第16話 娯楽が溢れている街 エピローグ


「お前を楽しませるだと? それは我々がどんな存在か知った上で言っているのか? 」

「もちろん、娯楽を与えるプロフェッショナルだろ。その力を見せてくれよ」

「ほほう、その言葉後悔するなよ? 」

「ああもちろんだぜ。もし俺を喜ばせることができたら俺だけではなく、ティアのことも好きなようにしていいぜ。男に二言はない、これは男と男の約束だ」

「ラックさん大丈夫なんですか? もし負けちゃったら私達は冷凍保存なんですよ? 」

「ティア、これは男と男の戦いだ。女の子は引っ込んでいてくれ」

「私の人権が行方不明なんですけど……」


 ティアは自分の置かれている立場に非常に不安を覚えるが、彼女の戦闘力ではラックにもエデンにも到底太刀打ちはできない。彼女は大人しく戦いを見守ることしかできないのである。


「それならば我も受けて立とうではないか。よし、最上級料理のフルコースを持ってきてやれ」


 エデンがコックのキャストに指示をすると数分もしないうちに料理がラックの前に出される。肉厚のステーキ、みずみずしいサラダ、濃厚なスープなどなど豪勢な品々が並べられた。


「食後にはデザートを準備している。さあ思う存分満足するといい、嘘をつこうがネックレスの数字を見れば喜んでいるのかは一目でわかるぞ」

「そうかい、それじゃあいただこうかな」


 圧倒されるような量の料理を目の前にラックはスプーンを持つと呆れたように笑った。


「おいおい、これがエデンのご自慢の料理ってか? 」

「そうだが、何か問題でも? 」

「エデンのスープには具材にハエを入れる習慣があるんだな。悪いが俺には無理だ」

「なっ、そんな話があるか!? 見せてみろ! 」


 エデンはその巨大な顔をスープに近づける。それは人間がミジンコを探すようなものであるが、エデンの高性能視覚モニターはしっかりとその異物を確認できた。


「……コック、これはどういうことだ? 」

「いえ、わかりません!? キッチンは防虫対策はバッチリですし食材保管庫も完璧なはずです」

「ではこれはいったいどういうことだ! 」

「そう怒るなよエデン。問題はスープだけじゃないぜ、このステーキの中には機械のネジが入ってるし、サラダには捨てるはずの野菜の皮が混ざってる。全てがダメダメだ、怒る以前の問題じゃねえか? 」


 エデンはもう一度ラックの料理を見るが、彼の言う通り全ての料理に不手際があった。この光景を見てティアが声をかける。


「私がさっきレストランで食べた時には何もなかったですけど、こんなことってあるんですね」

「まさかラック、お前なにか仕込んだな! 」

「仕込むなんてクレーマーみたいなことはしないさ。ただ俺は悲しいくらい運が悪いのさ、俺の料理には必ず異物が混入するんだよ」

「えっ、じゃあ今までラックさんの食事にはずっと虫とか入ってたんですか!? 」

「そうだ、慣れてるから虫はパッと捨てて食ってるけどな。さっきのレストランでもステーキの裏側に制服の糸くずがくっついてたぞ。面倒だから言わなかったけど」

「なんかちょっとラックさんが可哀想に思えてきました」


 ラックはその強靭な強さの代償として、人が気づかないところで苦労をしていたようだ。ティアはそのことに同情する。


「だけどエデンの技術力なら俺に異物が入っていない料理が出せると思ったんだけどなー。いやー、残念だなー」

「コック、デザートを作れ! 今度は徹底的に何も入らないように監視しろ! 」

「はい、承知いたしました! 」


 何人ものコックが集まりプリンを作りあげる。キラキラと輝くその黄金のプリンは美しいガラスの器に乗せられて運ばれてきた。


「まて、我もチェックを行う。スキャン開始……、よし異物は存在しない。さあ安心して食すが良い」

「すごい厳重ですね、世界一贅沢なプリンですよこれ」

「それじゃあ食べてみるかな」


 ラックはスプーンを持ってプリンに手をつけようとすると、突如ガラスの器にヒビが入り割れる。その割れた隙間から逃げ出すようにプリンがトロトロと垂れていってしまった。


「あらら、綺麗なプリンの形が台無しだな」

「も、もう一回だ! キャスト総出で料理の準備をしろ! 」


 エデンは号令を出して次々に料理を出すが、どれもこれも謎のトラブルによってラックの元には完全な形で料理が届くことはなかった。


「すまんな、俺の運が悪くてさ。別に料理にこだわる必要はないんだぞ? 」

「そ、それもそうだ。それなら女だ! 我のコンピューター容量の四割は男性が好む女性のパターンで占められている。男性の理想の女性キャストを準備しよう! 」

「四割って随分容量を無駄遣いしてますね」

「無駄遣いじゃないさティア。男ってのは大体が性欲の奴隷さ、俺だって好みの女のタイプなら一日中語ってられるぜ」

「うわー、普通にひきますよ? 」

(まあ、男の人ならそういうものですもんね)

