第20話

 4月23日

夢を見ていた。ザリガニに追いかけられる夢だった。その後何やかんやで意気投合してリア充がイチャついている目の前で一緒にブレイクダンスしてた。

リア充は感動して泣いていた。

そいで大会に出て優勝した。

で、目が覚めた。……今更だけど何だこれ。疲れているのだろうか。少なくとも正夢にならないことを願おう。


 現在の時刻は7時ちょい。天気は晴れ。

今日は林間学校の疲れを癒すために家から出ないことが至上命題となっている……と言いたいところだが、何と予定がある。

みんな覚えてる? 父に時間とってほしいって頼まれたの? それだよ、それ。

何時から、という明確な時間指定があるわけじゃないんだけど早く起きといて損はないだろ?……忘れてたけどたまたま早く目が覚めた訳じゃないぞ。ホントダヨ。


 何かしら食べようかなとリビングに向かう。

人間腹が減っては戦はできぬって言うし。

扉を開いてリビングに入ると妹がいる。

昨日くたばってたからまさかいるとは思わなんだ。

さてどう声をかけたもんかね……と入り口で立ち止まっていると妹が話しかけてきた。

「……おはよう」

「は、ハロー「は?」……サーセン、おはようございます」

「よろしい」

なんだこいつ……昨日はあんなにしおらしかったのに。回復したのか態度がデケェ。

顔をみれば昨日より顔色がいい。まぁ治ったならそれはめでたいんだけどな。


 「んで、部活は?」

「大事をとって今日は休むからストレッチとかをするつもり。……アンタは?」

「父が話したいことがあるんだとさ。ま、それが終わったら寝る」

「ふーん……まぁどうでもいいんだけどね」

じゃなんで聞いたんですかねぇ……。

しかし俺には分かる。ここでそれを口に出してはいけない。

言えば間違いなく倍の罵詈雑言が返ってくる。

ただでさえ疲れてるのにそんなことがあればムカ着火ファイヤーしてそれこそ後々に尾を引く。ここは受け流すのが最適解だ。

ここテストに出すからな。覚えとけよ。

なんて心の中で1人でボケつつ朝食を食べた。


 さて朝食を食べ終えたので食後のコーヒーを嗜むとしますか。味は……今日はブラックの気分。

昨日買ってきたラングドシャにあいそうだし。

ルンルン鼻歌を歌いながらラングドシャを探す。

「……何してんの?」

「え? いや、昨日買ってきたお土産食べようかなーって」

「……そ、そう。じゃあアタシ、部屋でストレッチしてくるから」

「はいよーいってらー」


 昨日ここに置いといたよね……お、あった。

奮発して32枚入りを買ってきたし、1枚か2枚くらい食べてもいいだろ。

箱を開けると……は、半分消えてる。

「……おい」

「な、何かしら」

妹が入り口でギギギと音が聞こえてきそうなほどぎこちなく振り返る。

「何枚食った?」

「に、2枚くらい?」

「あ、そう……ってなるか! 半分消えてんぞテメェ! 朝っぱらからこんなんじゃ太るぞ!」

あ、言っちったーーと思ったがもう遅い。

だって半分やぞ? そら確かに君のために買ってきたけどさぁ……。

「あー言った! 禁句言ったわね! 女の子はいいの! 別腹なの!」

「知るか! いくらなんでも食いすぎだろ!」

「アタシ病人よ⁉︎ 労りなさいよ!」

「えぇ……」

なんて言い争っているとーーーー

「おはよう。朝から元気だなぁ」

あーと……おはようございます?


 爽やかな挨拶にニコニコ笑顔で声をかけてくる父。そして妹との間に流れる微妙な雰囲気。なんかこう、不完全燃焼な感じのアレ。

まあでもここが潮時か。


 「おはよう。お取り込み中悪いね。この前の件なんだけど今からでも大丈夫かな?」

「え?……ああ、おう。大丈夫」

「ありがとう。広嗣も疲れているだろうけど少し付き合って欲しいんだ。じゃあ準備が終わり次第車の所で落ち合おう」

そう言って父はリビングから出ていく。

あまりに早い退出。俺でなきゃ見逃しちゃうね。……これってアウトかな?

