2023-3-30
大学と専門学校の2つともに私は通うのだが、その大学の方の顔合わせに今日は行ってきた。思い描いていたものとは違い大学デビューを絵に書いたような人ばかりだった。そう思う浅ましさが嫌で綺麗なものを見たくなった。電車を乗り継ぎ県内の少し遠い桜祭りに行ってきた。船で川を周遊するものがあったので、お金を支払い夜の枠を買った。夜まで屋台で買い食いしたり、たまたま会った知り合いと話したり、知らない人に所謂ナンパのような事をされながら時間を潰した。夜の時刻になり並んでいると、案内人に1名様ですか。と声をかけられた。同意を示すと、少し困惑の表情を浮かべていた。1人で乗る人を想定していなかったようで、数合わせのためか1つ前のカップルシートしかない船に通された。前を見ると全員隣には人がいる。私の隣には誰もおらず、なんで劣等感を感じてしまわなければならないのか不思議でならなかった。祭りとだけあって浮ついた人も多くナンパも多かった。適当にナンパに着いて行き、人を捕まえようかとも思ったが、それは私がナンパをする側になるのと同義なのでやめた。結局祭りに行っても桜だけを楽しめない浅ましさが露呈しただけだった。ただ桜を見て気分が上がったのも事実だ。美しいのに、その美を保ち続けられないのが至高に感じる。もう既に川には落ちた花びらがゴミのように浮いていて、風情がある。と思った。行きつく先は桜であっても醜い最後である事実が私を安心させた。であるならば、ただのゴミにならないように、一瞬でも私の人生に満開が訪れることを切に願う。そう思って祭りから近い神社へ歩いた。願掛けに頼る私は勿論宗教を学んだ上での無神論者である。都合のいい事この上ないが、どうせみんな輪廻転生も成仏も、地獄も天国もなくゴミに等しくなるのだ。と思うとまた少し安心した。
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