第17話
季節の移り変わりは商会も忙しく、健吾と会えていないせいで状況の確認を怠っていた。
イーリアから聞かされたクルルの様子に、健吾と一刻も早く話し合わなければと、死ぬ気で仕事を片付けて酒場に駆け付けた。
すっかり日が暮れてから酒場に向かうと、獣人たちと楽しげに騒いでいた健吾は、自分を見つけて真顔になっていた。クルルのことはすでに知っているらしい。
「クルルさんのこと、ようやく聞いたよ」
そう切り出すと、健吾はもさもさの髭を手で掴み、ため息をついた。
「悪いことしちゃったよな」
魚は人間が素手で触れるとやけどすると聞いたことがある。
自分たちがしていたのは、隣の池のほうが広いからと、素手で魚を掴んで運ぶような話だったのかもしれない。
「イーリア様から受け取ったんだけど……」
と、自分は服の内側につくった、貯金をしまっておくための隠しポケットから、魔石を二枚取り出してテーブルに置いた。
もうこれ以上いかなる模様も刻むことはできない、というくらいにぎりぎりのところまで削り切られた魔石だった。
「これはクルルさんの心だってイーリア様に言われた」
健吾はもう一度大きくため息をついて、ペラペラの魔石に手を伸ばした。
「用事もあったし、様子を見に屋敷に顔は出してた。確かに、途中からクルルちゃんの様子がおかしかったことには気が付いてたんだけど」
とことん自分を追い込んで努力できる人間ほど、他人もそれができると考えがち。
クルルが消耗しているように見えても、よくあること、と健吾は思ったのかもしれない。
しかしここは前の世界とは違う。
ちょっとした怪我が命取りになるかもしれない場所なのだ。
「どうする?」
もはや売り物にならない魔石の補填をどうするか、という意味ではもちろんない。
「クルルちゃんはもう巻き込めない」
魔石を置いて酒を啜る健吾に対し、言った。
「でも……クルルさんは、諦めるかな」
イーリアは、執着という単語を使った。
絶望より辛いという、叶わない希望をクルルに見せてしまった。
「……迂闊だったなあ……」
健吾のうめき声が、なにを考えているか如実に示していた。
クルルがおとなしく諦めるだろうか。あの目つきの鋭さが意志の強さの現れだとしたら、自力で魔石を盗んででも加工を続けかねない。
その火をつけたのは、自分たちなのだ。
「ちなみに、魔法陣の謎は結局解けてない?」
クルルからは、最新の研究の結果を聞けていない。
健吾に話を向けると、難しい顔をされた。
「クルルちゃんは巨大な魔法陣を分解して、総当たり方式で、使える魔法陣を探していた。で、古代の巨大な魔法陣の中に、起動が可能な部分を発見してはいたらしい。それに、結構驚くこともあった」
「驚くこと?」
「魔法陣の中に、文字のような模様があるだろ?」
「あ、うん。あれ、でもこれ」
手元にある魔石には、図形しか描かれていない。
「この文字のような模様がなくても魔法の起動に影響しないらしい」
目を見開いて健吾を見やると、こちらの期待を押し込めるような、重い目を向けられた。
「ただ、明確な進歩というそれくらいだ。むしろ逆に、話を聞いていたら古い魔法陣の規則は俺たちに不利なものなんじゃないかって思ったよ」
「不利なもの?」
古い魔法陣は忘れられた技術ではなく、古くて非効率だから捨てられたものなのか。
そう思って健吾を見つめ返していたら、言葉を慎重に組み立てていた健吾はこう言った。
「魔法陣は様々な図形を組み合わせ、いくつもつないで、威力を発揮するようになっている。古い時代の魔法陣もその大原則は変わらない。ただ、おそらく現在のものより優れているはずの古い魔法陣は、立ち上がりが遅い可能性があるらしい」
思い描いたのは、大きなエンジンと出力の関係だ。
