2023-6-7
朝から体調が優れなかった。今日はインフルの検査を受けて、公欠をいただこう。そう考え、財布を確認する。受診料目安には数千円足りなかった。親は勿論兄弟も家にはいないので、仕方なく一限に向かった。教室で机に突っ伏してみたり、椅子にもたれかかって見たり、胸を押さえて深呼吸してみたり、とにかく楽な姿勢を探した。予鈴が成る頃には机に突っ伏すことが1番楽だと結論が出ていた。一限が始まり程なくして、楽な姿勢を取っている私に講師が話しかけてきた。促されるままに保健室に行った。朝熱がなかったことを伝えたが、一応とのことで熱を測った。36.8と体温計には表示されていた。平熱が36.0で特段低い訳では無いので、騒ぐ程ではないことを先生に伝えた。保健室で寝ることも考えたが、一限の出席点は出なくなるらしく、特待生を狙う私にはかなり痛いため、保健室を後にした。教室に戻ると、講師とは別に、立場上講師も敬語を使うような先生が居た。彼ら二人は私について話している様子で、しばらく経ってから、私の席に歩いてきた。要約すると、君はこの講座で学ぶ資格は既に受かっているし、真面目なのも分かっているから、特別に出席扱いにして保健室に行ってきても良い。ということを言われた。初めて私は授業に出ないという経験をした。二限以降も気持ち悪かったが必死に耐えて、出席した。ゲロを吐きそうな気分が続くが、それに拍車をかけるのが、どうしてもそりの合わないクラスメートだ。心底気持ち悪い。体調不良で気がたっているからか、普段口からは出さない、今まで貯めてきた汚らしい言葉が溢れそうになった。ゲロみたいに吐いたら楽になっていただろうか。相手は確実に傷つくが、それが理由で私がすり減っていったら意味がないのだろう。心底興味のない相手にそんな感情を抱いたこと自体が、不思議だ。
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