第12話 怠惰牛鬼の討伐と新しい力
「さぁ幕引きと行くか。もうお前の怠惰スキルは俺へは効かない。消え去れ牛野郎。」
ステータスが元に戻り、怠惰牛鬼の動きを完全に捌く。
「ナンデナンデナンデナンデナンデ。オマエオマエオマエオマエオマエオマエ。」
己の攻撃が通用しなくなり、攻撃がどんどん乱雑になっていく。
強力無比な拳によるラッシュも全てがまるで雲に打ち込んでいるかの様に、無力化される。
「もういいよお前。さっさと終わろう。」
ザシュッ!!スパンッ!!
怠惰牛鬼のパンチに完璧なカウンターを合わせた。
怠惰牛鬼の右腕は手首から切り落とされる。ドバドバと紫色の血が噴き出る。
怠惰牛鬼の苦痛の雄叫びがダンジョンに響き、左手で右手の出血部を抑える。
ザシュッ!!スパンッ!!
次は右手を抑える左腕の上腕部から切り落とす。
両腕を切り落とされ、苦痛に喘ぐ怠惰牛鬼。
ドバドバと両腕から血が噴き出る。
痛みに堪えられず、顔から地面へと倒れ込む。
「イタイイタイイタイイタイイイイイィ。メンドクサイ。イタガルノモ、メンドクサイィ。」
「じゃあな。楽しかったぜ。」
不動はそう言うと、怠惰牛鬼の首を刎ねる。
戦闘時間は約1時間と短いが、大罪スキルに苦戦を強いられた。
魂へと干渉するスキルは、やはり強力であり、人間であるならば対価として大きなモノを支払わなければならない程である。
大悪魔や神から直に力を分け与えられた七人の神聖騎士であればその限りでは無いが、不動の前世もこれには抗えなかった。
輪廻転生への干渉は、スキル『闘魂回帰』へと下位変換された。
その対価として、前世の記憶は強力で凶悪な魔物との戦闘のみでしか、思い出す事が出来ない。
しかも、戦闘行為に付随する記憶のみ。
これほどの縛りを設けなければ魂への干渉は不可能だった。
「久しぶりにマーベルの事を思い出したな。今思い返しても楽しい殺し合いだった。」
前世の出来事を思い起こしていると、もはや聞き慣れたアナウンスが聴こえた。
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レベルアップしました。現在のレベルは60です。
存在格がAランクへと昇格しました。
【状態異常耐性スキル】
『
『猛毒無効』は統合されました。
【大罪残痕スキル】
『
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次に
−−20階層及び、大罪の大悪魔『
報酬として、
【ユニークスキル】
『
「へぇ。無限収納ね。予想は出来るが他のスキルのついでに確認するか。」
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※天眼スキルにて解析。
【状態異常耐性スキル】
『
・魂へと干渉する力から自身を護る為に魔力と神力又は、
世界に1人だけのスキル。
【大罪残痕スキル】
『
・怠惰の大悪魔の力である魂干渉を精神干渉へと変換したスキル。
・敵のステータスを1/10減少させ、存在格の3段階以下の人種に洗脳をかけられる。
大罪残痕スキル。
【ユニークスキル】
『
・触れられる無生物を収納できる。容量に限界は無く、収納したそのままの状態で保存される。
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「大罪残痕スキルねぇ…。牛野郎の黒い力を吸収したからか。縛り付きとは言え、完全催眠は使えるな。」
「さて、ステータス確認といきますか。」
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【
種族:人間
存在格:A[60]
状態:健康
HP:1423/3400 MP:3064/3064
物攻:1560
防御:1050
魔攻:1035
魔防:1050
敏捷:1645
幸運:75
【状態異常耐性スキル】
『
【環境耐性スキル】
『乾燥無効』[上位]
『暑さ無効』[上位]
『極寒吸収』[最上位]
【ユニークスキル】
『
『
『
『
『
【大罪残痕スキル】
『
【魔法】
『水属性魔法 [初級]』
『氷雪属性魔法[初級]』
『無属性魔法 [初級]』
【武技】
『鬼剣』 [S級]
『属性剣』[C級]
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「めちゃ強くなってんな…。よっしゃ!
存在格もギリAになったし再度力試しと行きますか!!」
21階層への階段に向かおうとしたが、肝心な事を思い出す。
「おっと、報酬アイテムは何だ?」
黒と銀を基調とした漢服に似たデザインの衣と靴、紫と黒と金を基調とした籠手が落ちていた。
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※天眼スキルにて解析。
『
クラス:幻想級
・ある闘神の力が込められた闘衣。
物理・魔法攻撃のダメージを1/4減少させる。
「
クラス:幻想級
・
製作された靴。敏捷が戦闘時に1.5倍の
補正がかかる。
全ての炎に耐性が付く。
『
クラス:幻想級
・毘沙門天の加護が与えられた籠手。
闘気を爆発させ、拳撃時に与えるダメージに 大幅に補正がかかる。
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「…………や、やべぇやつじゃん。」
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