第十三 SSS ランクダンジョン
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■ 生存
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▼△▼ 慰霊祭 ▼△▼
ホーンラピッドのスタンピードの1ヶ月後
大量の死傷者を出したスタンピードの慰霊祭が行われていた。
慰霊碑に死亡者の名前が彫られ沢山の献花が添えられていた。
仏式による僧侶の読経後、司祭による聖書の朗読、神式による神主の祝詞が報じられた。
協会はこの辺は適当で、とりあえず3大宗教をやっておけばいいよね。って感じだ。
大勢の参加者の中には美和の姿もあった。
綺羅沢信二さん、やっぱり変だからおっちゃんでいいよね。
おっちゃん、私、おっちゃんのおかげで家を出る事が出来たよ。おっちゃんの言う通りに弁護士さんに入ってもらって後見人にもなってもらったし親の親権は裁判で正式に親権喪失になったから大丈夫。
おっちゃんは怒るかも知れないけど、私、高校辞めたよ。
おっちゃんが途中でやれなかった冒険者で生きていくことに決めたんだ。
おっちゃん、安らかにお眠りくださいなんて言わない、眠っちゃ駄目だよ、これからも私をちゃんと見守っていてね。
そして危ないときは助けてね。いつ迄も待ってるよおっちゃん。
慰霊祭は厳かに行われすすり泣く参列者のむせび声が聞こえる中Sランク冒険者の黛氏が
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▼ 落下先
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「うぅぅっ、うーーーん、どこだ.....」
レッド○�?????��??????しました。
ブラック�?????��??????しました。
・
・
・
レインボー�?????��??????しました。
・
・
「な、何なんだ、頭の中をすごい勢いでインフォメーションみたいなのが聞こえてくる...頭がどうにかなりそうだ。。。」
このインフォメーションはこの後、延々と30分以上続いた。
「ふぅ、なんとか終わったか...一体何だったんだか?」
そう思って一息ついていると目の前に大きさは20cmほどの羽の付いた人形のものが浮いていた。
なんだろうと思い見つめてみると喋りだした。
「ダンジョン討伐のインフォメーションが終わったようなので私、イルマリオンが後を引き継ぎます。」
「すまない、何がなんだかわからないんだ説明してくれるか?」
「では、我こそ大精霊イルマリオンが説明します。」
「あ、その前に俺は生きてるのか・、死んでるのか?」
「おや、変わった人族ですね。自分が生きているのか死んでいるのかさえわからないとはバカなのですか?
良いでしょう。アナタは生きていますよ。では、時間に限りもありますので説明にします。」
「ここはあなたが居た地球ではなく地球とは異なる世界イシュタールと呼ばれる世界です。
あなたはファニィークリスタルスピリットを使ってこちらの世界に落ちてきたのです。落ちた場所がSSSダンジョンセイレドラゴニフの要点にファニィークリスタルスピリットを持って落ちてきたのでダンジョンが崩壊してしまいました。
偶然が3つほど重なるという偶然の結果です。そもそも人族がファニィークリスタルスピリットを持っている事自体がおかしいのです。
ファニィークリスタルスピリットとは1000年前に何処かに封印されていたはずです。
まあ、それは良いでしょう。どうせあなたに聞いてもわからないでしょうから...」
信二は一瞬、ムッときたが機嫌を損ねてここで終了されても困るとおもい、苦笑いしていた。
「......」
「先程、頭の中に聞こえていたのはダンジョンを攻略した報酬です。
1000年ぶりに史上最短時間で攻略したのでとんでもない報酬が有るはずです。気絶して聞いていないようなので、後でアイテムボックスで確認して下さい。
アイテムボックスの使い方はもうわかっているはずです。あ、でも今は私の話を優先して下さい。時間が迫っています。今は質問を受け付けている時間がありません。後で質問は聞きます。」
信二は思った。どうやらなんだか不味そうな雰囲気だ、ここは素直に従っていたほうが良いだろう。
「とにかくお持ちのファニィークリスタルスピリットの宝柱を前の玉座にの前にある燭台のくぼみに差し込んで下さい。
それで邪神竜を完全に討伐することが出来ます。残り時間2分45秒です。お急ぎ下さい。」
ふと前を見ると100m以上先に玉座らしきものが隙間から見える、その間には瓦礫が散乱して道を塞いでいる。
「くそっ、訳を聞いてる暇はないじゃないか!」
「後で質問は聞いてやるから急げ!!。残り2分28秒」
走った。
本当は体はホーンラビットに刺されたりしてボロボロのはずなのに体が軽い。怪我などしていないようだ。
「ふう.....ついた...」
「早く収めるのじゃ。残り後、8秒・7秒・6秒・5・4・3・」
「ふぅ、どうにか間に合ったみたいだな。これで良いのか?