というか朝食を食べないで出ていったけどいいのだろうか。


 父がパッとやってきてパッと出ていったので俺と妹がリビングに残された。

今更だけど母はどこに居るのかって?……寝てるんじゃね? 多分。

「「……」」

ど、どうしよう。話題がない。先程の件も蒸し返すのは得策ではない。ううむ……ここは……

「「き、今日はここで手打ちにしてやる(わ)」」

去るに限るな、うん。

だが俺はクールに去るぜ……とはいかなかった。だって部屋隣だし。

途中まで道のりが同じなんだよね。ハハッ。


 部屋に入ってふと思う。あれ、俺行き先聞いとらへんやん、と。まぁ無難にスマホと財布でいっか。残金は……わぁ、殆ど文無し\(^○^)/

一応足しておこう。……高い壺買わされたりしないよな?


 向かいながらペットボトルのお茶を箱から取り出し、外に出るとエンジン遠かけた父がいたので

乗り込んだ。

「何処に向かうんで?」

「ふふ、秘密……なんてね。そうだな……僕の趣味に付き合ってもらおうかな」

父の趣味? 記憶を探ってみても分からない。

案外親の趣味って知らないよな。

まぁ……寝るか。車のシートの乗り心地が気持ちいいからしゃあなし。


 


 目が覚めると丁度駐車場に車を停めようとバックしているところだった。目を擦りながら外を見れば「くじゃくレーンパーク」とある。

ええとレーンパークってことは……ボウリングか。2回ぐらいしかやったことないけど楽しかった記憶。

「ついたよ……って起きてたみたいだね。じゃあ早速行こうか。いやぁ楽しみだなぁ」


 受付に行って靴やボールをレンタルする。お金は父が出してくれました、やったね。だが妙だな。料金が1人分しか支払われてない。父はどうしたのだろうか。

まぁいいか。とりあえず靴を履き、指にフィットしたボールを選ぶ。

「父は?」

「僕はいいよ、持っているんだ」

父を見ればオシャレなボール持ちいい感じの靴を履いている。これは……マイボール持ちのガチ勢の装いだ。

ボウリングや太鼓を叩くゲームとかで自分専用の道具を持っているやつは大抵ガチ勢な印象。

父の装いに驚きつつ、自分たちのレーンに向かった。


 どちらが先に投げるかを決め、俺が先に投げることになり投げる瞬間になった時のことだった。

「突然だけど勝負しないかい?」

勝負を持ちかけられた。これに対する俺の答えは決まっている。そう……

「お断りします(^^)」

「楽しみだな……って、え? 断る? どうして?」

何言ってんだコイツという目で見られる。が、それはこちらがしたい行動である。

我初心者ぞ? かつ林間学校で疲れてる身だぞ?

経験者、しかもガチ勢と勝負するなんて結果は火を見るまでもなく明らかだ。

勝つことは勿論、いい勝負することすら難しいんだが?

ちなみに俺のガター率は50%を超えると評判です。

そんなわけで勝負の件はお断りである。

「そっか……うん、しょうがないね」

父が落胆しているのを尻目にボールを投げる。

あ、ガター。


 「次は僕か。久しぶりだからなぁ……上手くいくといいんだけど」

そう言ってボールを投げる父。放られたボールは真ん中をひた走り、孔雀柄のピンを全て倒した。

「おっストライク」

ええ……これでガターした俺と勝負しようとしてたのか……。

呆れつつ、ボールが戻ってきたのでまた投げる。

お、今度は真っ直ぐに……と思った途端ピンの直前になって曲がってガター。ピンに拒絶されてるわ、これ。


 回を重ねていくごとに開いていく点数差。

父が高頻度でストライクやスペアをたたきだすのにのに対して俺は大抵ガターでたまーにストライクやスペア。低打率長打マンかな?

