カクヨム初心者さまにむけて ウチのクセモノ！

第8話 いくじなし・レポート １

　カクヨムコン８のお祭りが終わって、KAC2023のお祭りも終わって、しばらくたった。

　連載していた「ギリシャ物語　外伝　～旅のはじまり～」も完結して、私は少し寂しくなった。

　これから自分がどういう方向性で活動していくか、そこのところもグラグラしてきた。

　そこで、ちょっと他サイトものぞいてみようかなー、という気になって『小説家になろ〇』さん、というサイトに行って登録してみた。

　で、とりあえず、既存の長編小説『ギリシャ物語』をコピペして編集してみようとして、叫んだのである。

「なんや、これ！」

　長編の編集・投稿の仕方が『カクヨム』さんとは、全く違ったのだ。

　『カクヨム』さんでは、編集段階で、たくさん話数のある長編小説をひとまとめにして置いておける。

　が、『小説家になろ〇』さんでは、それが出来ないらしい。

　長編の１話、１話を、それぞれ単独で短編のように保存していって、最初の話を投稿するときに、連載として登録してから⇦（ココ重要）投稿する。

　第２話以降は、連載として最初に投稿した「投稿済み小説」を選んで、その次話投稿として、単独に保存していた「執筆中小説」から話を選んで投稿して、連結していくらしいのだ。

　イメージ的に、電車にたとえて説明しよう。

　『カクヨム』さんでは、最初の車庫（編集）から電車は、車両がつながった状態で置いてある。

　車両がつながった状態のまま、出発（投稿）し、駅について客を乗せるとき（公開）、どのドアを開けるか（車内ドアも含む）決めて、客を乗せたいドアだけ開けて客を乗せる。

　ドアを開けていない車両（話）は、客には見えないが、後ろにつながっているのだ。

　車両（話）が増えれば、車庫（編集）でさらに連結していく。

　車庫（編集）内でも車両はつながったままで、１００両でも２００両でも、ひとつの電車として連なって置かれている。

　ところが、『小説家になろ〇』さんの長編では、最初は電車は１両で、単独出発（投稿）するのだ。

　駅について、その１両に客を乗せる。（公開）

　それから次の駅につくまでに、待機させておいた別の車両（執筆中小説として単独で保存しておいた作品）を、途中の引き込み線で、最初の車両（投稿済み小説）に、ガシャンと１両ずつ連結（次話投稿）させていくのだ。

　そうして連結して、車両（話）がどんどん増えて、長い車両列（長編）になっていく、という感じらしい。

　つまり、出発（投稿）する以前の車庫（編集）の段階では、車両はつながっていないのだ。単独車両として、バラバラなのだ。

　これだけで私は震えあがってしまった。

　この慣れないシステムで、私は絶対にやらかす、と確信したからだ。

　たとえば、Ａという電車に、まちがってＢの電車の車両を連結させる、といったやらかしだ。

　そして、システムだけでこれだけ違うのだから、『小説家になろ〇』さんに投稿されている作品内容についても、もっと詳しく調べたほうがいいぞ、と考えた。

　よそのサイトをのぞきにいって、いきなり、ビビディバビディブー、ならぬ、ビビりまくりブー、になった私は、クセモノ！　である。