第5話 行間(空白行)
『文字数』で失敗をやらかした私は、次に『行間(空白行)』という問題にぶちあたった。
つまり、空白行をどれくらい入れるか? という意味である。
ここでも、年末でお忙しい初心者さまに結論から先に言おう。
スマホで読む読者さまが多いため、2、3行ごとに1行、空白行を入れたほうがよさそうです。
ただし、機械的に2、3行ごとに空白行をぽこぽこ入れるのではなく、話の流れに沿って空白行を入れましょう。
話の流れによっては、10行に空白1行の場合もあるし、1行に空白1行の場合もある、ということです。
(※諸説あります。作品の内容にもよります。主観的に読みやすいのではないか、という空白行の入れ方です)
実は、この『行間(空白行)』問題については、私もいまだに自信がない。
他の作者さまがたの作品をのぞいてみても、たくさん空白行をとってらっしゃるかたと、ほとんど空白行をとってらっしゃらないかたと、色々おられる。
読者さまのほうも、行が詰まっていても平気で読めるかたもいらっしゃる。
しかし、行がぎっしり詰まっていたら、ぱっと見ただけで、無理、と感じてしまわれるかたもおられるようだ。
個人差が大きいのだ。
ここから失敗談。
私が『ギリシャ物語』の五万字以上を、いきなり一挙公開にぶち込んだ時は、もちろん空白行のことなど、ちらりとも考えてはいなかった。
ようするに、大鍋で煮込んだシチューの具には、一切、包丁が入れられてなかったのだ。
人参一本そのまま、玉ねぎ一個まるごと、じゃがいもは芽も皮もついたまま、肉塊もごろっとまるまるで、煮込んで、料理として出したのだ。
ああ、
あんなものを召し上がって、まだ生きておられるでしょうか?
皆様のご無事を、心よりお祈り申し上げております。
修道院に入って祈ったほうがいいくらいの私は、クセモノ! である。
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