裏切り

 花梨と隼人は周りに誰もいない事を確認して

手を繋いで、北方向にある繁華街を目指して歩いていた。

 仲良く談笑しながら歩いてる姿は、

側から見れば、カップルのように見えるだろう。


(まあ、そんな、まさか、、、な)


と半信半疑の気持ちでついてはいくが、、、

俺は、スマホで二人の姿を撮影しながら尾行する。

そして、ある場所で動きが止まり周りを確認しながらカラオケの店へと入っていくところでさらに疑いは募っていった。


自分も少し遅れて受付し、後を追う。

ドアはガラス張りとなっている為、外からは丸見えのようだ。


花梨と隼人が入ってる部屋を見つける。

二人はキスをしながら、手を繋いで隼人が花梨を押し倒している感じで身体を密着させていた。

誰がどう見ても黒だ。


中から、「あぁー気持ちいい・・・もっと、もっとしてぇぇ!」

「しゅうより気持ちいいか?」

「うん、もっと・・・もっと」


(おい、嘘だろ、、、いや、想像はしてたけど)


隼人と目が合う。

一瞬、驚いた顔を見せたがすぐに、ニヤリと変化し蔑んだ視線で見てくる。


「なあ、俺と修也のどっちの方がカッコいい?」


「そんなの隼人に決まってるじゃん!!!」


「だったら俺と修也のどっち方が好き?」


「断然、隼人だよ」


 俺は会話の内容とその姿を見てプルプルと身体を震わせながら涙を流す。

 

 戸惑いや傷ついた気持ちも正直あるが、今この状況で冷静に演じる事が出来てる修也はこうした刺激の方が気持ちとしては断然嬉しかった。





 そして、隼人の満足した表情が見れた俺は、用がないのでさっさと家へと帰った。


これからの行動を考えて、証拠のカメラもあるし、クラスメイトにバラすか先生に出すか。

どちらも、悪くはないが、、、どうも演じている優しい姿の修也やり方ではないな。


(いや、それよりも、、、分かりきってる展開に持ち込むのは面白味に欠けるな、、、)


どちらのやり方も結局は隼人と花梨が停学か退学のどちらかになるだけだろう。



 どうやら、俺はーーーーーらしい。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回は短くてすみません。

完成度やストーリーに引き込むように考えてしまうと決断が出来ず、結果エタってしまうので思うがままに書いていきます笑。

どうかお手柔らかに対戦お願いします笑。


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