大好きだった推しが担任になった件

つぶみかん

第1話 私の推し

『みやびくぅーん!!!こっち向いてー!!!』大好きな推しが今目の前にいる。

私は今すごく幸せな気分だ。

私の名前は彩奈。輝星中学校に通うごく普通の中学2年生だ。

普段は地味でおとなしい私だが、実は誰にも言えないある秘密があった。

一年前私は友達にlovelyprinceという歌い手グループを勧められた。初めは興味本位だった私だったが徐々にのめり込んでいった。そして一年たった今ではlovelyprinceは私の生活の一部になった。毎日欠かさずlovelyprinceの動画を見たり、音楽を聴いたりグッズを集めたりするそんな毎日だ。そんな私の一番の推しは黒色担当の雅くん!あのルックスと歌唱力!もはや神の領域!

そんな事を考えながら登校していると友達の未来が話しかけてきた。

『彩奈おっはよー!』

『おはよう未来。ふわぁ~』

『彩奈ったらまた雅くんの動画みてオールしてたんでしょ~。』

『だってぇ雅くんがかっこよくてさ~』

『かっこいいのは分かるけどほどほどにしなよ~』

『分かってるって!』

『それじゃ私先に行ってるから始業式遅れないでよ!』

『はーい。』

『・・・はぁ。昨日は夜遅くまで雅くんの動画見てたからなぁ~気を付けないと。』

『・・・ってヤバっ!もうすぐ始業式じゃん!急がないと!』

『はぁはぁ・・・ギリギリ間に合う!』

『ウオリャー!間に合え~!』

キーンコーンカーンコーン

『はぁはぁ何とか間に合った・・・!』

『あ~あ。結局遅れてやんの~w』

『うるさいなぁ。何とか間に合ったんだからギリギリセーフでしょ!』

『ハイハイ。そんなことより急ぎなよ~。もうすぐ始業式だからね!』

『分かってるよ~それくらい。』

『じゃあ私先行ってるから遅れんなよ~。』

『はーい』

『さっ!急がないと!』

『・・・続いて校長先生のお話です。』

『え~みなさん本日はご入学とご進級おめでとうございます。

1年生は今日が中学校生活の第1日目です。

初めての中学校生活で緊張や不安を感じている生徒もいると思いますが、

これからの中学校生活お互い力を合わせて頑張っていきましょう!

一方2.3年生は進級をし、2年生は中堅学年。3年生は最高学年です。

一つ学年が上がるという事はその分先輩になるという事です・・・』

『以上で校長先生のお話を終わります。』

『始業式長かったね~。未来~』

『彩奈9割聞き流してたでしょ!w』

『なんで知ってるの?!』

『だって彩奈ったらずっと寝言ばっかり言ってたんだもん!』

『えっマジで?!』

『マジでw』

『なんて言ってたの?!変なこと言ってないよね?!』

『大丈夫!言ってないよ!』

『ほんとにぃ~?』

『ほんとほんとw』

『ふぅーん。まぁいっか』

『そんなことより早くいこ!遅れちゃう!』

『あっそうだね!いそごっか~!』

『うん!』

『なんとかまにあったね。彩奈』

『そうだね未来』

『それにしてもさ新しい先生誰なんだろうね~?』

『決まってじゃん!絶対雅くんみたいなかっこいい先生だよ!』

『ハイハイまったく彩奈は本当に雅くん好きだなぁ~』

『えへへまぁね~。』

『あっ!来たみたいだよ!新しい先生!』

『ワクワク・・・』

   ガララ・・・

『・・・え~今日から皆さんの担任になった『倉橋雅です。』



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

大好きだった推しが担任になった件 つぶみかん @happystar

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る