第41話 男運レベル10の実力
「まさか、俺の子飼いが半分やられるとはな。信じられねぇぜ」と、バーンが言った。
領主館を襲った大剣使いバーンは、領主館のスイートルームに入り、直属の部下に愚痴をこぼす。
その時、別の兵士が部屋に入り、「バーン様。領主は自害しておりました。ですが、領主夫人と白の軍の将軍、ナナセ子爵は捕縛に成功しております」と言った。
「そうか。状況はクメール将軍にも伝えてくれ。貴族区の男は全員手足の腱を切って牢屋行き、女どもは全員捕らえ、ここの庭に集めておけ。ここで捕らえた貴族の女は、二人ともここに連れてこい」と、バーンが言った。
兵士は、「はっ!」と答え、部屋から出て行く。
「ここは俺達の勝利。お楽しみタ~イムだな」と、バーンが上機嫌に言った。
「アンタ、今からここでレイプするつもり?」と、隣のサイフォンが言った。
「レイプとは失礼な。セック○だ。ちゃんと相手も楽しませてやる。俺は和姦の方が好きなんだ」と、バーンが答える。
サイフォンは、興ざめしたような顔で、「どっちでもいいわ。私は戦場に戻る」と言って、部屋を出て行く。
バーンがスイートルームでしばらく待つと、ノックと共に部屋に入れられる二人の女性。一人は巨乳で美しい髪をもつドレス姿の女性。もう一人は異常に目付きが悪く、白を基調とした皮鎧に身を包んだ女性で、二人とも手首を腰の後ろで縛られていた。
「バーン様、お連れしました」と、兵士が言った。
バーンは、「おうそうか。さて、お前達の役目は2つある。それぞれ、どちらか選べ」と言った。
「何かしら。どうせろくでもないことでしょうけど」と、領主夫人が言った。虜囚の身が確定しているとはいえ、毅然とした態度を貫いている。
「一つ目は、ここで兵士に散々犯された後、街の中心部にそのまま展示される役目。もう一つは、お前達の残党兵が立てこもっている砦の前に行って、そこで公開レイプされる役目だ」と、バーンが言った。
「あなた、私はともかく、このナナセ子爵はウルカーンの公爵令嬢よ? ちゃんとしておかないと、後で外交問題がややこしくなるわ」と、領主夫人が言った。
「そんなことはどうでもいい」と、バーンが答える。顔がにやにやしている。
「どうでもいいとは?」と、領主夫人。
「俺達は、このままウルカーンまで攻め上げる予定だからだ」と、バーン。
「何ですってぇ! 亜神の考えはどうなの? エアがウルを攻撃するというの?」と、領主夫人。
「そんなことはお前達にとって、どうでもいいことだ。そうだなぁ。俺は若い方がいいな。よし。領主夫人は、今から庭に連れて行って、犯せ。犯した後は、他の女どもと一緒に平民区の中央市場に飾れ。ちゃんと、誰でもヤッていいという張り紙を忘れるな」と、バーンが言った。
領主夫人は顔を歪ませ、「くっ、この外道が」と言った。
「では、ナナセ子爵は、俺とセック○した後、砦の方に行こうか。おい、一人じゃ寂しかろう。後10人ほど道連れを連れてこい。貴族女がいい。10人ほど急いで犯せ。念入りにな」と、バーンが部下に命じる。
「分かりました。ですが、女の数が多すぎて、チン○が足りません」と、部下が応じる。
バーンはにやりと笑い、「ふむ。領主夫人の方には、あいつらを連れて行け。砦の方には、そうだな。パイパンに適当な動物を用意させろ」
「はは!」
バーンの部下はそう答えると、ナナセ子爵を一人残し、領主夫人を連れ去っていく。
「くくく、さぁ~てと。未婚の公爵令嬢といやあ、処女確定だろ。他の男や犬畜生に犯される前に、俺がたっぷりとかわいがってやるぜ」と、バーンが言った。
ナナセ子爵は、無言でバーンをチラリと見て、残念な生き物を見たような顔をした。
・・・・
占領されたネオ・カーンでは、平民区、貴族区問わず、至る所で略奪、陵辱の限りが尽くされていた。
所々で火災が発生し、もうすぐ夜明けになろうという時間帯でも、怒声や叫び声が響いている。
