嵐との出会い

嵐の始まり 降り続ける雨

〝期待されているから〟



 押し付けがましい。

 それでも、自分ではどうしようもない理由で、これまでずっと努力してきた。



 こんな毎日から抜け出したい。



 そう感じた回数を数えたらきりがない。

 何度も反発しては、何も変えられない自分の無力さに嫌気が差した。



 自分も他人も大嫌い。

 将来にいだく夢も希望もない。



 そんな無味乾燥の世界で生きているうちに、この衝動がうずき出すことはなくなっていた。





 だからこそおれは―――爆発するきっかけを、ずっと欲していたのかもしれない。




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