# 2
私はたまにと言える頻度かどうかわからないが、
感情がぐちゃぐちゃになってしまうことがある。
だから付き合っていた人に悩みを聞いてもらっている。
というか「無理しないでね」と言い聞いてくれる。
我ながら私の周囲を取り巻く人がいい人が多いな。と思う。
私はその人(以後 A とでも呼ぼうか)に相談した。
「私は必要とされてないよね...?」
きっとAは思っただろう。
〈コイツ面倒くせぇな〉
実際のところわからないがそんな気がする。
Aは暗い話を一蹴するかのような明るい声で口にした。
「バーカ!」
私の思考がおかしいのだろうか。
〈あ、コイツ馬鹿だ〉と思ったのはここだけの話だ。
私が軽くショックを受けているのを構わずAは続けた。
「そんなの誰にもわからないんだから考えてもしょうがないでしょ!」
うーむ。一理、いや八里程ある。
しかし腑に落ちることはなかった。
だから私は再度尋ねた。
「じゃあなんで私を振ったのさ?」
私は振られた側だ。未だ仲が良いのはAが
「親友に降格しただけだよ!」と暴論で私を説得させに来たからだ。
内心〈いや落ちてるやんけ〉とツッコミを入れながら承諾した。
Aは私の問いを無視した。
代わりと言うのだろうか。返答せずAは言った。
「....降りそうだね。」
その言葉に何が含まれていたのかは私にはわからない。
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