第20話 執着の化け物
ただ、一緒にいたかっただけだったの。あなたと笑っていたかった。ただ、それだけ。幸せだったあの日々のように、もう一度そばにいて、幸せだねと語り合いたかっただけだったの。
全てが壊れたあの夜に、私の脳裏に焼き付いた死という恐怖は私を蝕んで、己が何者なのかすらわからなくなっていった。永遠という言葉に執着して、なにが大切だったのかも忘れて、化け物に成り果てた。
守りたかった。苦しめたくなかった。辛そうな顔をして欲しくなかった。どうしてそんな大事なことを忘れていたの?
ごめんね。こんなお姉ちゃんでごめんね。許されるとは思っていないから。
ただ、あなたが笑ってくれていれば、私はそれでいいの。
◇
かか様ととと様の変わり果てた姿を見た。赤黒い血の臭いを嗅いだ。頭の中が真っ白になって、もう何も考えられなかった。
一瞬で崩れ落ちた私の大切なもの。何よりも大事だったもの。
後ろから聞こえてくる騒がしい足音と、リンちゃの焦り声。目の前で広がる惨状に男たちに吐き捨てられた言葉が頭の中でこだまする。
殺す、殺す、殺す、殺す
リンちゃの声が聞こえる。
「逃げないと」「殺される」「ねね様」
私を呼ぶ声、私の手を引く小さな手。
殺される?
かか様の身体から流れた鮮血。とと様の濁った瞳。殺される、死というのはあんなにおぞましい、生々しいものだというの? 一瞬で全てを奪い去るような、恐ろしいものなの? 嫌だ。嫌だ、死にたくない。
リンちゃに手を引かれて、自分の家から逃げ出した。私の生きてきた人生の全てが詰まった宝物。家族の居場所。
一夜にして全て奪われた。私たち家族が何をしたというの? かか様は美しくて優しい、慈愛に満ちた母だった。とと様は聡明な医師で、多くの人の命を救った偉大な父だった。そんな家族が引き裂かれた理由など、どこにあったというの?
唯一残された妹は、必死で私の手を引いて走っている。その小さな背中を見て、胸が締め付けられて苦しくなった。本当は、姉である私がその手を引いて前を走ってあげないといけないのに。頭の中ではわかっているのに、私の足はうまく動かない。
脳裏に焼き付いた両親の姿と、死にたくないという感情が私の意識を支配して、足がもつれそうになって何度も転びかけた。その度に、リンちゃもバランスを崩して、それでも私の手を引いて走っていた。
なんて頼りない姉だったのだろう。賢く冷静な妹は、幼いにも関わらず、残された自分の家族を守ろうと必死だった。私はそれに頼りきりで、死にたくないと思うだけで、自分で動こうともしなかった。
死にたくないという願いが、後に私の大切な人を苦しめるのだと、大事な妹に重いものを背負わせるのだと、その時私は気がつくべきだったのに。
転がった死体、血の臭い、それら全てが私の死への恐怖を掻き立てた。私たちとは無縁だった死の世界は私たちに迫っていて、恐ろしくて、何も考えられなかった。
冷たい空気に身体は冷え切って、下がっていく体温に、どんどん死が近づいてくる感覚がする。隣で手を握ってくれていたリンちゃの体温が、私はまだ生きているのだと思わせてくれた。それが唯一の希望で、私の心を支えてくれていた。
目を閉じるたびに浮かぶのは変わり果てた両親の歪んだ表情で、眠ることもできなければ、廃れた貧困地では食べ物も手に入らない。日に日に命の灯火みたいなものが消えていくような気がしても、どうしようもなくて。
死にたくない。死にたくない。かか様ととと様のような姿になるのは嫌。
冷たくなる体温に怯えながら、一日一日、明日も心臓が動いていることを願って生きていた。唯一残った家族の手を握り、死にたくないと願っていた。
ついに私の身体は動かなくなって、声を出す気力もなくなって、きっとすぐにでも訪れる死に、心が悲鳴を上げていた。ぼやけた視界に映る小さな妹が、私の悲鳴をどうにか押し留める。壊れかけの心だったとしても、妹に泣き言を言うことはできなくて、だけど口を開けば悲鳴を上げそうでずっと黙っていた。