「またティアは建前と本音が逆になってるぞ」

「しまった!? 」

(しまった!? )


 そんなこんなしている内にラック達の目の前に女性型ロボットのキャストが歩いてくる。


 大きな二重瞼の青い瞳、陶器のようなシミ一つない白い肌の小さい顔。出るとこは出て、引っ込むところは引っ込んでいるナイスバディなロボットだ。ロボットではあるが、そうと言われなければ人間との区別がつかないほど精巧である。そんな女性型ロボットが可愛らしいメイド服を身につけてラックを誘惑しようとポーズをとる。


「これは男性の娯楽のための女性型接待キャスト。人間よりも従順で美しく歳をとることもない、このキャストと一晩でも二晩でも共にするといい。男であれば絶対に満足するはずだ」

「ほお、素晴らしい。いい身体してるじゃねえか」

「ラックさん騙されないでください! あの胸は機械で偽物ですよ、ちょっとスタイルがいいからって調子に乗ってますよアイツ! 」


 どちらかというと胸は控えめな方のティアは女性キャストに文句を言うが、ラックはそんなことは気にせずに女性キャストに指示をする。


「じゃあ早速だが、服を脱げ」

「ラックさん!? いきなりなに言ってるんですか、最悪ですよ! 」

「できないのか? 俺を楽しませたいんだろ? 」


 普通の人間の感性であればためらう行為であるものの女性キャストはロボット、羞恥心など見せる様子もなく服のボタンに手をかける。


「……あれ、服が脱げない? 引っかかってるのかな? 」

「なにをやっている。他のキャストも手伝ってやれ」


 なかなか服を脱げずに戸惑っている女性キャストを取り囲んで、他のロボットも手伝うが一向に事態が進展する様子はない。その様子にエデンは首を傾げる。


「いったいキャストはなにをしているのだ? 服を脱ぐだけのはずだが? 」

「あーあ、俺は運が悪いぜ。せっかくのかわいこちゃんの裸を見られないとはなー」

「……まさかお前、女性の裸を見られないほど運が悪いのか? 」

「そうだ、何か起こりそうでも不運なことにそれを回避してしまう。これを俺は『アンラッキースケベ』と呼んでいる」


 ラックが悲しい顔をしていうとエデンは衝撃のあまり口をパクパクと開けてから叫びだす。


「そ、そんなことはありえん! 他の女性キャストで裸になれるやつはいるか! 」

「それが他の女性キャストは体調が悪いみたいで……」

「キャストはロボットだろうが! 人間のようなこと言っているのではない! 」

「数万年眠り続けていて、しばらく身体を動かしてないのでメンテナンスが必要でして、なにしろ女性キャストは精巧にできてますから」

「な、なんてことだ……」


 予想以上の不運を目の当たりにしてエデンは面食らう。古代技術のコンピューターもショート寸前だった。


「なあティア、これでわかったか? どうして俺が運を良くしようと旅しているのか」

「えーと……、なんというか哀れとしか言いようがありません。さっきはいろいろ言っちゃってすみませんでした」


 ティアは頭をペコリとさげるが、こんなことをしてもラックの運は良くならないだろう。


「食事もダメ、女もダメならどうする!? ゲームをやらしたところでどうせ途中で壊れるだろうし、本だってクライマックスのページが抜けてるかもしれん……。そもそもこの者に何かを完全な形で与えることは可能なのか? 」


 エデンはコンピューターをフル稼働させる、その影響でエデンの頭には蒸気がモワモワと浮かんでいた。


「さあお手上げかな? これでよく娯楽の街を名乗れたもんだぜ」

「黙れ! 今それを考えているのだろう! 」


 ラックの挑発にもブチギレながら反論するエデンは赤い瞳で何か使えるものがないか周囲を探索する。そしてある一点を探知した時、エデンは閃いた。


「そこの少女、ティアといったな? 」

「はいそうですけど、私は脱ぎませんからね? 」

「いや、少女の貧乳には用はない」


 パァン! (怒りの弾丸が飛ぶ音)


「すまない、少女にも食事をプレゼントさせて欲しいのだ、何か欲しいものはあるか? 」

「超特盛プリンパフェで許します」


 おでこに弾丸を受けたエデンはキャストに依頼してプリンパフェを用意させて、ティアに提供する。彼女は最初こそ怒っていたものの、一口パフェを食べるとみるみるうちに表情が柔らかくなっていった。


