複線回収

 ただしくは「【伏線】回収」


 ミステリについて語るという企画もしているので、私の場合、伏線なんて言葉は予測変換リストの最初に出てくるはずなのです。

 伏線とするべきところを「複線」と誤用してしまうケースのほうが多いはずなのですが。おそらく鉄道のことを書いたか、エンターキーを押す前にもう一度、変換キーに触れてしまったのかでしょう。


 伏線という単語も、近年よく目にしたり耳にしたりするようになりました。それだけミステリ的手法を用いた手の込んだエンターテイメント作品が増えてきたということなのかもしれません。前はミステリファンくらいしか使っていなかった言葉だった気がします。

 伏線の意味というかニュアンスにも変化を感じます。「真相を知った後で伏線が張られていたことに気付く」という表現はありましたが、回収という言葉は用いられていなかったような。次第に「伏線を回収する」が増えてきて、いつしか「伏線回収」という四文字が定着した印象です。

 伏線回収というものには思うところがあるので、「誤字脱字展」ではないかもしれませんが、後ほど、機会を設けて書きたいと思います。

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