第18話 ボクちゃん 18 雑想
ボクちゃん18
雑想
ところで教師というものについてである。
教師というのは、いつの時代でもそうであるように、地域から先生、先生ともてはやされる。
そのくせ、裏では悪口を言われて手厳しい目で見られる。
世間の目が厳しく大変なものがある。
現在では、尚且つその風向きに強いものがある。
一般社会の企業で働く人々とは、少し類いの違った職業である。
もちろん、企業で働く一般社会の人々は、自由競争の波に揉まれて、厳しいことは理解できる。
利潤追求、営利目的のため、そのしのぎあいには、激しくて、厳しいものがあると思える。
その生存競争には、強烈なものがあると思える。
ところが、教師という職業は、子供達に人間を信じよう、友達と仲良くしよう、共に進もう、共に歩もう、などということを導く職業である。
常に子供相手の職業である。
教師自身も自らそのことを意識していかなければならないと思える。
一般社会から見れば子供のように見える職業だとも思える。
教師ひとりが、一旦外界へ出て、対等に他の人と接触すれば、子供同様の如く見えてくるだろう。
赤子同然のようなものである。
てき面にやられてしまう。
小学校教師というものは、一般の人から見れば、子供以下のようなものであろう。
また小学校教師というものは、全くもって世間というものを知らない。
現実社会が全く見えないのである。
常に現実社会を認識していかなければならないとは、教師の教師たる所以である、がしかし、そう簡単には現実の社会の実態を知ることができない。
「先生と言われるほどのバカはなし」この言葉は充分身にしみている。
しかも「渡る世間に鬼はいる」ではないけれど、世間の目というものには非常に厳しいものがある。
あの先生はああや、この先生はこうや、などと噂が流れる。世評、俗評にうるさいものがある。
教師というものは、こんなことが付き物だとは思うけれども、、、、、
また小学校教師というのは、全くもって世の中から、軽々しく扱われるところがある。
高校教師、中学教師はともかく、小学校教師というのは説明できないほど軽々しく扱われるのである。
世の中というものは、いつも相手を探ってくる。
こちらから小学校の教師だと言えば、いとも軽く見られるのである。
足元を見てくるのである。
絶対的、相対的にバカにされるのである。
そして世の中の人にコロッと騙されてしまう。
現実の世の中に対応できないのである。
情けないほど世の中に順応できないのである。
まあそれらはそれらとして、、、
僕の給料を考えると、自分でも
満足できる程度で、別に不満はなかった。が、今日ほど不景気な現在に於いて、他の企業と比べると、満足せざるを得まい程度のものだった。
他の教師の給料も不景気との兼ね合い納得せざるを得ない状況に陥っているとも思えた。
少しは余裕があるようにも感じられた。が、何処か不平をもつような様子も見受けられた。
落ち着いたムードも流れてはいたが、不満感を抱いているようにも伺えた。
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