「ふにゃ〜、おいしいです〜」

「お、そんなに美味しいのか、それはよかったじゃないか」

「はい、お口の中が天国のあまあまですよ〜」


 とろけるようなティアの笑顔を見るとラックも嬉しそうな顔をする。そしてそのラックが胸につけているネックレスを見ると数字が上がっていたの見えた。


「クククッ、ハーハッハッハッ!! やったぞラックよ、お前を見事満足させてやった。まさか仲間が喜んでいる姿を見ることが娯楽になるとは、お前も案外可愛いところがあるのだな! 」


 今まで何をしても喜ばせることができなかったラックを満足させることができたことで、エデンはプレッシャーから解放され、大地全体に響き渡るような笑い声をあげた。


「その通りだ、俺は他人が喜んでいる姿を見るのは嬉しいぜ。お前はどうなんだ? 」

「我か? 我が人に娯楽を与えるのは役目であり仕事だ。ただそれだけであり特に感情などない」

「どう考えても嘘だろ、だってお前思いっきり笑ってたじゃないか。わーはっはっはっ、てさ」

「それは難しい仕事を成し遂げた達成感であって喜びとは違う」

「いや、違うね。だって今のエデンの顔は人を喜ばせて幸せそうな顔をしてるぜ? 」


 ラックは無表情のエデンに向かって堂々と答える。エデンは機械であるため表情は常に真顔であるが、エデンは戸惑いながら答える。


「……え、本当か? 」

「ああ、もうニヤニヤしてて気持ち悪いくらいな。少なくとも俺にはそう見えるぞ」

「……ククク、ハハハハハ! そうかそう見えるか、たしかに、確かにそうかもしれぬな! ラックの言う通り、我も人を喜ばせて嬉しくなるかもしれぬ」


 再び地響きを立てながら笑い出したエデンを見て、ティアはラックにこっそり話しかける。


「私にはエデンさんはずっと無表情に見えましたけど? だってエデンさんは機械じゃないですか」

「確かにエデンは無表情のままだった。だけど自分の顔ってのは自分じゃ見ることができないんだぜ、笑ってると言われて納得してしまった時点で現実のエデンがどんな顔をしてようが、アイツの中では笑っていたことになるんだよ」

「エデンさんも心のどこかで人に娯楽を与えることに、仕事とは別の嬉しさを感じていたわけですね」

「そーゆーこと」


 しばらく笑い声をあげ続けていたエデンは落ち着くとラックに声をかける。


「さて、それでは約束通りお前達は住人としてここにいてもらうぞ」

「それで人間に娯楽を与え続けるわけか、自分達が自己満足するために。自分達が作った娯楽を楽しそうに受け入れる人間を見るのはさぞかし嬉しいものなんだろ? 」

「否定はしない、我等が努力して考えた娯楽を楽しんでもらうのは仕事以外にも、我等が嬉しいからと言う理由もあるだろう。だが、それがなんの問題になる? 」


 エデンは周囲にいるキャスト達に言い聞かせるように辺りを見渡すと、キャスト達はうんうんと頷いていた。


「そこまで理解していながら、古代人が滅んだ真の理由がわからないのか? 」

「なに、どういうことだ? 」

「古代人はエデン達が作った娯楽を楽しむことはできたが、それだけなんだよ。エデン達のように娯楽を作って誰かを楽しませることはできなかった」

「何を知ったような口を言う、そんなことはない」

「じゃあ、古代の人間は自分達で娯楽を作っていたのか? 」

「その娯楽を作るために我等が生まれたのだ。人間が娯楽を作ったら我等の存在価値がなくなるではないか。そもそも我等が生まれた後は人間は娯楽を作ろうとすらしていなかったぞ」

「作ろうとしなかったんじゃない、作れなかったんだよ。その原因はお前達だ」


 ラックはゆっくりとエデンの顔に向かって指差した。


「我等のせいだと? 」

「そうだ、古代の人間だってお前達と同じように娯楽を生み出したかったはずだ、だがそれをお前達が邪魔をしていた」

「何を言う、邪魔などするものか。我等は仕事として娯楽を生み出していただけだぞ」

「だからだよ、お前達は娯楽を作るために生み出されたエキスパートだ、こんな娯楽が欲しいと思った時にはすぐに完璧なものを作り出すだろう。そんな化け物達がいる中で、人間が果たして娯楽を生み出せるか? 自分より遥かに面白いものを大量に生み出せる奴らがいる街でだ」