まだ抵抗勢力が残っているのか、時々激しい戦闘音も聞こえてくる。
そんなネオ・カーンの貴族区の一角では、広場に貴族の子女やメイド達が一箇所に集められ、武装した兵士に囲まれていた。女性達は十数人はいるだろうか。
貴族の年配女性達が、暗い顔をしながらも、不安がるメイドや子供達をなだめている。
その様子を見下ろしている大男が一人。大剣を地面に突き刺し、何かを待っている。
そこに男が近寄り、耳元で囁く。
男は、「バーン様。砦に籠った敵の守備隊は約300人です。守りに徹しており、無理に攻めようとするとこちらにも被害が出るため、膠着状態になっているようです」と言った。
「はっ、街も守らず暢気なもんだ。さっき、挑発であの目付きの悪い女を連れて行ったから、挑発に乗って出てきたら返り討ち、出てこなくても、うちの本陣が到着したら一気に殲滅だ」と、バーンが返す。
また別の男が大剣の大男に近寄る。そして「バーン様。連れて来ました」と言った。
その男の後ろには、へらへらと笑う少年達がいた。人数は20人くらいだ。
少年の一人が、「へへへ、バーンの旦那、俺達が貴族を犯していいんだって?」と言った。
貴族の女達を見下ろすバーンは、「そうだ。徹底的に犯せ。こいつらは、明日の朝、犯された姿のまま街中に晒す。この国の男どもに、お前達は女を守れなかったクズだと分からせてやる」と言った。
「へへへ」「やっぱいい女そろってんな」「貴族って気持ちいいのかな」「誰をやろうかなっと」
少年達が、広場に集められた女性を物色する。誰が誰をヤルか、話し合う者もいる。
そんな中、虜囚の辱めを受けつつある女性の一人が、口を開く。
「あ、あなたたち……まさか、あの時の子供達」と言って、目を大きく開く。
とても胸とお尻の肉付きが良く、くびれの大きい女性であった。少し年配ながらも、切れ長の目、ボリュームのある美しい茶色の髪の毛の持ち主で、美容に気を使っていることが窺えた。
「おお、領主夫人じゃん。領主、死んじゃって残念だったな。ところで……お前には、昔世話になったよなぁ」
「ああ、さんざん愛国精神というものを教えられた。逆によ、エアスランはクズだってこともな」
「そうだ。そして、俺達の両親はエアスラン国民でどうしようもないクズだから、殺せって言われたんだよね」
「でもよぉ、俺達はちゃんと殺したのに、お前達は面倒も見ずにほっぽり出しやがって!」
「あ、あれは、あの地獄で、貴方達の命が軍に奪われないように守って。その後の事だって、荘園や軍につとめればお給料だって」と、領主夫人。
「ふざけんな! 農奴になったやつや軍に入ったやつらは、悲惨な目にあった。それは、そこで差別されたからだ! 俺達は、結局この国に受け入れて貰えなかった。だから、地下に潜るしかなかった」と、リーダーらしき少年が感情を露わにして言った。
領主夫人は、少しうなだれて、「そう、だったら、好きにすればいいわ」と言った。
「おい、最初はこいつをやろうぜ。皆で」「おう、俺いくわ。ガキの処女は飽きた」「俺も、貴族のいい女を試してぇ」
領主夫人は40歳手前だろうか。胸もお尻も成熟しており、少年達の興味を引いたようだ。まっさきに少年達に集られる。
領主夫人は抵抗するでもなく、少年達に服を脱がされていく。体をまさぐられている間も、領主夫人は気丈に振る舞う。
「ああ、伯爵……」と、周囲の貴族女やメイド達が嘆く。
「おいおい、お前ら、ちゃんと全員かわいがってやれよ。差別はよくねぇ」と、バーンがニヤニヤしながら言った。
「そうだなぁ。領主夫人を全員で回した後に、徹底的にやってやる。俺達の血は劣等種らしいからな。その子種を、お前達にぶちまけてやる」と、少年が言った。
この少年達は、かつてこの街に住んでいたエアスランの民の生き残り。戦争で負け、徹底的に洗脳教育を受けた。すなわち、ウルカーンが素晴らしく、エアスランは卑しい民だと教えられた。そして、洗脳教育の最後の仕上げとして、自分の親を子供達に殺させた。
