっちが原因だかよくわからない。
一日中食べるってのを一度やめてみようかしら。“入れ”なければ“出”ないかもしれない。
でもあの空腹感を我慢する自信はないなあ。空腹感というより飢餓感といったほうがいいくらいだもの。恐怖すら感じる。
食べちゃうだろうなあ、やっぱり。
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