第二話 転生先の神様とちょっとお話。


うっ……………ここは?















眩しい光……?















あれ?私って今まで何してたっけ…………?
















あ、そうか。私転生したんだった。






あ……そういえば悠くんは?


そういえば天使長が近くに転生させるって言ってたような……



――――――――――――――――――――――――――――――――――――


…や……あや…綾!起きろ!いつまで寝てるんだ!」


「あれ…悠…?」

寝ぼけた頭でも悠ははっきり認識する。


「そうだよ、綾の大好きな悠だよ」

「…それ自分で言ってて恥ずかしくない?」

「めっちゃ恥ずかしいよ?」

「…そっか」


「なに綾まで照れてるの!?こっちまではずくなってくる…」

この二人は通常運転です。

そしてこの空気に耐えかねたのかその空間のど真ん中にいた神々の一人が話し始める。


「――ねぇ、この二人てぇてぇすぎて私でも近づきたくないんだけど?」


「そうは言っても私等の世界に来てもらうんだから話しなきゃでしょ。」


「…あっ、悠!この人たちって……」

「そうだった…いつも通り起こしてたらそのまま2時間コースだった…」


『いや、いつもなにしてるの?』

神々からの総ツッコミである。


「こほん。えっとまずあの天使長社畜からこの世界に来てくださってありがとうございます。私の名は光の神ライアンです。右側から地の神ガイア、水の神ネプトゥヌス、火の神ウェスタ、風の神アネモイ、そして私の夫の闇の神ダーリン…じゃなくてダネリアです。」


「…ライアンよ。風の神として言うが…惚気けるのは良いが、そこの二人と同じ状態じゃぞ。」

「水に流してスルーできないほどの甘々な何かが流れましたよね…」

「燃やしても燃えない甘々なものほど厄介なものはない!」

「私は見てるだけで尊いのですの〜」


「えっと…皆さんよろしくお願いします…?」

「…綾もなかなかの度胸持ちだね?よく挨拶できたね?」

「悠と言ったか?お前さんとは仲良くできそうだ…」

そして一通り自己紹介が終わり、ライアンが本題に入り始める。


「さて!皆さん挨拶できたようですので本題に入りましょうか。

この私たちが管理しているこの世界では魔物の謎の大量発生によって魂の輪廻転生が追いつかないほどのスピードで人や動物が亡くなっていっています。そして人間の築いた文化も失われていて、このままでは100年もしないうちに滅びるだろうと世界安定装置が演算結果を出したのが…何年前だっけ?」


「…軽く10年前だな」


「いやいやいやいや…いくら何でも報告遅すぎない?あ、神様スケールなら普通だった…」

「悠…天使長のもとで仕事してたことあったもんね」


「ということで貴方達には魔物の討伐、文化の保護をお願いしたいです。

文化は再興でもいいし、新しく作っちゃってもいいです。ですけど、魔物は殲滅してくださいね。

あ、脅威のない程度に殲滅でお願いします…魔物は魔物で仕事があるので。


あと…転生ボーナスというか仕事をしてきてもらうわけなのでなにかスキルを渡したいのですが…何がいいですか?」


「うーん…私は魔法が使えるようになりたいかなぁ…前世じゃ科学だったからね」

「じゃあ、僕も魔法が使えるスキルがいいです。」


「魔法が使えるスキル…では、この中から選んでください」

そう言って空中にスクリーンを投影した。

その中には数百はあるだろう魔法に関するスキル名がずらりと並んでいた。


「わぁ…意外と多くてびっくりしたよ」

「でも…これだよね」

「うん。」

そういって綾と悠が選んだのは…


「――魔法創作と超回復EX…ですか?」


「これさえあればなんでもできそうだし」

「これさえあったら十分なんでもできると思ったから」


「…流石魂の形が極致してるだけありますね。わかりました。その2つのスキルを転生後に付与しますね。あ、転生先は2人共商人の家です。ちょっと生活環境悪いかもですががんばってくださいね!」


そう最後に告げられたあと意識は暗転した
























「…ふぅ。久々に転生作業すると疲れるね。」

「今日はもう休もうか。」

「うん、一緒に寝よ?」

「…仕方ないな」


今日も神界は平和そうです。













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