第4話 ひまりと出会い。
ひまわりは箱から取り出した卵をおもむろに浴室の床にやさしくおくと拍手する。
パチパチパチパチ!
そしてそっとたまごを手に取るとお湯にゆっくりと沈めていく、するとたまごはぽこぽこと小さなしゃぼんだまのような泡を発泡していく。
「ぉお~!」
なかなか普段は一つの場所でじっとしていられないひまりだが入浴剤とも書かれていた卵が発泡するにつれみるみるうちにお湯がまるで満点の星空のように広がっていく様を食い入るようにみていた。
そして根気よく待つ事10分ついにもぞもぞと動く気配がし、ひまりのまゆげもピクッと動く。
ついに卵の殻の部分が全て溶け出したと同時に、
ざぱんっ!
浴槽の星空から1匹の竜が、飛び出した。
その竜は瑠璃紺の光沢のある肌に、身体にしてわ少しこぶりな一対の羽、そしてまるで地球のような綺麗な瞳を宿していた。
「きゅ~!」
「こんにちは!」
これがひまりと竜の出会い。
そして不思議な体験の始まりになる。
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