障害者を創作で扱うにあたって
寿 丸
第1話「そもそも障害者を出す必要ある?」
こんにちは。寿 丸(ことぶき まる)と申します。初っ端から各方面に喧嘩を売るようなタイトルとスタイルで失礼します。
自分は聴覚障害者、両耳ともに全く聞こえません。口話と読唇、筆談、手話はできます。ですが未だにコロナ……というかマスク時代の中で相手の口が読めないもんですから、会話は主に筆談と手話です。あと、スマホに文字を打ち込んだりもしてます。
さて、さっさと本題に入ります。
自分の作品には障害者がいたり、いなかったりします。自分が障害者だからって、お情けで障害を持ったキャラを出すつもりは毛頭ありません。ストーリー上、そういう設定のキャラを出す必然性がないのなら、最初から出しません。
「隻腕だけど、むっちゃ腕の立つキャラ」
「見えないけれど、音で判別する強者」
「ハイテク機能満載の車椅子で戦場を駆け巡るキャラ」
……といった具合に、「出そうと思えば出せる」キャラなんていくらでもいます。手足がない、目が見えない、足が動かない……その分、他の感覚が異常に飛び抜けているとか、実際にあるケースなんです。
聞こえない分、目がいいとか。
まぁ、自分がそうなのかはわかりませんけども。
ここで、サブタイトルの「そもそも障害者を出す必要ある?」について言及したいと思います。
自分の答えですが、サクッと言うなら「必要なら出してもいい。必要ないなら出さない方がいい」です。
障害者を創作で扱うにあたり、ここで考えないといけないのは「必然性」だと思うのです。「このキャラがいる意味は?」という感じですね。
目の見えない少女が主人公なら、どうして目が見えないのかとか、普段の生活はどうしているかとか、好きな男性のタイプはとか、そういったことが作中に反映されていくのなら十分アリだと思います。
彼氏役のキャラが目の見えない少女のスペックや勘の良さに驚いたりとか、コミカルに書こうと思えば書けるんじゃないかと思います。
さすがに白杖を武器にしたらクレームは来ると思いますが。そして盲導犬を人に襲わせたりしたら、間違いなくクレーム案件です。下手したら訴えられます。
作中に反映されていない、ストーリー上で重要な要素になってないのなら、ぶっちゃけ出さなくていいです。存在自体なくてもいいです。「友達がさー、目が見えないんだけどさー、めっちゃ鋭いんだよねー」ぐらいのノリで扱われるなら、「それはやめとけ」と肩をがっしり掴みます。
「必要かどうか」の基準で考えたらまぁ悲しいことではありますが、ぞんざいに扱われるのとどっちがマシかといったら……難しいところですね。
とりあえず今回はここで〆ます。
思うところがあれば、または障害関係で扱ってほしいテーマなどがあれば、ご意見よろしくお願いします。
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