招待状の文面を見てドキドキワクワクしました。ミステリ好きであれば誰もがそうなることでしょう。果たして、この後どんな事件が待っているのか。緊張感を高めて読み進めていくと……事件は既に始まっていた!……そして終わっていたのです。
テーマパークからの招待状の文面という形式で進んでいく本作。クローズドサークルの舞台となる様々な館を再現したテーマパークは、もし現実に存在したらミステリー好きとして一度は行ってみたいものです。ネタバレとなってしまうので詳細は語れませんが、納得がいくと同時に思わずクスッとしてしまうオチも面白かったです。確かにそうなるよね。
そんなことに誰も気づかなかったんですか?でしょうね、私も気づきませんでした。責任者を呼んでください。・・・夜逃げしたんですか?・・・そうでしょうねえ・・・。
テーマパークの招待状という形で進むこの作品。文体がシンプルでサクサク読み進められます。さてこのテーマパーク、文字通りミステリ好きにがニヤニヤとしてしまう要素が山ほど盛り込まれており、想像すると本当に開園してほしいという思いが湧いてきます。ミステリ好きを自覚する皆様はぜひご一読を。一緒にニヤニヤしましょう。
ミステリの館を再現したテーマパーク、企業努力の末の悲しき結末に大爆笑でした