三振か、ホームランか! みたいなプレイスタイル、大好きです。

話が逸れた。実際大抵ガターでも、偶にストライクやスペアを出せると楽しい。

……スコア? 父に倍以上の差をつけられた、とだけ言っておこう。

まあこれもボウリングです。


 1ゲーム終わったところで一旦休憩する。

お茶を飲んでいるとゲームが終わった際に何処かへ行った父が戻ってきた。

「もう1ゲームやろうと思うんだけどどうする?」

そう問いかけてくる父。

現段階でも普段していないことをして身体が痛くなり始めているのに、これ以上やると身がもたない。

少なくともやった場合、明日の俺は今日の俺を恨むだろう。

「や、もういいっす……。俺の分まで投げて、どうぞ」

「あ、そう? 段々感覚が戻ってきた感じがするんだ」

その後、淡々とストライクとスペアを出し続ける父を備え付けの座席から座って見ていた。

大変申し訳ないがホームランシーンをループ再生で見たかのように動きが変わらなすぎるのに飽きて、途中からは今日見た夢はどういった心理を表しているのを見ていた。

すまん、父。


 1ゲームを投げ切り満足そうな父は昼食を食べないかい、と提案をしてきた。

時計は10時前を示している。

「まだ早いんじゃない?」

「まあ、ブランチということで。どうだい?」

確かに動いたからか腹が減っている。

いい店を知っていると言うのでついて行くことにした。


 はい、というわけで着きました喫茶店。

おや、ここは……ゲームで見たことある。

主人公がバイトできる場所の1つであり、デートスポットの1つでもある。

バイト内容は厨房、皿洗い、ウェイター、掃除の4つであり、日によって異なる。

週末は客足が多いので全部やる。

なお、ウェイターの際ミスをしてもここでは怒鳴られることはない。客層の年齢が他と比べて高い分、穏やかな方が多いからだ。

諸々含めて好きな場所TOP 10に必ず入る程の場所である。


 席に着いてメニューを開く。

さてさて何を食べようか。どれも美味しそう。

手堅く(?)パンケーキでいいか。あとコーヒー。

ゲームでバイトしてたんなら何が美味しいかわかってるんじゃないかって?

一応ゲーム内でマスターがナポリタンがおすすめだと言っていたが今は甘いのを食べたい気分なんだ。

結局ラングドシャ買い損ねたし。

そうだ、帰ったら食べるか。流石に全部消えてたりはしないだろう。ハッハッハ……しないよな?

 

