11 ブーベ島讃歌
(ブーベ島は、南太平洋に位置するノルウェー領の無人島。もっとも近い陸地は約1600km先の南極大陸であることから、「世界一隔絶された孤島」とされる。言わば「絶海の孤島中の絶海の孤島」だ。島全体は氷河に包まれ、さらに絶え間なく吹きつける強風のため草木は生えない。沿岸にアザラシやペンギンが生息している。)
我が
遺著ひらく未刊『ブーベ島訪問記』
孤絶無縁断絶独歩ブーベ島
死者の
ブーベ島氷る
動かざる
打ちつける波を
冷酷は日々降り積もりブーベ島
空の
ブーベ島
孤高とは
地図上の点と言えどもブーベ島
土も
水葬の肉を眠らせブーベ島
積もりても踏まれざる雪ブーベ島
奈落こそ安らぐ土地かブーベ島
散骨をブーベ島ならよく眠る
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