第10話 二子神淳史の述懐

 俺は、家庭教師の教え子が連れてきた佐藤紗理奈という女性に興味深々だった。

 好みのタイプということもあったが、金子ひなたと違って、ピンクのオーラが全く見えなかったのだ。

 

 勉強こそよくできたものの、そのしぐさや言動は明らかに俺を誘っており、「私の初めてを貰って」とまでも言われた。

それでも身体がそれを求めていない女性を、はいそうですかと抱くわけにはいかない。


 そして今、ようやくピンクのオーラを纏った彼女に、俺は告げた。


「俺、紗理奈としたいんだけど、いいかな」

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