さぁ、説明してもらうぞ!」
そういった瞬間、燭台から青白い光と太陽の暖かさを持った光が溢れ出した。
まるで噴水のようだ。段々と吹き出す量が上がって天井へ・・・・
二つの色が絡み合って天井を突き破って空高く吹き上がった。
まるで光の洪水だ。
「......綺麗だ...」
光の洪水は段々と収まってきて消えるのかと思ったら燭台のところは暖かな桜色した光が次第に大きくなって俺に流れ込んできた。
「おっ、おわっ!!」
体の隅々まで光が行き渡っているのがわかる。
しばらくは光に包まてたまま漂っている感覚を味わっていたがやがてゆっくりと消えていった。
「もう、そろそろいいだろう。いまのは教えてくれ。」
「よろしい教えて差し上げましょう。
通常ではありえない奇跡の偶然を引き起こしたことで1000年間攻略されなかったSSSダンジョンがあなたによって攻略されました。
ここはドラゴンを主とするダンジョンで200層有るうちの150層以下にはドラゴンが普通にいました。
あなたが討伐したドラゴンは986匹+邪神竜になります。その他の魔物を含めると数十万の単位になります、先程頭に流れていたのはその討伐報酬+ドロップ品+ドラゴンの集めていたお宝などのインフォメーションです。
邪神竜だけは討伐しただけではすぐに復活しますので復活する前にファニィークリスタルスピリットの宝柱を入れる必要があったのです。
宝柱を収める事で完全に討伐することが出来ました。これでこの世界も魔物の活性化が低下するでしょう。」
「それっていいことなのですか?」
「まあ、魔物以外にとっては1000年ぶりの朗報でしょうね。」
「俺は元の世界に戻れるのだろうか?」
生きているのなら元の世界に帰りたい。美和は無事にやっているだろうか?。
たった一度っきりのパーティを気にするなんて美和に娘を重ねていたのかもしれないな。
あんな娘であったならと思っていたのかもしれない。
「少々お待ちを、今あなたが使える転移魔法は時空間魔法に含まれるのですがあと少し、ほんのわずか足りないようですね。こちらの世界で少しレベルを上げれば帰れますよ。」
「ここから外界には出れるのか?」
ここがダンジョンっていわれても自分で潜った感覚がないから全然イメージがわかない。
「えぇ、ご自身の力でも出れますが少し時間がかかるでしょうから何なら私がお連れしてもいいですよ。」
「自分ならどれくらいかかりそうなんだ。」
「そうですねぇ、あっちこっち崩落していますがあなたならそう…… 3~4年もあれば出口につくと思いますよ。200層といえどもここは普通の100層のダンジョンの10倍以上の広さがありますから」
こいつの感覚では3,4年で少しなのか……普通大概だろう。
まあ、妖精なんて寿命なんてないんだろうか3年なんて数秒程度の間隔かもしれないな。
「あのう、失礼なこと考えてませんか?、我はこのまま消えてもいいんだが...どうするそなた次第だ。」
「はははぁっ、大変申し訳ありませんでした。送還のほどよろしくお願いします。」
やばい、やばい、こいつは機嫌を損ねたらあかんやつや……
「では、外へ送りますよ。」
そう言われてすぐに周りの景色がゆがんだと思ったらもう、別の場所についていた。
「ここは付近の町から10km程度離れたところです、町までの間に魔物も出ますがあなたなら何の心配もいらないでしょう。
新たに取得した魔法の使い方などは自然に浮かぶと思いますので後でステータスを確認しておくがいい……」
「わかりました。ありがとうございました。なんとお礼をいった新井いかわかりませんが感謝しております。」
「いいのよ、本当のところを言うと私も助かったんだぁ~
邪神竜の封印に付いて1000年もいたから大概で出たかったの、おかげで解放されてむしろお礼を言いたいのはこっちよ。」
「そうなんですかぁ~大変でしたね。お疲れさまでした、今後はのんびりしてください。」
「そうね、世界がどう変わったのか見て回るつもりよ、飽きたら会いに来るわ、あなたも元気でね。じゃ、私はこれでいくわ~」
そういうと大精霊イルマリオンあっさりと姿を消した。
ちょっと肩透かしをされたような寂しさだ。
はぁ、疲れた。とりあえず休憩して出発するか。
すると突然体に痛みが襲ってきた。
足の先から体へ、手の先から体の中心へ切り刻まれているよな痛みがだんだんひどくなっていく....
〈ダンジョン攻略およびダンジョンコアを受け入れたため、体の最適化を全盛期とおまわれる状態まで行います。〉
〈最適化終了まで残り6時間48分51秒を予定しています。〉
俺はそのアナウンスを聞いたとき絶望とともに意識を失った。
おっさんのナチュラリズム~おっさんは異世界との架け橋になって奔走する。 字無 @Tobiusa
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