「つまり……魔法陣が大きくなればなるほど、現行の魔法陣を超えやすくなるけど、小さいとその逆ってこと?」
「だな。古い魔法陣の密度が高く見えるのは、大きくなればなるほど効いてくる仕掛けが多いからなのかもしれない。けど、何事も効率化が進み、特に魔石が貴重だったら省エネが進む。現行の魔法陣というのは、小さな魔石でも素早く効果が立ち上がるように簡素化されたものなのかもしれない」
そもそも加工は手作業で、複雑になればなるほどミスが増えるから、そういう点でも魔法陣を単純化する動機があっただろう。
「魔石加工職人の知り合いにちょっと聞いてみたんだが、現在の職人でも、魔法陣の規則を完全に把握しているわけではないらしい」
「そうなの?」
「ほとんどの職人は、伝統として受け継がれてるからそうしてるって話だ。底本があるから誰も困らないし、そもそも商品としては価格を決めやすい規格化された魔石が求められている。だからもしかしたら、帝国中心部の、一部の人間たちは魔法陣の法則を把握してるのかもしれないが、それにしたって魔法陣の規格は何十年、あるいは百年単位で変化してないことは確からしい。民間レベルでは、もう完全に原理の失われた知識みたいだな」
現代の工場でも、たった十年かそこらで、以前は当たり前だった技術が消失するという。逆算が可能なはずのプログラムだって、担当者が変わったら容易にブラックボックスと化す。
識字率が低く、商取引でさえろくに文書化されないこの世界では、魔法陣のようなものの内部規則はなおのこと失われやすいだろう。
それに商売としては魔法陣の法則の神髄などわからなくても、古い手順を墨守することでどうにかなるし、新しく研究するには貴重な魔石を無駄にするという経費が掛かる。
そうこうしているうちに大きな魔石が採れなくなり、二度と復元できない技術になる。
クルルの目の付け所は正しく、おそらく現在のものとは違う法則で描かれた魔法陣というのは、存在する。
しかし古い時代の魔法陣は、巨大な魔石が豊富に取れた時代にしか機能しないものなのだ。
「クルルちゃんは、俺の予測に耳を貸さなかった。この小さな魔石に古い時代の魔法陣の組み合わせを刻み込むと、いくつかは現行の魔石より威力が高く感じられたそうだ。そのせいで、余計に諦められなくなったんだろう」
巨大な魔石を前提にした、重厚長大な魔法陣は、実際に現在の魔石を打ち負かしうる。
けれど一歩引いて魔法陣の規則に目を向ければ、それらは別ベクトルに向けられたものだった。
「クルルちゃんは魔法陣を詰め込めるだけ詰め込めばいいと考えたみたいだけど、使ってる道具が鑿と鏨なんだ。どんな凄腕の職人だって、限界がすぐに到達する。ICチップの微細化みたいに、手作業の限界を超えるようなことができればいいけど……」
それがここの世界の技術でもできれば、きっとすでにやられている。いつの世にも達人はいるものだから、凄腕の職人なら微細な加工ができるかもしれないが、多分経済的ではない。
さもなくば、魔石の大きさとはいわば魔法の容量みたいなものだから、小さな魔石に巨大魔法用の魔法陣を刻んでも、燃料不足で動かないのかもしれない。
莫大な威力を引き出すには複雑なアルゴリズムの魔法陣を刻むしかなく、小さな魔石でそれを実現するには加工を微細化する必要があるが、それだと容量不足を招いて結局は無意味になる。
魔法は確かに魔法だが、この世界の物理法則に似たものに支配される。人々の行く手を阻むのはいつだって、その世界の「現実」だ。
「新しい魔法陣、というアイデアそのものは悪くないと俺も思う」
健吾は酒を啜ってから、言った。
