第2話

さて、物語に入る前に私の通ってる学校について話しておこう

名は中央学校と言い、生徒の自主性に重きを置き部活動が大変盛んである。これにより部活動設立へのハードルが低く人数が3人揃えば部として認められる。そのお陰で男女比1:3くらいの活動内容不明な部活が10数個あり、部員の彼等はそこで幻とまで言われた薔薇色の青春を謳歌しているらしい。大変うらやm...けしからんことである

あと何故かは分からんがとても転校生が多い、何故かは分からんが...

その他にも先生よりも権力のある生徒会や風紀委員会等もあるがそれは追々


時は12月13日クリスマス2週間前を切ったこともあり学校は大変色めいていた。

そこかしこで桃色の花が咲き学校全体が芳香剤で包まれたかのような異質な雰囲気である


「なあ、友人よ。いくらクリスマス前とはいえ流石に浮かれすぎではないか?

風紀委員が動いても不思議ではないくらいだぞ」


先ほども廊下で熱烈な告白をしてるのを二組見かけた。後に聞いた話によると校舎裏が予約で1週間先まで埋まっておりどうにかパートナーを手に入れしと者たちがそこかしこで告白を仕掛けているらしい。


「確か風紀委員長の鉄華先輩が彼氏できたらしくて、それにより他の部員も相手を作るかショックで寝込むことになって今風紀委員自体が機能してないらしい」

「なっ...!それは本当か!」


鉄華先輩は冷徹を体現したような人で例え誰であろうと風紀を乱すものならば制裁を加え、毎年この時期になれば日陰者の私達の一番の味方であった彼女がまさか色恋なんぞに篭絡されていたとは...


「まさかあの方が色恋に耽ることがあろうとは...

通りで学校全体がこうなるわけだ」

「あぁ、俺もがっかりだ...先輩のファンだったのに...」

「そういえばそうであったな」


彼は友人

席が近いのでよく話すようになった男である。

私と同じく日陰者であるが彼は常に恋路を邪魔しているような男なのでよりタチが悪いと言える。そのことから彼は競馬場へ行くことができない


「どうにかして彼氏を特定できないものか...」


このような男であるから私は彼を友人と呼ぶことはできない。彼と同じとこまで落ちてしまったらそれはもう人ではないナニカである。

彼にあなたは好意的ですか?と道行く10人に尋ねたら8人はいいえと答えるであろう。残り2人は彼と同類の変態である。

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