「……まさか我等と比較されるからそもそも作る気にならなかったということか? 」

「その通りだよ、特にこの街は面白いものこそが価値があるものされている。自分が生み出した娯楽の面白さが数字で出てきてしまう、それは当然エデン達が作ったものよりも劣っているだろう。自分が作った娯楽が劣っている現実を直視するのは誰だって嫌さ、だから古代人は大人しくエデン達の娯楽を受け入れ続けるしかなかった。娯楽を生み出したいって気持ちを必死に我慢しながらな」


 ラックが話し続けるにつれ、キャスト達がざわめき始める。エデンの人々を滅ぼした一番の原因が自分達にあることを薄々気付いてしまったからだ。


「エデンの街はな、娯楽で溢れていていくらでも受け入れることはできるが、自らは娯楽を生み出すことができない街だったってことだ。昔の人は地味に苦しかったと思うぜ、なかなかの地獄じゃないか? 」

「……もし我等が生み出した娯楽が彼らを苦しめていたのなら、我等はいったい何のために娯楽を作っていたのだ? 」

「さあな、お前達の自己満足ってとこじゃないか? 」


 ラックの言葉を聞いてエデンとキャスト達は黙って俯いた。彼らが人間のためにやってきたことが根底から覆されてしまったのだ、その衝撃は計り知れない。


「ラックさん、エデンさん達なんだか可哀想ですね。なんとかできないでしょうか? 」

「……しかたない、できることは限られると思うけど、とりあえずやってみるか」




☆ ☆ ☆




 深い森の中、ラックとティアは巨大な白蛇エデンと対面している。彼ら以外に人影はなく、ただ木々が生い茂っているだけであった。


「それでエデンはこれからどこへ行くんだ? 」

「南の地へ行こうと思う、そこはまだ貧しい街が多いと聞く。我々が希望と娯楽を与えに行きつつ、各地をまわる予定だ」

「そうか、それにしてもエデンの身体はすげえよな。あんな建物や車や道路まで全部格納できるなんて、移動要塞みたいだ」

「腹がちと苦しいがな、早く目的地についてキャストを腹から出してやらんと文句を言われてしまう」


 エデンは大きな口を開けて笑う。もちろん表情は真顔のままである。


「それにしても移動式サーカスみたいに各地を転々としながら娯楽を提供するなんて、ラックさんは良く思いつきましたね」

「街自体がエデンってことがわかったからな。同じ人間にずっと娯楽を提供するならいつかは飽きちまうが違う人間なら別だ。初めてエデンを体験した時の衝撃はすごいだろう、やりがいはあると思うぜ」

「ああ、これからは我等も受け取る側のことを考えて娯楽を提供することにする。移動娯楽街エデン、新装開園だ」

「でも、そんな大きい身体で動いたら目立っちゃいません? 」

「そこは迷彩機能で肉眼で確認できないようにするから問題ないし、念のため人間が近づかないようにする電波も発信しておく。今までもそうやって隠れていた」

「すごい能力ですね、ほんとエデンさんみたいなのが王都を襲わなくてよかったですよ」

「実際に襲ってたら99%の確率でエデンが勝ってたな。戦闘力と物量のキャスト達と、エデンの魔法と巨体には勇者パーティを除く冒険者達では手も足も出ないだろう」

「1%は王都が勝てるんですね、それってどんなケースでしょう」

「王様が土下座してくることで、俺が王都についたケースだな。それ以外は一方的に負けるだろう」

「ラックさんって割と自信過剰ですよね、実際強いですけど」

「自信過剰についてはティアに言われたくないけどな」


 そんな二人のやり取りを見てエデンは口を開く。


「再度確認するが、お前達は我等と一緒にこないのか? 旅をするのは一緒であるし仲間は多い方が良いと思うが? 」

「いや、俺達はのんびり自分達のペースでいかせてもらうよ。もし旅先で出会ったらよろしくな」

「そうか、残念だがそれもそれで再会の楽しみが増えるな」


 そして二人と一匹は別れを惜しむように手と尻尾で握手をする。夕陽が彼らのことを照らして長い影を作っていた。


「そういえば今回ラックさんは随分と素直に手伝ってあげましたね。やっぱりラックさんは優しい人です」

「俺だってたまには素直にいいことをするさ。エデンも喜んでくれればいいんだが」

「もちろん嬉しいに決まっている。それにしてもお前を喜ばせるため色々考えたあの戦いは非常に面白かったぞ、おかげで色々なことを学ぶことができた」

「ほお、そんなに面白かったか? 」

「ああ、あれほど面白かったのは我が生まれてからから初めてかもしれないな」

「……その言葉が聞きたかった」


 ラックはエデンの言葉を聞いて頷くと、ニヤリと笑う。


「エデン、楽しめば楽しんだ分代金を払う。それがエデンのポリシーだったよな? 」

「ほんと、ラックさんは抜け目がないですねえ……」

 

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