第2話 母親は騎士団長
「あぅあぅ~(まじでこれからどうしようか)」
そんなことを考えていると鎧を着た女性が部屋に入ってきていた。
少し身構えたがそれは杞憂に終わった。なざなら......
「我が愛しの子よ!母が今帰りましたよ!!」
どうやらこの女性が母親のようだ。
しかし、鎧を着たまま抱っこするのは良くないだろう。
すぐにメイドらしき人たちが集まってきて母に説教を食らわした。
「また鎧を着たまま抱っこしているのですかフレア様!」
「騎士団長としてではなく、母親としてしっかりしてください!」
「第一まだ出産して3日ですよ!?仕事には行かず子の面倒をみてください!!」
メイド達にボロカスに言われる母親はどうやら騎士団長らしい。
おそらく真面目で仕事一筋だが、どこか抜けているのだろう。
あと胸がデカいのは鎧越しでもわかった。
しょぼくれた母フレアをよそに、メイド達が身の回りの世話をし始めていた。
ここで俺は《転生神の加護》と《魔力制御》に付いて確認する事にした。
《転生神の加護》
・転生神を選んだ人のみが与えられる加護。
・異世界での生活に必要な知識と戦闘技能、翻訳機能を持つ。
・また成長速度が早く、魔力量は常人の10倍になる。
・条件を満たせば転生神と会話することが出来る。
《魔力制御》
・膨大な魔力を制御するためのスキル
・正確な魔力コントロールが出来るため、
疑似的に他のスキルと同等の力を行使することが出来る。
・ただし、自分以外の魔力は対象外である。
ざっと見た感じはこんな所かな。
まじで転生神の加護はチートだろうな。これないと色々と時間が掛かっただろう。
魔力制御はこれから増える魔力対策で付けてくれたっぽいな。
よく異世界物でありがちな忌み子的なやつにならないようにするためだろう。
擬似的なスキル使用はそのスキルによる魔力の動きをまねて再現する的な感じだと思う。
おそらく身体全体に満遍なく魔力を流せば《身体強化》が使えるのかな?
そんな妄想をしながらお世話をされる俺だった。
・・・・・・・・
その日の夜は反省した母と一緒に眠ることができたが、
何故か父親とは一度も合うことはなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます