2023-3-31
今日で高校生が終わりと聞いて、学割を利用して映画にでも行こうかと思ったが、バイトがそれを許さなかった。私は意味の定まらない言葉を口から吐いて相手に定義を求める行為を度々するのだが、大学生になればそんなことにすら深いと言ってくるやつが現れそうだ。そういうやつは理解ができないものに深いというレッテルをはるのだろう。よく見かける不快なやつ、というイメージだ。自分でも浅いと自覚している行為に嘲笑もなしに感心した表情を浮かべられるのは困るし、こちらはそいつを浅いと思う他ない。今日久しぶりに会った中学の同級生が正にそうだった。お前って変わったな。と言われたのだが、私からすると、私の言葉の捉え方が変わっただけではないか。と詰問したくなる。変わったのは私ではなく君だよ。と教えてあげたくなる。その場では本気でそう思っていたが、人付き合いでは愚策も愚策なので口からは定義付けられていても出すことは無い言葉だ。家に帰り、日記を読み返すと私も変わっていることが分かり、悔しさの籠ったため息をした。神社巡りをしたいとふと思ったのは日付が変わった瞬間だった。片耳一時間をかけて三軒の神社へ願掛けに行った。帰り道にイヤホンを片耳落としてそれを見つけるために10分程浪費した。え、願掛けしたよね。と思ってしまう自分が何故この状況に置かれているかは明白で、薄っぺらい信仰を自覚した。何故か中学の同級生との会話がそこで思い出された。酷く薄い芯のない言葉を吐いていたからかもしれない。
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