第4話 文字数

 私がカクヨムに来て最初にやらかしたのが、文字数の失敗、だ。


 結論から言おう。


 初心者さま、1話あたり、歴史物なら二千字くらい、その他の分野なら、もうちょっと少な目のほうが一般に受け入れてもらいやすいようです。

(※諸説あります。作品の内容にもよります。主観的に読みやすいのではないか、という字数です)


 ここから先は、私の失敗談なのでお暇な方だけ読んで下さい。


 私は、しょぱなから、長編『ギリシャ物語』の第一章から第五章までを、ただの5話として、一気に全部、公開にぶち込んだ。


 『ギリシャ物語』は一章あたり、かるく一万字を越える。


 つまり、五万字以上をただの5話として、読め、と読者さまに出したのだ。


 これは、食べるならコ〇ダ、買うならコス〇コも、真っ青になるボリュームだ。


 給食室の大鍋で煮込んだシチューを、大鍋ごとひとり分としてテーブルに出し、お玉をスプーンとして添えて、さあ食え、と出したも同然である。


 その時の、一番最初のPVは、8。


 うち5人の読者さまは、おそらくその量にたまげて、すぐ逃げていかれた。


 だが、残りの3人のかたがたは、なんとなんと、とりあえずお玉を使って、内容を粛々しゅくしゅくと召し上がっていらっしゃるご様子。

 

 カクヨムには少なくとも3人の、驚異的な大食リード・ファイター猛者もささまがいらしたわけだ。


 数日後、自分で調べたり、優しい先輩作者さまに教えていただき、失敗に気づいて、あわてて章を小分けにし、1話あたりを二千字くらいに調整した。


 読者さまは……特に、大食リード・ファイター猛者もさの3人さまは、読み終えた章や読んでいた章がいきなり細かくばらけたので、たいそう驚き、お怒りになられたことと思う。


 大鍋シチューが急に小さな、ミニグラタン、になったようなものだ。


 本当にごめんなさい。


 知らずに、大食リード・ファイター選手権を開催しようとした私は、クセモノ! である。

 

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