第7話 どれが本当? どれも本当!
新聞の集金です。
玄関からの声に扉を開け、お金を払う。
払ったあとで気がついた。
わたし、新聞なんてとってない。
集金の人があんまりにも当然のように自然に請求するからつい払ってしまったんだろう。騙された。
騙すつもりではなく勘違いでここに集金に来たのかもしれない。ともかくも近所の新聞販売店に苦情を言おう。
と、玄関から部屋に戻るとテーブルに新聞が広げてある。ついさっきまで読んでいた態。
わたし、新聞なんてとってないのに。
見出しが目に入る。
あ、知ってる。っていうか読んだ?
新聞をめくるとどれも読んだ記憶がある。新聞小説の筋さえ知ってる。
どうして?
新聞から目をあげると部屋の隅にある新聞の束に気がついた。数ヶ月分はある。
わたし、新聞とってる……のかな?
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