第16話 コメント

 自分の作品にコメントをいただくのは、とても嬉しいものだ。


 カクヨムさんでのコメントは、あくまで応援コメント、ということで、皆さまナデナデして褒めてくださる。


 ナデナデしてくださるコメントをいただいて、エヘエヘ身をよじって、嬉しがっている私。


 犬であれば、舌をだらんと垂らし、寝っ転がって腹を見せ、


「ココです読者さま、ココもナデナデしてくださいようー」


 などと、はしたなくもおねだりしてしまっていたかもしれない。


 ナタデココ、ならぬ、ナデテココ・コメントである。


 しかーしっ、ナデテココと厚かましく腹を見せて、喜んでばかりいてはいけない。


 コメントにはほかに、重要な意味があるのだ。


 それは、作品を客観的に見てくださって、その感想を書いてくださっている、ということだ。


 ♪~ ひーびけ、キャカァーン たーたけ、キャカァーン ~♪


 キャカァーンがやらねば、誰がやる。


 自分の作品は、当然ながら主観的に見てしまっているので、ひとりよがりの部分が発生することがある。


 作品を作った自分の中ではわかっていることも、何も知らない読者さまにわかるように、ちゃんと書けていない場合があるのだ。


 コメントは、客観キャカァーンによってひとりよがりを教えてくださる、ありがたーいお言葉なのである。


 初心者の皆さま。


 あれっ、ナンデココ、こんなつもりで書いたんじゃないけど、と思うコメントをいただいたら、そこをもう一度読み返してみましょう。


 コメントは、ナンデココ印の研磨剤でもあります。


 上手に使えば、あなたの作品をより一層、ピッカーと輝かせてくれるはずです。


 研磨剤で鍋を力いっぱいこすって、細かい穴をあけてしまい、コンロを水浸しにしたことのある私は、ボケモン……クセモン……クセモノ! である。

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