第8話

授業中に戻ると私はまた、布袋生活に戻る。


 本当に快適だ。


 たまにお兄ちゃんの顔が見れるし、ゲームでも漫画でもなんでもある。本当に最高。


 全部一度小さくしてあるから、ゆっくり出来る。


 ーーーーーーー

 「、、、くん?」


「どうしたの花ちゃん?」


 「これ、」


2枚、紙がある。


 妹さんのことは誰にも言わないよ。

 でもそのかわりに、私の頼みも聞いて欲しいな。



 頼みってなんだろう?


 もう一枚の方を見る。

 頼みって、、


 私と1ヶ月付き合って欲しい。


 「ぷっぅ、、、」

思わず、変な音を出してしまった。


 「どうした?」

先生から心配された。


 「何でもないです。すいませんうるさくして」


そして、もう一枚紙が来た。


 私は前に助けて貰ったこともあったように、すごく男の人からモテるのだから、周りの人に私が付き合ってる嘘を付きたいの


 妹さんのことを秘密にする代わりにお願い。


 

初めてがこんな、偽カップルだとは、、


 少し迷った結果、


 妹の秘密の方が大事だ。


 そして、いいよと返すと。


 返事が来た。


 やったーカップル成立ね。

 あと、このことは1ヶ月のことは妹さんには秘密ね。


 

 なんでと?リアクションで返すと、もう一枚来て、


 この1ヶ月の関係を知ると妹さん変に思いそうだから。


 でもしっかり話せば伝わるじゃない?

 と返すと。


 その時チャイムが鳴った。


 そして、授業が終わると、花ちゃんは

 「これから、よろしくねダーリン」

と耳元で囁いた。


 クラスのみんなは、俺たちを一斉に見る。


 布袋がめっちゃ揺れてる。揺れてるよ。


 「あはは、つい癖でやっちゃった。もう隠す必要ないよね、私達付き合ってるんだ。」


俺に、初偽カノが出来た。


 

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