第四章✧真実の夢

家を出たが、『予知夢』の男の子のことがまだ気になった…。大丈夫かな?と心配しながら学校へ向かった。そして放課後……私はいつも通り1人で下校していた。すると後ろから誰かに肩を叩かれた。振り返ると、そこにはさっきの男の子がいた。

「えっ!?なんでここにいるんですか?」

「君、この前僕にぶつかったよね?」

「あっ!はい……」

「そのお詫びをしたくて…いい?」

「お詫びなんてっ、大丈夫ですよっ!」

「でも――――」

―――キッキーーー!―――

突然トラックが猛スピードで走ってきた。

(やばい!あの子轢かれる!!)

私は咄嵯の判断で彼の手を掴み歩道へ走った。彼は呆然としている。しかしトラックは止まらずそのまま行ってしまった。

「はぁ……はぁ……良かった……無事で……」

「あ、ありがとう……」

「いえいえ、気にしないでください。じゃあ失礼します」

と帰ろうとした時だった。

「待って!!」

彼が呼び止めてきた。

「な、なんですか?まだ何か用事が……?」

「うちの中学のこだよね?」

「はい、そうですけど……?」

「何組?」

「C組―――2-Cです!」

 次の日、昨日のことが頭から離れず、ボーッとしていたら先生に当てられてしまった。答えられず困っていると……『予知夢』を見た!

「えっと……」と言いながら黒板を見ると、私の解答欄には答えがあったのだ。それを書き終えると、「正解だ!」と言われてホッとした。でも、なんでわかったんだろう? 寝なきゃ予知夢は見れないはずなのに……?不思議だけどまぁいっか♪と思い授業を受けた。休み時間になるとクラスの女子達が話しかけてくれたりして嬉しかったけどやっぱり寂しい気持ちになった。その日の夜も見たくもない悪夢を見てしまって最悪だった。また明日からもこんな感じなのかと思うだけで憂鬱になるよ…。そんなことを考えているうちに眠りについた――――

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