「魔法陣の規則を皆が忘れているんだから、もしも魔法陣の法則を完全に解き明かせたら、俺たちは世界中の魔石加工工房を出し抜けることになる。魔石加工職人は、魔法陣の理屈なんて考えず、ひたすらに伝統を守ることで営業してるからな。あのややこしい文字っぽい模様部分がなくても魔法を起動できるっていうことでさえ、知らないんじゃないか」
原理がわからないから、動いているものをそのまま真似するしかない。
それで問題がなければ、世の中はそういうふうに最適化してしまう。
明らかにここには出し抜く余地があるのだが、研究には費用が掛かる。
理屈はあり、おそらくその先に光明もある。
しかし、地図というのは決して現実ではない、というやつだ。
「一瞬の夢だった」
健吾の視線は、二枚の魔石に向けられている。
「せめて、きちんと後始末をしないとな」
クルルの説得と、使ってしまった魔石の補填。
「魔石のほうは頼信に任せていいか?」
健吾はそう言って、疲れたように笑う。
「クルルちゃんは代わりにこっちが引き受ける」
適材適所。
自分はイーリアの敵であるノドンの手下なので、へたに顔を出せば余計にこじれるかもしれない。
「まあ、俺でさえ、諦めるのが惜しいくらいなんだけど」
魔法陣を巡る話には、発見されていない領域がごっそり残っているかもしれない。
そして実際に残っているのだろうが、冒険に出るには費用が掛かる。
健吾と自分が魔石を見つめて黙っていると、話がひと段落したと思ったらしい周囲の獣人が、健吾を飲みに誘いにきた。
あるいは珍しく浮かない顔の健吾を見て、単に元気づけようとしたのかもしれなかったが、健吾はもちろん彼らの気遣いを無為にはしなかった。
自分は形程度に彼らの荒々しい飲みに付き合って、先に商会に戻ることにした。
クルルの扱っていた魔石は、なんとなく自分が持ち帰った。
商会の荷揚げ場でも、月明りで酒を飲んでいる者たちがまだ起きていて、少し騒がしい。
自分は倉庫の奥まった場所に敷かれている藁束の上に腰を下ろし、隠しポケットから魔石を取り出して床に置いた。
天井の隙間から入る月明かりに照らされた魔石を見て、じっと考える。そこには規則性が存在するはずの魔法陣が刻まれ、魔法陣を刻む規則、あるいは流儀というのは、決してひとつではない可能性がある。
今の世で主流の流儀は、手のひら程度の大きさの魔石でさえ金貨千枚もするような、魔石が貴重な世界に適応した魔法陣。もうひとつの流儀は、巨大な魔石が豊富に採れて、両腕を広げても足りないような巨大な魔法陣を収めるために発達した魔法陣。
「ううぅ……」
二枚の薄くなった魔石を前に、自分は唸っていた。
クルルは正規の職人ではないから、途中で邪魔な模様を刻まなくても魔法が動くことに気がついた。これは魔石加工においてものすごく大きなアドバンテージだ。
もちろん、なんらかの魔法の制御を担っている可能性はあり、実験が必要だろう。
そして実験というものには、費用がかかり、費用をかけたからといって必ず成果が上がるものではないというリスクもある。
だから健吾は、古い時代の魔法陣を再現して周囲を出し抜くのは、不可能とは言わないまでも自分たちの資本レベルでは無理だと判断した。
ここには、現実という制約が横たわっている。
画期的ななにかを発見して異世界無双というのは、前の世界でそうするのと同じくらい、大変なことなのだ。なにせこの世界の人々は無能でも怠惰でもなく、ほとんど前の世界にいた人たちと変わらないのだから。
世の中でなにかがうまくいくというのは、クルルがこの魔石に必死の思いで魔法陣を刻み込んだように、試行錯誤して、うまくいかないとわかるたびに引き返し、諦めずに道を探し続けたたくさんの人たちの中で、たまたま正しい方法を選んだ人にだけ起こる奇跡なのだ。
床に置かれた魔石には、クルルの刻み込んだ魔法陣がまだうっすらと残っている。