ある日、ずっと繋がれていた手が解けて、リンちゃが立ち上がった。突然のことに驚いても、声も出なければ、手を伸ばすこともできない。
「……る……待っ……て……から……」
リンちゃが何か言っていることはわかるけれど、私の耳はその声を聞き取ることができなかった。私の耳がもう使い物にならなくなっていたのか、リンちゃの声がかすれていたのかはわからない。「待って。置いていかないで」そう言おうとしても口は動かず、リンちゃは私を置いてどこかに行ってしまった。
取り残されたことにただ絶望した。暗闇の中で唯一の光を失ったような、暗闇の底に突き落とされたような孤独が襲う。
賢いリンちゃのことだから、弱った私を見て助けを呼びにいったとか、そういう理由で私を置いていったのだろうけど、その時の私はそんな正常な判断もできなくて、置いていかれたことにただただ目の前が真っ暗になった。このまま取り残されて、一人で冷たくなるのだと。
「……死……にたく……ない……」
口から飛び出た声はあまりにもかすれていて、外の音にかき消された。きっとリンちゃの耳には届かない、弱々しい声。誰にも聞こえず、私は取り残されて朽ちていく。水分なんてどこに残っていたのか、視界が涙で滲んだ。
「あなた、綺麗な声をしているわね」
不意に聞こえた声に涙が引っ込んだ。私の目の前に音もなく現れたのは、黒いドレスに黒くて長い髪を一つにまとめた美しい女性。でも、その姿はどこか異様な雰囲気を醸し出していて、目を固く閉じていた。目が見えないのだろうか。
「美しい声だわ」
「……え……?」
この人はあのかすれた声を聞いてそう言っているの? 喉から絞り出されたような潰れた声だったのに。
「私、耳がいいのよ。目が見えないものだから。かすれていたけれど、その中に綺麗な響きがあったわ。それに、死にたくないと、あなたはそう言ったわね?」
人形のように白い肌。その異様さに目を奪われる。その人は私に手を差し伸べた。
「選びなさい。私の手を取るか、ここで冷たくなるか。もし手を取るのなら、あなたに永遠の生をあげるわ。私、あなたの声が気に入ったもの」
永遠の生? それは死なないということ? 両親のような醜い姿にならなくていいということ? もう、なにも奪われることはないということなの?
その手を取るのに迷いはなかった。ただ死にたくなかったから。冷たくなるのは嫌だったから。目の前の女性がどんなに異様な姿でも、そんなもの見えなかったことにして。
「私は美麗。あなたは?」
「……王……凛……」
「そう。連れて行ってあげるわ。教祖様のもとに」
冷たい、冷たいその手を取った。
◇
その人に連れられて行ったのは、廃墟と化した教会の地下、真っ白な研究所のような施設。美麗と名乗った女性のように、異様で不気味な雰囲気を醸し出していた。私の横を通り過ぎていく人々は、みんな同じような白いローブを身につけていて、私のことをじっと見ては去っていく。居心地の悪さを感じて、先を歩いていく女性に声をかけた。
「
「教団プシュケ。あなたが願った永遠の生を与えてくれる場所。教祖様によってもたらされる不滅の世界の原点。大丈夫。教祖様があなたを救ってくれるわ」
連れられた部屋でベッドの上に寝かされて、目隠しをされた。手足を拘束されて、その時ようやく、私は来てはいけないところに来たのだと悟った。
次に目を覚ました時、私の目に映ったのは口元に笑みを浮かべた美しい美麗さんの姿だった。
「おめでとう。あなたは私達と同じ、人間を超越したわ。あなたに破滅は有り得ない。永遠に死ぬことはない」
私の右目は消えていた。代わりに、沢山の可愛い蟲さんがお友達を増やしてくれた。足から漂う腐敗臭は包帯で包んでしまえばいい。
お友達を増やしながら、私は愛しいリンちゃを探した。私の大切な妹。
お友達を増やすたびに、耳をつん裂く悲鳴を聞いた。辺りに漂う血の臭いを嗅いだ。どうしてみんな、そんな顔をするの? 殺されるなんて滅相もない。殺すわけがないじゃない。大切なお友達なのだから。死んだりなんてしないよ。ただ永遠に私と時を共にするだけ。それは素敵なことでしょう?
