第3話

「あっあの...」


そんなしょうもない話をしているところに話かけてくる者が一人

確か同じクラスの教科係の女子だった気がするが、話したことは無い者なので友人への用事だと思い声をかける


「おい、お前に客人だぞ」

「いや!君に用があって...」

「むっ、私にか?」


コクコクと頷くクラスメイトの女子

何度も言うが彼女と私は関わりが無く話しかけられる用事がない。

もしや英語課題提出の催促だろうか、しかしつい先日泣き落としにより期限を1週間伸ばしてもらったのでその可能性は低い。だとすれば一体なんだろうか?

思案に耽っていると彼女が口を開いた


「あっあの!放課後屋上に来てくれませんか!そこで話したいことがあるんです!」

「は...?」


いま...なんと...?

放課後...屋上......?それはつまりアレってことだろうか?今流行りの薔薇色の青春への突入イベントだったりするのだろうか?しかし何故?

前述した通り私はモテない。恋愛方面に置いて私は人類の夢である透明人間へとなったレベルの男なのだ。そんな私に今更何故?頭が疑問符で埋め尽くされる。


「お、おい。それっt」

「失礼します!」


そう言い残し彼女は教室の外へと去って行ってしまう。

一体全体何がどうなってる?少しでも冷静になろうとこの意味不明な状況を友人へ尋ねる。


「な、なあ。今のって...」


先ほどずっと無言だった友人から帰ってきた答えは


「F○ck you」


それっきりいくら話掛けてもうんともすんとも言わなくなってしまった。

これ以上は無駄だと判断し、話掛けるのをやめ思案に耽る。

放課後一体何があるのか?自分に薔薇色の青春は訪れるのか?そもそも関わりの無かった彼女が一体何故?

そんな疑問符で埋め尽くされた自分の頭へやけにクラスの笑い声が耳についた。

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