第14話 PV干ばつ期

 2023年、八月後半、現在。 


 PVが上がらない、PVがなくなってきた、という作家さまがたの悲鳴が、あちこちで聞かれるようになった。


 PV干ばつ期、の様相である。


 わたしの作品も、PV干ばつしている。


 こんなときは、自分のサイ、を疑う気持ちになるものだ。


「差異のない差異は差異ではない」

「なんでも相談してくだサイ」

「サイ末大売出し」

「ごめんくサイ」

「あんたって、サイテー

「サイ起不能」

「サイコキネシス」

「サイゼリ〇」


 ああっ、サイがどのあたりにあったか、サイ確認できないっ!


 さて、PV干ばつ期、で思い出したのは、『ギリシャ物語』を連載していたときのことだ。


 ほとんど、PV0が通常運転だった、あのころ。


 近況ノートでそのことを嘆くと、先輩作者さまたちが意見を書いてくださった。


 ひとつは、無理しなくていいよ。エタっても、その経験が次作のになるからね。

 というもの。


 もうひとつは、最後まで続けるべきだ。

 というもの。


 『ギリシャ物語』の場合、作品自体は最終回のシーンまで出来上がっていたので、とりあえず最後までねばり強く連載することにした。


 それでもPVは、それほど増えない。0の日もあった。


 どうしたものか、と考えていたとき、あるかたのエッセイを読んだ。


 そこには、


『ここは、自分の作品を読んでほしい人ばかりが集まる場所だ』


 と、書いてあった。


 なるほど、と思った。


 で、他の人の作品をいくつか読みに行った。


 作品の感想コメントを書き、気に入ったら星をつけた。


 コメントに返事がきて、それっきりの人もいた。


 ♪ ~ それっきりそれっきり、もう、それっきりぃですかぁ ~ ♪


 しかし、読み返しにきてくださるかたもいた。

 

 私の作品が気に入って、評価してくださるかたもいた。(感謝!!)


 これがいわゆる、初めての営業をした、ってことなのだとおもう。


 ま、飛び込みの、訪問販売みたいなものかもしれない。


 カクヨムさん以外に、自分のホームページを持っていたり、Xなど、他の媒体で人脈の基盤を持っていて、大々的に宣伝できる人に比べたら、ささやかなものだ。


 しかし、効果はあった、と思う。


 レビューをいただき、私もレビューを書いた。


 お互いに、リスペクトしあう関係になれたら、win・winだ。


 そのうちに、少しは星も増えてきた。


 読み専さまも、たまーに訪れてくださるようになった。


 初心者の皆さま。


 作品の内容の良し悪しは、もちろん大変重要ですが、ただして待っているだけでは、PVを上げるのは難しいです。


 できる範囲でいいので、他のかたの作品にも目を向けてみましょう。


 飛び込み訪問をして、鼻先でパタン! とドアを閉められ、鼻をぶつけて、

♪ ~ 真っ赤なお鼻の、トナカイさんは、いつもみんなの、笑いもの ~ ♪

 を、地でいっている私は、クセモノ! である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る