月明りに照らされたそれは、円をいくつもの線でつないだ、旧約聖書の生命の樹の絵のようにも見える。
ゲームのシナリオならば、前の世界の聖書の知識がこの世界の古代のそれと重なって……なんて展開もありだろう。しかし幾何学模様なので、似ているものはいくらでもある。
クルルもきっと、こんなふうになにかを思いついてはすぐに駄目だとわかって落胆して、というのを繰り返したはずだ。どれだけ心が強くても、消耗することだろう。
何度も魔法陣を刻まれて、削られて、薄くなったそれを示して、イーリアはクルルの心だと言った。
自分はそのとおりなのだろうと思ったし、こんなに薄くなるまで削っては彫ってを繰り返したクルルの執念を、まざまざと感じずにはいられなかった。
そして、小さな魔法陣でさえこれほど大変なのだ。
教会で見たような古代の巨大な魔法陣のことを思うと、一体どんな風に開発したのかと寒気がする。
ピラミッド建設のように、信じがたい人間の数を投じ、いわば総当たりで引き当てたのだろうか? それともやはりなにか計算式があり、要素を組み合わせるだけでああなるのだろうか。
いずれにせよ、凄まじい技術力だったとしか思えない。
魔法陣を特定できたとして、巨大な魔石を掘りだすのも大変だろうし、それを加工して平面を確保するだけでも熟練の技術が必要なはず。
ましてや両腕を広げても収まりきらない盤面に魔法陣を刻み込むようなことには、恐るべきプレッシャーがかかったはずだ。
なにせ間違えたら、消しゴムで消せばいいというものではない。
もしも最後の最後で、魔石を削る手がぶれたとしたら……。
クルルの話では、職人が加工でミスをした際は、表面を削って模様を消してやり直すらしい。
魔法の威力は魔石の大きさにも依存するから、体積が減った分だけ価値も下がり、ミスした職人は激しく叱責される。
それが巨大な魔石になったとしたら、縛り首になってもおかしくないだろう。
古代魔法陣の開発現場は、身も凍るような緊張感に包まれていたに違いない。
しかも当時は獣人との戦の最中なのだから、魔石加工が遅れればそれだけ戦いに悪い影響が出ただろう。
そう思うと、この世界で安定を得るため、あるいは夢だったゲーム製作のために小金を貯めようとして、魔石取引に新たな活路はないかと模索していたようなことのせせこましさに、恥ずかしくなる。
そのくらい、この世界の人々は、この世界ならではの厳しい現実の中で生きてきたのだ。
その片鱗を理解できただけで、よい勉強だったと言えるのかもしれない。
もはや甘い夢を見ず、手を伸ばしたところに届くだけのもので我慢するしかない。
日雇い賃金の中からいくらか小銭を溜め、将来のことなどあまり考えずにつつましく暮らす。
前の世界でも何億人といた、歴史に名前の残らない人たちと同じように。
あとはせめて、クルルのことだけどうにかしないとと思う。
焚きつけたのは、自分たちなのだから。
「健吾がうまくやってくれたらいいけど」
自分もお金を出して、なにか美味しいものでも用意したほうが良いだろうか。
あるいは年頃の女の子だから、装飾品とかのほうが良いだろうか。
幸いにしてノドン商会は手広く商っているから、その手の物を安く見つけることは難しくないだろう。
問題があるとすれば自分にセンスがないことだろうが……と思っていた矢先のこと。
倉庫に続く廊下の向こうからどやどやと足音がして、慌てて魔石に手を伸ばした。
魔石は一介の平民が手にできるものではない。
けれど慌てていたのと、魔石が限界まで削られてぺらぺらになっていたのが災いした。
床にぴったり張り付いて隙間がない。
うまく拾えず、けれど酔っ払いたちの声と足音は近づいてきて――。
「あっ⁉」
思わず声を上げたのは、どうにか爪に引っかかって持ち上がった魔石が、パキっと折れて砕けてしまったから。
