第5話

やっほーわたし。おはおはで。今日は天気、どーかなぁ?


はー。残念ながらの曇りっぽいし雨ふりそ。


携帯から見るとお天気は40パーセント雨の予報。

30パーなら勝負したのにー的な感じの今日は諦めて傘を持っていく。


んむー。折りたたみで良いかな?



少しだけ、じめっとした空気。

酸素が重い。


でもでも私は元気のはず。

昨日の私はもういない。


まだえいちぴーは一杯。

無限だよ。だいたい65535ぐらい。



電車に揺られてガタンゴトン。

もれなく下がる私のえいちぴ。


毒の沼を歩く気分。お姫様どこー。


もう満員の電車がいけないんだよ。

みんな頼むから消えてって思う私はすっごい怖いひととして生きてるなう。


それ位に満員電車は削られるんだ。

運が良いと周りの人が頑張ってくれる。


私は頑張れない子。

仕方ないね。


ラップとバランスだけで凌ぐと決めてるんだ、何時も。


あと三つ。もすこし頑張れ。


なんとかのかんとかで学校に着いた。

奇跡かもしんない。


って毎日思うと幸せ感じる何事も。

今日も私は選ばれた民だった。

そんな感じのごっこゲーム。


私はだいぶまだ幼いらしい。

ちなみにえいちぴちゃんは点滅してるよ。ぴこーん。



席に座ろうとすると待ってましたという感じの南沢さん。


「あ、きたきた、おはよー遠江さん」

「…………お、おはよう………………さん」


今日も眩しい南沢さん。


私の中の何かが削られる。

彫刻刀では無くて良かった。


雨まだ降ってないねって感じの話から始まり昨日のニュースに芸能とかのお話。


私は相づちだけはプロ級。

結構待ち構えて返すのは得意みたい。


多分天然カウンターのスキル持ち。


装甲は薄そうだけどねって考えて止めた。

まだ間に合う。

マーマンは凄い。

まだまだこれからなの。

だから良いの。


き、期待してね、世界の諸君と未来の旦那様。ぺたぺた……。


「今日は体育あるね、遠江さん」

「うん? ……ええと、4時間目だね」


「うふふふふ…………」

「……………………」


微笑む南沢さん運動が好きなのかな?

ええと何処かの部活動に入っているんだっけ?


「……南沢さんは部活動しているの?」

「していないわよ?」


何の微笑みだろう? 可愛さと妖艶さ……っていう様な謎の魅力を放つ笑み。


……私が男子だったら1コロだったかも。


毎日コンティニュー捗ってそう。

っと私は女子だったふぅー。

あぶないあぶない。


多分10コロ目で抱きついてしまうかも。


「……楽しみね」


再び微笑む南沢さん。

……2コロ目。女子なのに。


もう逃げ場は無いみたい。

周囲を見るともうクラスの皆は、ほぼ席に座っている。


しかしまだ授業まで10分位ある筈なのに何か静かな気がする。


そして他方向からの視線を感じる…………気がする? ま、まぁ

此処は真ん中付近の席だし。


偶然だよね?

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