第3話
球春到来。
野球ファンの間では、2月1日をこのように表現する。この日、全球団が一斉に各地のキャンプ地に入り、春季キャンプをスタートするのだ。
ブルーネッツは、毎年沖縄の北谷(ちゃたん)市でキャンプを行う。去年までは解説者として取材のために訪れていた場所だが、今年からはコーチとして、グラウンドから選手を指導する立場である。より一層俺の身が引き締まる思いだ。
ブルーネッツはこのオフ、ミスターブルーネッツでもある渡監督への「ご祝儀」として、大型補強を行った。ざっと紹介しよう。
チームの弱点でもある外野の穴を補うため、福岡のシーサイズから浅尾純一(あさおじゅんいち)外野手を補強。彼は高卒10年目とまだ若く、かなり早いうちからレギュラーを獲り、バッティングは天才とも呼ばれた。だが、7年目を迎えた25歳シーズンにアキレス腱を切る大怪我に見舞われ、懸命なリハビリの末に昨シーズン開幕と同時に復帰したのだが、その間に台頭してきていた新戦力に押し出される格好となり、出場機会を求めてFA宣言。ブルーネッツの仲間入りを果たした。
そして2人目、絶対的なストッパー不在を解決するため、千葉のオーシャンズから助っ人としてジェシー・パーシー投手を獲得。パーシーは来日3年目の30歳。メキシカンリーグでは圧倒的な成績を残し、若くしてメジャー行きの切符を掴んだのだが、メジャーでは厚い壁に阻まれ、出場機会をなかなか手にすることはできなかった。しかし、オーシャンズでは2年連続で最多セーブを記録するなど、絶対的守護神として君臨。しかしオフの残留交渉が決裂し、この度ブルーネッツに移籍してきたのだ。
その他にも3人の助っ人、さらにはトレードも4件成立させ、まさに血の入れ替えを行って渡監督の1年目は船出を迎える。
名参謀 〜名古屋編〜 どんどんタイガー @donden
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