24 春隣

ストーヴや父を語ればたかぶる火


父語る声の確かさ春隣


渦巻ける巨濤きょとうきわの双葉かな


さびしさや胸の泉に沈むすい


髪の波あれは身投げの置き土産


砕かれし骨のしぐるる粉雪こゆきの夜


子の吐息白雨はくうの茶屋の鹿威ししおど


口笛のルルと渡りて春隣


口笛のruru♪~(´ε` )と渡りて春となり


ヴュイヤールの母と円居まどいる春の卓


初雪や逃げるものなく白き朝


雪降るや直後汚穢おわいと融合す


淡雪や「降る場所ガチャ」といふ言葉

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る