第4話

「why?」


 俺は驚きのあまり英語になってしまった。


「あまりの超展開に理解が追いつかないのだが、なぜそうなるのだろうか?」


 一度状況を整理したい。

 いきなり声をかけてきた怪しい男性(このオジサンだ)は、あの女の関係者でこれからの俺の宝くじライフをサポートすると言ったように聞こえたな。

 一体全体話がうますぎる。この男性は俺がどこの誰で、あの女と何があったかまで知っているみたいだし。


「どうやら信じてもらえてないみたいだね」

「当たり前だろ。今どき、飲み屋の引き込みだってもう少しうまいことを言うと思うぞ」


 俺は完全に男性を疑心暗鬼の目で見ていた。

 そろそろ不審者として突き出した方が良くないだろうか。


「そんな感じの気持ちだったのだと思うから、あの子の気持ちも汲んでやって欲しい」

 男性は丁寧に一礼をする。

 俺としても、もう終わったことなので相手が刺激してこない限り蒸し返すつもりはない。冷静になって考えれば、かなりヤバかったと思うからな。


「それで話を戻してもかまわないかな?」

「ああ、そうですね。とりあえず、怪しくないみたいだから、最後まで話は聞くよ」

「それじゃ少し長くなるかもしれないが聞いてもらおうかな」

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