第5話 ひまりと…。
卵から産まれ出た竜はそこが自分の定位置であるかのようにすぐにひまりの頭の上に飛び乗る。
当のひまりは竜に頭の上を踏みつけられるが手のひらサイズなだけあって少しくすぐったいくらいの竜の足の感触を楽しいんでいた。
そして風呂椅子をよういして座り込むと手のひらを自分の胸の前に差し出し
「りゅうさんおりてきてー!」
そうひまりが言うと竜は少し名残惜しむようにもう一度ひまりの頭をふみふみすると素直に手のひらに降りてきた。
「おぉ~すごい!りゅうさん飛べるんだね!」
そう言われて心なしか胸を張っているように見える竜、しかしはたから見ると飛んでいると言うよりは精一杯羽を動かしてゆっくり下降しているようなものだったが…
そしてじっくりと竜を観察して何かを発見したひまり、
「あっ!尻尾にひまわりついてる!ひまとおそろい!」
自分の名前と由来と同じひまわりをもつ竜をまて嬉しかったようだ。
「そうだ、名前つけてあげる!もう決めてたんだ!」
「りゅうちゃん、君の名前はでし!」
ひまりは最近ハマっているアニメの師匠と弟子の関係にあごがれ、ずっと自分も弟子が欲しいと思っていたのでそう名付けたのだった。
「きゅん‼︎」
名付けられたでし本人はとてもうれしそうだった、普通は名前に使うような言葉ではないと思うのだが…
そんなこんなで息のあっているひまりとでし2人の夏休みは始まったばかりであった。
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