酔っ払いたちはそのまま倉庫を通り過ぎたので、裏庭の井戸に水を飲みに行ったのだろう。
遠ざかる足音と声にほっとしつつ、魔石の欠片を拾おうとした。
薄くなっていたところに消しきれていない魔法陣が刻まれていたので、余計に割れやすくなっていたのだ。
そう考えると、古代にはあれほど巨大な魔法陣を石に刻んで戦に臨んだわけで、運搬にも気を使っただろうことがうかがえる。というか戦火の中で加工から運搬、魔法の運用まで行うとか、当時の人間は強すぎではなかろうか。
古代の超文明などとありがちな設定があるが、この世界に限って言えば、あながち間違いでないのかもしれない。
「というか……くそ、拾え……ない……」
クルルは本当に器用に薄くしてくれたものだと悪態をつきながら、欠片を集めることで持ち上げられないかと画策する。
あるいはもうこのまま砕いて、どこかに捨てておけばいいだろうか。どうせわかるまい。
自分はそうしようと、倉庫の補修に使ったのかなんなのか、そのまま放置されている日干し煉瓦を手に取って、振り上げる。
月明りに照らされた、割れてしまった魔法陣。
自分はその様子に、手が止まった。
「……ん?」
目の前の様子に、なぜか妙に気を取られた。
割れた魔石。
刻まれて、消しきれない魔法陣。
「……」
自分は日干し煉瓦を降ろし、なにげなく大きめの欠片を指の腹で押さえ、そのままスライドさせて大きな欠片の横に置く。
ぴたりとははまらないが、そこには確かに、魔法陣のできそこないがある。
「あっ⁉」
雷のように頭の中で様々なことがつながった。
古代の巨大な魔法陣と、それを運用していたと思しき古代人。
今の世からはおよそ想像することも難しい巨大な魔石に、失敗の許されない作業の中で、複雑な魔法陣を刻み込むその技術力。
どうやってそんなことを成し遂げたのだろうと思うと、あまりに不思議なことだった。
けれど、まさか、もしかして。
「いや……そうだ、ええっと……そう、もしも、もしも"そう"だとしたら……」
震える手で欠片を動かし、それに合わせて自分の頭の中のものがつながっていく。
古代人が獣人との伝説の戦いで用いたという、巨大な魔法陣という存在。
それを刻み込むには、どう考えても両腕には収まらない弩級の魔石が必要のはず。
それだけでも古代文明の異様さを感じるのに、クルルが実際に加工する様子を知って、加工技術もあり得ないほどにずば抜けていたのだと思った。
しかもそれらを運搬し、戦場に運び、魔法使いが使えるようにしなければならない。
それらを実地に考えていくと、古代人の魔法運用は非現実としか思えず、超文明でなければ説明がつかないとさえ思う。
でも、それだと……。
つじつまが合わない気がしたのだ。
「いや、実際に、おかしい。だから……」
だから、自分たちはとんでもない見落としをしているのではなかろうか、と思ったのだ。
魔法陣に刻まれた文字みたいな模様が、実は魔法の起動に影響しないという話のように。
自分はおもむろに日干し煉瓦を手に取り、魔石の欠片に振り下ろす。
何度も何度も振り下ろし、砕いていく。
証拠を隠滅するように。
神などというものがいたとして、そいつでさえ見つけられないように。
「最後に試すべきだ」
クルルは精根尽き果てて倒れてしまった。
けれどあのクルルだ。
優しい言葉や慰めより、こっちのほうが喜ぶのではないか。
「もしも事実なら、世界がひっくり返る。諦める前に、最後に試すべき方法がある」
自分は砕け散った魔石の欠片を手で集め、手のひらに乗せて握りこむ。
立ち上がり、健吾がいるはずの酒場に向けて駆けだした。
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