だから早くリンちゃを見つけないといけなかった。もし、リンちゃが私の知らないところで死んでしまっていたら? そう思うと夜も寝られなくて、そのたびに美麗さんは私の頭を優しく撫でた。
「綺麗な髪ね」
私の髪をくしでとかしながら、美麗さんがポツリと呟いた。私は驚いて歌うのをやめる。美麗さんは私の歌声を気に入ったようで、事あるごとに私に歌を歌うように言っていた。声を褒めてもらえるのが嬉しくて、私は喜んで歌っていたけれど、美麗さんが私の声以外のことを褒めることなんてこれまでなかった。美麗さんにとって、この世で一番なのは自分自身だから。
「美麗さんの髪の方が綺麗ですよ」
「当たり前でしょう? この世で一番美しいのは、私なのだから」
美麗さんが優しく私の髪をとかす。目が見えていないはずなのに、器用なものだ。その優しい手つきが、もういないかか様の姿を思い出させる。
「……だけど、その声だけは、あなたにかなわないわ」
「だったら、美麗さんのものにしますか?」
何気ない私の言葉に、美麗さんが手を止めた。私の声を褒めてくれる人は、もうこの世界に美麗さんしかいない。それならば、必要としてくれる人にあげてしまった方が有意義な気がして。それとも、リンちゃも私のそばで歌を聞いて、褒めてくれるのだろうか?
「必要ないわ。あなたは私のものなのだから、あなたが持っているものは私のものと等しい。あなたのその声は私のもの」
「……そうですか……」
「不満かしら?」
「いいえ。嬉しいです。だけど、もし、私の姿が美麗さんの想像とかけ離れていて、とても醜い姿をしていても、そう言ってくれますか?」
美麗さんは目が見えないから。もし、私が醜かったら、私を要らぬものだと捨てるのだろうか? 美麗さんはくだらないとでも言うように鼻で笑った。
「えぇ。あなたの姿が醜ければ醜いほど、私の美しさが際立つのだから構わないわ。あなたはその声で私のそばで歌い続ければいいの」
美麗さんの姿を、優しかったかか様に重ねていた。リンちゃはどこを探しても見つからなくて、私はいつも不安に駆られていたから、声を褒めてくれる美麗さんのそばにいるのが心地良くて。幻だったとでも言うように姿の見えないリンちゃを探しながら、美麗さんを心の頼りにしていた。
◇
その日はニケさんにお使いを頼まれていた。あんなにおどろおどろしくて、一番人間とかけ離れた姿をしているのに、ニケさんが私に頼んできたのは市場の屋台の串焼きを買ってきて欲しいという可愛らしいもので、思わずクスッと笑ってしまう。
転がった死体を眺めつつ、市場へと足を進めていた。鼻につく腐敗臭も、乾いた血の臭いにも慣れて、鼻唄混じりに歩いていく。私のお友達はみんなそんな臭いを漂わせていたから、もうその臭いを不快に感じることもなかった。
私は本当にお使いに行っただけ。ついでに少しだけお友達を増やそうかなってそう思ったのが間違いで、その様子を見られてしまった。
私は焦った。美麗さんに無断で外に出て、しかもその理由がニケさんにお使いを頼まれたと言ったら、美麗さんは激怒するに違いない。
美麗さんは男の人が大嫌いだった。近くにいるだけで、とても醜い不快なもののように扱う。理由を尋ねても
「不快で醜くて汚らわしい。それ以上の理由は必要かしら?」
と言うだけで、根本的な理由は教えてくれなかった。ただただ男の人が嫌い。
美麗さんに怒られないためにも、大騒ぎにはしたくない。したくなかったのに、私の姿を見て言い放たれた「化け物‼︎」と言う悲鳴にカッとなってしまって、気がついたら市場は大騒ぎになっていた。
