第五章✧響き渡る悲鳴
***翌日ー教室にて-***
「ガラガラッ!!︎ドタッ!!!ドンっ!!バタンッ!!!(←ドアの音や机などが倒れる音など色々混ざっています)」
「うわ〜なんか騒々しいんだけど!?何事?」
とクラス1の美少女――いや、学校1の美少女の沢木 楓さんが教室に入り込んだ。彼女はこの学校のアイドル的存在であり男子からの告白回数ランキング堂々たる一位である。立ちが良くスタイル抜群である上に性格も良いという完璧超人なのだとかなんとか噂されているくらいの人気ぶりなんだそうだ。彼女のファンクラブ会員数は10万人超えてるらしく、彼女に憧れを抱く人は男女問わず多いようだ。彼女が入ってきた途端みんな一斉に黙った。さすが人気者といったところだろうか。だがしかし、今は昼休憩の時間なので喋ったりする生徒もいるのだが何故かシーンとしている。まるで嵐の前触れのような静けさだ。一体どうしたんだろうと思っているといきなり誰かの声が上がった。声の主はこのクラスで学級委員長をしている高梨 真樹君であった。高梨君は成績優秀・スポーツ万能でイケメンということもありモテまくっていたりするらしい。ちなみに彼もまたファンが多いそうで、特に女の子のファンが多くいるみたいだ。
「おいお前達いい加減にしろ!!!」
と言って怒鳴ってきたため皆ビクついた様子だったがすぐに静かになった。そして続けてこう言った。
「俺達は今大事な話をしているんだよ!!」
……ん?どういうことだろうと思って話を聞いてみると衝撃的な事実が発覚した。それは……
「キャー!!!なに…こ……れ………?嘘でしょぉおおお!!!」
私を含め全員が驚いた。なぜならそこにはとんでもない光景が広がっていたからだ。まず最初に目に入ったものは血まみれで倒れていた人の姿だった。しかもそれがクラスメイトだということにも驚きを隠せなかった。次に目に映ったものは死体となった人のそばにいた人が犯人らしき人物が無言で逃げていった姿だ。犯人は私と犯人自身しか知らない―――なぜなら、『予知夢』でみたから!
「ねぇこれってもしかして殺人現場じゃないよね!?」
と沢木さんが言った瞬間周りにいる人達の顔色が青ざめていく様子が見えた。するとその時突然放送が入った。内容は、全校生徒が体育館に避難するようにというものだった。私たちは急いで避難することにした。先生が、
「み、皆さん落ち着いて行動してくださいね」
と言った後すぐ、教師たちが誘導してくれたおかげでスムーズに移動できた。しばらくすると警察が来た。
「あぁこれは酷い……」
と言いながら遺体を調べているようだった。その後警察の人から事情聴取を受けたりして終わった頃にはもう夕方になっていたのである。
私は家に帰った。そして私は『予知夢日記帳』(通称:夢ノート)をつけ始めた。
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