スパークスNo.5 『つつみね まさい』
そんな彼こそ、奇妙な能力も、最悪な状況も、ゴリ押しで断ち切る
中学生の娘をもつ一児の父親で、しかし女遊びは辞められず、嫁以外にもABCの相手をもつ32歳だ。
嫁と娘はその事を知らない。
「はァ……本部戻ったら、二課の美女達を抱いて寝ますかね
の前に、班長に制圧完了を伝えて……と」
「あー、もしもし、班長ー??
利刃隊の利刃ですけども、いま能力者の制圧終わったんで本部戻りますね
えぇ、まぁ……雑魚ばっかで詰まらんですよ
ちなみに今日は残業しません
そうですね、本部戻り次第ベッドでアツアツなCをしま――すぐ戻ります、戻りますから、はい、はい、だからお願い、嫁には内緒でおねg――――」
一方その頃、能力者の制圧に加勢しなかった二人の利刃隊、
「整威さん……僕、どうしたら利刃さんみたいに強くなれますか??ㅤ」
「お、良い質問するねぇ
そうだなぁ、ひたすら
「色んな……
で、でも、じゃあなんで僕は今回制圧活動に参加させてもらえなかったんですか!?
僕だって戦えます」
「まぁまぁ……そう焦んないの
今回の能力者は、制圧本部設立当初から目をつけていた
今回の件は、遠坂君みたいに、まだ14歳の中学生には任せられない
利刃じゃなきゃ対応しきれない相手なんだよ
元スパークスNo.7の利刃じゃなきゃね」
整威は、利刃が元スパークス所属だったことを、遠坂に明かす。
ただ、その事以外、利刃については語らなかった。
「そう……だったんですね
利刃さんって、元スパークスだったんですか」
「まァね
遠坂くん、今更になっちゃうけど、スパークスについて知っておきたいことはあるかい??ㅤ」
「ん、そうですね……スパークスNo.1について、ですかね」
「んー、そうだねぇ
スパークスNo.1は現在までの十年間で、そのNo.1っていう立場を奪われたことがない実力者だよ」
人々の上に立たなければならない存在、七名で構成された能力制圧本部の最高司令機関『スパークス』とは、意図せず出来た
十年間、そしてこれから先も、スパークスNo.1の
犯行すれば死。
反抗すれば死。
能力者は皆、この事実から、逃げられない。
「おい、アンタたち……利刃隊だろ??
オレは第二課、
そしてこちらが、零番班長の
庭園を名乗る能力者が、
これからオレと零番班長とで現場の調査だ
ほら、どいたどいたッ」
スパークスの会話をする最中、第二課の監査部である
苗字通りの勇ましい顔立ちと、七三オールバックに整えられた黒髪、180cmはあるであろう身長。
スーツの上は羽織らずに、さらにネクタイも絞めずに――――黒のズボンと白のワイシャツ、そして紺青色の高価なベルトという、仕事に慣れたベテラン感を感じさせるダラけた服装だ。
そんな勇は、現場へ案内するかのように、零番班長の前を歩く。
「あ、あぁ、承知しましたよ、勇さん
大人しく零番班長の後ろで見学しておきます
じゃあ遠坂くん
オジさんとこっちで大人しくしておこうか……」
「やめてください整威さん
その言い方なんかイヤです」
「利刃隊、急な出動ありがとうございます
オレは零番班長の神城だ
第一地区でアナタ達が対応していた、能力者の少年はオレが始末しましたのでご安心を
あぁそれと整威さん、利刃隊の利刃さんと山軋さんが見当たらないが……どこに?? 」
「利刃と山軋なら、現場だと思うよぉ
にしても、
「勇さんは、自分の業務終わったからって、夜中に出歩く女子高生の
罰としてオレの任務に同行させているだけだ」
神城は頭を抱えながら溜息をつく。
現場は、
そうして神城は、
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