 各々注文したものを食べる。

父はナポリタンを注文したようで、美味そうに食べている。

それで俺が頼んだパンケーキなんだが、普通に美味い。フワッフワでシロップをかけるとなおよし。

コーヒーとの相性もよく、一度食べたら止まらなかった。


 2人ともあっという間に平らげて食休みをする。その間の会話は特になし。

水をちびちび飲みながら今日の野球情報とサッカー情報を見ていた。

どこのチームの先発は誰とか注目選手は誰とか……あと住んでいる地域のプロサッカーチームがあるので試合があるかの確認など、見てて楽しい。

「……そろそろ行こうか」

見終わってあるチームの監督のネタ語録を眺めていると、父が切り出してきた。

「あいよ。この後何処か行く?」

「いや、もう帰るよ。付き合ってくれてありがとう」

じゃあ家に帰ったら寝るか。楽しみである。


 会計を済ませ車に乗り込む。

その後丁度語録を見終わったので家に着くまで寝ようとしたその時だった。

「少し話をしたいんだけどいいかい?」

「どうぞ」

「学校は楽しい?」

「まあそりゃ楽しいけど……どうかした?」

ベタな展開なら引っ越しすると言われるところだ。ほのぼのゲーに見せかけて引っ越しするまで思い出を作ろう! というコンセプトだったゲームを思い出した。

楽しかったなぁ……友達の評価上げがシビアだったけど。いつも主人公と遊んでる友達ですら評価ゼロスタートで何が仲良し4人組じゃ! とツッコんだのは秘密である。


 「最近、広嗣は変わったね。この前久しぶりにマサから連絡があって驚いたんだ」

マサ? 誰かいたっけそんな名前の人。

頭にハテナマークを浮かべた俺を置いてけぼりにして話は続く。

「家族との接し方も変わった。少なくとも以前の広嗣なら陽菜と喧嘩なんて絶対にしない」

確かに最近なぁ……もう以前の藤堂がしていた接し方がおざなりになっていたよなぁ、やっぱり。

「テスト結果を見させてもらったけど目に見えて上がっていたよね」

ど、どうも? まぁ受けるんだったらいい成績の方がいいし。

流石に成績までオマージュしようとは思わなかった。

「親としてこれほど嬉しいことはないんだけどね……でもやっぱり、不思議に思ったり勝手なことだけど寂しさを感じるんだ。何処か広嗣が遠くへ行ってしまったような気がして、ね。

だから教えて欲しい。何が広嗣を変えたのかな?」


 車内が静まり返る。どう答えたものか。

以前素直に話そうと思ったはずなのに、どうも口が開かない。

本当に言うのか? ここで言うのは得策ではないのでないか?

もし仮に話したとしてどうせ信じちゃくれやしない、精神病棟にでもぶち込まれて終わりなのでないかーーーー様々な考えが頭をよぎる。

「……別に何か悪いことをしているんじゃないかって疑ってるわけじゃないよ。業務態度は真面目だってマサから聞いているし、何よりそういったことをする子じゃないって信じているから」

「お、俺は……」

「もし言いたくないんだったら構わない。

……でも困っていることがあれば話してほしい。僕は君の親なんだから、ね」

まぁ今更父親ヅラをするなと言われればそれまでなんだけどね、なんて父は自虐を挟む。

……その後結局俺は一言も発することができず、父もまたこれ以上言ってくることはなかった。

ただただ車内には沈黙が続いていたままで、ついに家に着いた。


 車から出て父に礼を言って部屋に戻った。

手洗いもせずフラフラとベッドに倒れ込む。

普段なら服が汚れているからという理由でしないことだが、この時ばかりは判断力が低下していた。

「あーあ……日和ったなぁ……いざ実際の場面となると……はぁ」

あの時、以前から家族の中でも交流が特にあったからこそ拒絶されたらどうしようという恐怖が占めていたように思う。

ゲームでパラメータが一定に達していないと選択できない選択肢があるのだが、まるでそれを選んだ時の感じ。ゲーム内の主人公もあんな感じになっていたのだろうか。

それも言い訳に過ぎない、決めたことをやり遂げられない意志薄弱な奴と罵られても仕方ないないことではあるが、事実を話せなかった。

ただそれだけである。


 ゴロゴロしてみるが気分が晴れない。

どうにも何かに取り組むときやる気が出ないときのそれと同じ感じである。

いくら明日も振り替え休日とはいえ、流石にこの状態で過ごすのはよろしくない。

そんなとき俺は何をしてたんだっけかな……と考えていると、ふと思い浮かんだ。

「そうだ、片付けをしよう」


 ベッドから身を起こして部屋を見渡すと、片付けだとか掃除ができそうな所は……洗濯物があるからまずそれでもしまうか。

既にたたんではあるのでしまうだけで済むんだけど面倒でつい溜めがちになるんだよな。


 折りたたみ式のスライドドアを開けて洗濯物を所定のボックスに入れる。

ズボンはここで、下着は……ここか。

しまい終わったのでドアを閉めようとすると玩具箱が目に付いた。

「懐かしい……のかね?」

まあほら、この世界に来たのは約1月前ぐらいな訳だし。頼れるのは記憶だけなのだが、いかんせん小さい頃の遊びに関する記憶なんてあやふやだ。

だからといって前世の時の小さい頃の記憶はどうだと聞かれてても答えられる自信は無いが。

 

 玩具箱を引っ張り出して漁る。

人形にロボット、ヒーローのベルト、カードゲームのカード……テンプレだな。

あまり出し過ぎないように気をつけつつ広げていると底の方に何が入っているかわからない金属のケースを見つけた。

開けてみるとゲーム機とソフトケース、充電器が入っている。

これは……受験期にでも封印したのかね?

