第4話 赤城ルナの場合

色々とゲームで遊べた。

黒崎先輩に色々と教わりながらだったが楽しかった。

そして黒崎先輩に次に案内された場所は.....赤城の部屋だ。

黒崎先輩はコンコンとノックする。


2年生の赤城。

俺は少しだけ緊張しながらドアの前に立つ。

するとドアが.....開いた。

それから金髪の美少女の顔が見える。


「何でしょうか」


「やあ。.....あ。この娘が赤城ルナだ。彼女はクォーターなんだ」


「.....ああそうなんですね」


俺は納得しながら赤城さんを見る。

赤城は茶色の瞳を俺に向けてきながら。

おえっと、言った。

それから青ざめてみせる。

それもかなりわざとらしく、だ。


「.....穢らわしいですね」


「.....おう。それが初対面の相手に言う言葉か」


「因みにだが彼女は趣味はエロゲだ。エロゲ攻略」


「.....」


「.....」


何をバラしてん.....え!!!!?

俺は真っ赤になりながら赤城を見る。

赤城はバラされた事に真っ赤になりながら、何言っているんですか!?、と大慌てでワタワタする。

お前.....18禁だろあれは。

思いながらジト目で赤城を見ていると。


「.....エロゲが趣味で何か問題あるの?」


「不健康だろ!!!!!問題だ!!!!!」


「私は美少女の艶美な姿を見るのが趣味なだけだけど」


「開き直るな!!!!!」


煩いね君。

もうドア閉めるよ、と赤城はドアを閉めようとする。

俺はそのドアを掴み掛かる。


それから、挨拶ぐらいしようぜ!、と今度は立ちはだかってみた。

赤城さんは、止めてくれる?、と冷たい目線を向ける。

だが俺は諦めない!、と思って奥のパソコンを見ると.....丁度えっちな行為の最中の画像だった。


「グハァ!」


圧巻されてからのけ反る。

そしてドアはバタンと閉められた。

俺は盛大に溜息を吐く。

すると黒崎先輩が俺の肩に手を置いた。

大変だな君も、と言ってくる。


「大変ですけど.....管理人になった分だけ頑張りたいです」


「.....ふむ。良い根性だ。.....では次に行ってみようか」


「次は.....城田の部屋か.....」


城田の部屋。

赤城の横の部屋だが何というか1年生だ。

俺は一連の事で乱れた服装を整えながら黒崎先輩に付いて行く。


すると黒崎先輩が前を見ていたが途中で俺をチラ見して聞いてきた。

君は何故こういう事を必死に頑張るのかね?、と。

嫌われているのに、とも。

俺は顎に手を添えながら、そうですね.....、と悩む。


「俺は.....人に好かれたいと思っているんじゃないです。.....ただ単に.....孤児院で育っているから色々な人を知っているんです。だから優しくしたいんだなって思います」


「.....そうなんだな。.....やはり君は.....優しい。.....正直最初はアレかと思ったがね」


「まあ最初の出会いがアレでしたからね.....」


「下着が君に張り付いた感じだったからな。.....だがまあ.....」


とそこまで黒崎先輩が言っていると。

ねえ、と後ろから声がした。

俺は背後を見る。

そこに.....赤城が立っていた。


俺を見ながら真顔のままそれを差し出してくる。

エロゲーを。

何でだよ!!!!!


「お前!?どういう意図だ!」


「貴方は男でしょう。こういう可愛い子にどういう反応を示すか見たいの。だからこれをやって感想を聞かせて」


「いや.....あのな.....」


「駄目とは言わせない。私が襲われたって叫ぶ」


「何を言ってんだお前は!?」


どっちに転んでも最悪じゃねーか!!!!!

俺は思いながら黒崎先輩を見る。

黒崎先輩は、ふむ。やはり君はパープル○フトウェアが好きなのかね?、と真面目に聞いていた.....流石はゲーマーだ.....とかじゃないけど.....。


「そうですね。黒崎先輩。私のお気に入りです。あとゆず○フトもですが」


「ふむ。パー○ルの方はかなり刺激的だものな。ゆずは.....まあ魅力ある可愛い系のえっちだ」


「.....いや。俺に向いて言われても.....」


何でそもそもエロゲーをしないといけない。

俺は考えながら突き返そうにも突き返す事が出来ず。

そのままエロゲーを受け取る。

赤城のお気に入りのパ○プル?だったか。

そのゲーム会社のエロゲーを。


「じゃあそれだけだから」


「あ。待て赤城。.....一緒に飯でも食わないか」


「嫌です」


「.....」


この野郎、と思いながら去って行く赤城を眺める。

そしてドアが閉められた。

エロゲーを手に持ったまま項垂れる俺。

それから背面を見る。

エッチだった.....。


「ふむ。取り敢えずはそのゲームは置いてきた方が良い。それを持って女子の部屋に行く訳にはいくまい」


「まあそうですね.....取り敢えずは管理人室に置いて隠してきます.....」


初日からマジに波乱万丈デンジャラスだな.....。

何で俺はエロゲーとか。

汚い言葉を言う女子とかに関わっているのだろうか。

考えながら俺は.....額に手を添える。

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5分の1の世界 アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

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