その子供達の生き残りが、ここの少年達だった。今回、地下に潜り犯罪組織として生きる少年達を、エアスランが利用した。
すなわち、エアスランの奇襲に併せて武装蜂起すれば、良い思いができるぞと。明日への希望も無かった少年達は、一も二もなくこの話に飛びついた。
「おら! 立て! 立ってケツを突き出せや!」
服を脱がされた領主夫人が皆の前で立たされる。
そして、下半身の服を下ろした少年達が、領主夫人を犯し始める。
少年達の笑い声や歓声、そして女性達のすすり泣く声が、深夜の広場を支配する。
・・・・
「かはははは! なさけねぇな。お前は、両足を開いたまま縛り付けて、平民区の広場に飾ってやる。エアスランの子種をたっぷり入れられた状態でなぁ」と、バーンが言った。
「バーンさんよ、お貴族様と言えば、もう一人美人がいるじゃねぇか。ほらグリフォンの君」と、速攻で行った少年が、ズボンをはきながら言った。
「ああ、ナナセ子爵か。あいつら白の軍は、最後まで粘って俺の子飼いを半分も倒しやがった。悪鬼も殺されてしまった。まったく、信じられねぇぜ。だからよぉ。俺がたっぷりかわいがってやった」と、バーンが言った。
「あ、あなた……公爵令嬢を、犯したのね……それがどんなことになるか……」と、公爵夫人。少年達に纏われ付かれながらも、気丈さを保っている。
「おら! お前はもっと頑張れよ! 皆待ってるだろうが!」と、少年が公爵夫人の尻を叩く。
バーンは公爵夫人の言葉が気に入らなかったのか、「ん? だからどうしたよ。それによ、あいつ、処女じゃ無かったぜ? ウルカーンの王子様に振られたって聞いたけどよ。あいつ、浮気してたんじゃねぇのか?」と言って、あははははと高笑いする。
「何ですってぇ!?」と、領主夫人が叫ぶ。
「何だ? あいつは処女じゃ無かった。俺じゃ気持ちよく無いとか言いやがるからよ。ぶん殴って全部の穴を犯してやった」と、バーンが言った。
領主夫人は少し俯いて、「あの子が……ああ、あの子がねぇ。そう」と呟く。
「ふん。所詮公爵令嬢も淫乱だったということか」と、バーンが言った。
領主夫人は顔を上げ、「あはは、あの子はねぇ、いつも、いい男との出会いが無いって嘆いていた。その度に、私達は励ましていたわ」と言った。
「それがどうしたんだ?」
「あの子、いい
「ふん。お前は馬鹿か? 男がいたところで、どうだっていうんだ? あいつは今頃、籠城している砦の前で、パイパンが連れてきた犬にでも犯されているはずだ。あいつは犬で十分だ」と、バーンが言った。
「あの子、犬が大好きだから、きっと、そんな仕打ちでめげはしない。それにねぇ。馬鹿なのはあなた」
「何?」
領主夫人は、「良いわ。たっぷり私を犯しなさい。そんな子供チン○じゃ満足できないわ!」と叫ぶ。それを聞いた、周りの貴族女やメイド達がさめざめと泣き出す。少なくとも今この時は、領主夫人のお陰で自分達は助かっているのだ。
「なんだとオラ! お前のが良くないからなかなか行かないんだろうが!」と、少年が領主夫人の頭を殴る。
「あははは! 女が感じる所も知らないの? ガキは右手で遊んでろ!」と、領主夫人が怒鳴る。
「何だとこのババア!」
領主夫人は、顔や体を殴られながらも、気丈に耐える。
「あの子の、あの子のスキルはねぇ……」
その時、曙が近い空に、銀色の巨体が舞う。
そして、空を切り裂く轟音、落雷が辺りに降り注ぐ。
「男運レベル10。誰も生み出すことの出来ない、神が創ったスキルなのよ……」
公爵夫人がそう呟いたとき、地上には、とある人物が一人、立っていた。その人物のヘアスタイルは、いわゆる七三分けだった。
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