だけど、そのおかげでリンちゃに再会できた。
最後に見た時よりも少しだけ大人になって成長した愛しい妹の姿がそこにはあった。心が震えて涙が滲んだ。ようやく求めていたものに会えた! これからはずっと一緒にいられる! 永遠に‼︎
そう、思ったのに。
「こんなのねね様じゃないっ……‼︎」
リンちゃから飛び出した言葉に耳を疑った。目の前にいるのは確かに実の姉なのに、リンちゃはまるで私を化け物だとでも言うような目を向けていて。きっと混乱しているだけ。だって数年ぶりに会ったんだもの。驚いてしまっただけ。
リンネの増援が来て、私の身体に穴が空いて、リンちゃはリンネの男の腕の中に収まってしまって。本当は無理やりにでも奪い取りたかった。早く、リンちゃを救ってあげたかった。だけど、力なく眠るリンちゃを前にしてそんなことできなくて、私は大人しくその場を去った。
結局、美麗さんには怒られるし、ニケさんと美麗さんは喧嘩をするし、だけど、そんなことにかまっている余裕なんて無くて、早くリンちゃを迎えに行きたくて。
「しばらく大人しくしてなさい」
冷静な美麗さんの言葉がとても煩わしかった。私が黙って出ていこうとするたびに、美麗さんはそれを目敏く見つけて、どうにかして止めようとする。
「リンネに見つかりたいの?」
「見つかっても死ぬわけじゃありません。邪魔しないでください」
「……ふぅん」
なぜか美麗さんはとても不服そうで、どうしても私の邪魔をしたいようだった。私はリンちゃに会いたいだけなのに。リンネもプシュケも私はどうでもいい。リンちゃといられればそれでいいの。教祖様には感謝しているけど、戦争とか猛者とか私の知ったことではない。
「でも、闇雲に探したって見つからないわよ? この広い国中をあてもなく探し回るつもり?」
「それで見つかるなら、それでいいです」
「……馬鹿ね。リンネにいるとわかったのなら、リンネを追えばいいのよ。仕方ないから協力してあげる。あなたは私のものだから、いなくなるなんて許さないわ」
美麗さんに協力してもらって、リンネの本部を探した。その間も美麗さんはどこか不機嫌で乗り気でなくて、でも私はそれどころじゃなくて、一刻も早くリンちゃを見つけないといけなかった。
見つけた本部の前で、高鳴る鼓動に胸を弾ませ、愛しい妹の姿を追い求めていた。永遠の命を信じて、なんの疑いも持たず、きっと喜んでくれるはずだと決めつけて。美しかったものに蓋をして、自らそれを投げ捨てた私に、感動の涙が流れるような結末はあり得なかった。
目の前にリンちゃが現れて、思わず駆け寄って小さな身体を抱きしめた。遅くなってごめんね。一人にしてごめんね。これからはずっとそばにいるから。永遠に。
「ごめんなさい」
リンちゃが手にしたものがキラリと光る。それがなんなのかはよくわからなかったけれど、リンちゃの、実の妹の瞳から明確な殺意を感じて、その手を止めた。
どうして? ようやく会えたのに。迎えに来たのに。ずっと探していたのに。あなたの実の姉なのに。
「私、ねね様を殺すよ」
耳を疑った。信じたくなかった。リンちゃの口からそんな言葉が放たれたなんて思いたくない。それなのに、リンちゃは躊躇いなく私に銃口を向けて、その弾は私の身体を貫いた。
悲しかった。辛かった。これは妹ではないのだと、そう思いたくても目の前の姿は愛しい妹で、救えるのは私だけで。
リンちゃの身体から血が流れる。リンちゃが苦しそうに顔を歪めている。見ているだけで涙が滲んだ。苦しめたいわけじゃないのに。伸ばした手を取ってくれるだけでよかったのに。どうしてあなたは私に牙を向くの?
