9 根府川の記憶
(「根府川/東海道の小駅/赤いカンナの咲いている駅」と始まる、茨木のり子の1953年の詩・「
カンナ咲く
八月の海に少女の
不敵とは
友の声中尉の
種まけば戦火ののちも花は咲く
スカートも赤いカンナも遠い風
重き書を閉じるがごとく海暮れる
時来ても人は戻らずカンナ咲く
あの頃の
歳月は流るる水や
過ぎし日の
放心の瞳の奥に
今もなほ
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