ああやっぱり。しかし不思議と何をやっていたかなどは覚えていない。

気分転換にやってみようかな、というかやりたい。先程からウズウズしております。

という訳で早速コンセントに繋いで充電することにした。


 ゲーム機を開いて電源をつけると『テテッテテーン♪』という音がした……ということはなく普通にスッと明かりがついた。

ということはあれか、あの3D機能(なんでつけたんだあれ、殆ど使わないと個人的に思っている)

がついてる進歩してるやつだ。

下画面を見るといくつかのソフトの表示がある。

自分だけのアバターを作るやつやカメラ、途中でどっかに無くすカードを読み取るやつ、ヘルメットを被った顔を撃ち落とすやつ……ここまで再現されてんのか。シンプルに凄い。

さてさてお楽しみの差し込まれているソフトは……あった。

カーソルを合わせると特徴的なBGMとともにソフトが表示された。


 「怪獣バスター」とある。まぁ名前から分かる通り、怪獣をバスターする奴だ。

ソフトを起動してみればオープニングが始まる。

ポチポチAボタンを押すと藤堂のデータが写し出された。

名前は……と、トワイライト? 確か黄昏っていう意味だったっけか。……詳しくは記憶を探らないようにしよう。それが俺のためにも、そして藤堂のためになる。

プレイ時間は大体100時間ほどで金がカツカツ、ランクはそこまで高い数字ではない。分かるのはその程度だ。

あとデータの空きスロットが二つほど。

これは最初からやるしかないっしょ。


 アバターの設定に時間をかけて(省略しておく)

チュートリアルへ。武器は勿論大剣。

クエストを色々達成すると始めてのボスのクエストを受けられるようになった。

まぁ、最初のやつだし簡単だろ……そう考えた俺はその後後悔することになる。


 ボスと対面するまではよかった。だが、まず攻撃が当たらない。そして次に俺のプレイヤースキルが絶望的なのと、トリッキーな動きをするボスだったのが災いした。

「おっ、ボス気絶したやん! 重撃叩き込んだろ!」

そんな気持ちで攻撃しようとした瞬間だった。

いきなり立ち直って蹴りをかましてきたのである。

ナビゲーターが

「こいつ、気絶したフリだ! 気をつけろ!」

と言ってきたのだがもう後の祭り。連続蹴りを吹っ飛んだ体に叩き込まれてクエスト失敗。

いや、遅ぇよ……。


 何度も挑戦し続ける。

あっ避けられた。え、あ、ちょ、待って。回復してない。アッー!

みたいなことになったり、

攻撃で吹っ飛ばされた瞬間崖から落ちた挙句、

ボスが落下して押し潰されてみたり、ということもあった。

というか頭良過ぎないか。初期ボスの癖して妙に自分の武器を心得た戦い方をしてくるんですが。


 「広嗣ー! 夕飯ー!」

という声で現実に引き戻された。ハッと気づいて外を見れば太陽はサヨナラバイバイして月がコンニチハしている。

時間も……うげ、もうこんな時間か。

ゲンナリすると同時に気分が紛れた気がした。

ついでに包容力、胆力、器用のパラメータが上がった気がした……。


 夕食を何とかやり過ごした後風呂に入り、部屋に戻る。

夜はまだまだこれから、という時間帯だが身体がだるいのと久しぶりにゲームに熱中したのとで目も疲れている。

ベッドにダイブすればすぐに睡魔が囁いてくる。

いつか言える日が来るのだろうか……という不安に駆られながら眠りに落ちた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お久しぶりです。









 





 





 






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