そして、私の身体が崩れた。
唐突に私を襲った強烈な違和感。ボロリと崩れた私の顔はなぜか再生しない。
その様子を、リンちゃは冷たい目をして見ていた。冷たい銃口を私に向けていた。
忘れていた恐怖が私を襲う。嫌だ、嫌だ! 嫌だ‼︎ 死にたくない‼︎
脳裏に浮かぶ変わり果てた両親の顔。あんな姿になりたくない。逃れられたと思ったのに、どうして私に付き纏うの?
目の前が真っ白になった。もうなにもわからない。知らない知りたくない。私はただリンちゃと一緒にいたいだけで、それが全てで、死なんて必要なくて。私から全てのものを奪い去った死なんてものが憎くて、憎くて堪らなくて、怖くて、怖くて堪らなくて、それから逃れて愛しい人と一緒にいたいって願っただけなのに。リンちゃと一緒にいたい。ずっと永遠にそばにいたい。死が二人をわかつことなんてありえないように、ずっと、ずっと二人で笑って幸せでいたいだけ。
幸せ?
幸せってなに? 幸せってこんなに汚いものだった? だって、私の周りからは悲鳴と呻き声しか聞こえない。血の臭いと腐敗臭だけが私を包んで、鏡に映る私の姿はあの幸せだった日々と本当に変わりのないものなの? 私の愛しい人は苦しそうに血を流して、私と必死で戦っている。違うの、私はただ抱きしめてあげたかっただけ。
本当はわかっていた。死に怯えながら、死を振りまいているのは私自身なのだと。お友達は私を見て悲鳴を上げて、化け物だと罵る。それを殺して黙らせて、お友達だねと微笑みかける。リンちゃを殺して死体人形に変えて、人形遊びをするつもり? そんなもの、もう私の妹ではないのに?
だって、もう私、かか様ととと様の顔すら思い出せないの。
リンちゃの悲鳴が聞こえて、小さな身体が押しつぶされようとしているのを見て、とっさにその身体を抱きしめようと手を伸ばした。死が怖いなんて気持ちは消え失せていた。ただ、今リンちゃが死んでしまったら、私は全てを失うと思ったから。奪われたくないと喚きながら、自らそれを投げ捨てるなんて、そんなことはきっと死よりも恐ろしい。
気がつくのがあまりにも遅かったけれど、なによりも私が恐れるべきだったのは、私のせいでリンちゃが涙を流すことだった。
「……大好きだよ……リンちゃ……」
届かなくてもいい、聞こえなかったフリをしてもいい。私があなたの悲鳴を聞かなかったように、私のことなんて忘れていいから。
私のために涙なんて流さなくていい。ただ笑って欲しいの。それだけでいい。人をやめた私が報われることなんてありえなかった。自分の欲望のために沢山の人を殺したから、私はあなたといる資格なんて無いね。
こんなお姉ちゃんでごめんね。恨んでくれていいからね。どうか、どうか私のようにはならないで。崩壊した幸せにすがりながら、そのことも忘れて化け物になって、周りなんて見ないで自分のことしか見えていなかった。
あぁ、だけど、傲慢にも私の願いが叶うのならば、どうかあの人を、美麗さんを救ってあげて。きっとあの人も囚われているだけだから。プシュケは過去に執着して、今を投げ捨てる、そんな教団だから。
ずっと大好きだよ。離れていても、あなたのことを誰よりも思ってる。
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