2023-2-4

バイトが久しぶりにあった。5日ぶりくらいだろうか。朝からあったので今朝は7時半に起きた。普段学校に行く日より10分ほど遅い起床だ。母親は仕事が休みなので私が起きて、髪を整えリビングにおりてきた時にはまだ寝ていた。起こすのも忍びないので、パンを用意し、一人で朝食をとる。モーニングにはコーヒーを飲むことが多いが、時間が無いので水道水を注いだ。朝食を終え家を出る。余裕を持って家を出られるギリギリの時間だった。余裕を持つために家を出る時間の余裕がなくなるのだが、私にとっては良い時間の使い方であるといえるだろう。母親に会わないで家を出るといつも嫌な想像をする。母親と二度と言葉を交わせないという想像だ。好きな音楽を流しながらそんなことを振り払おうとするが頭にこべりついて離れなかった。結局バイトが終わり家へ帰るとそれは杞憂であったと知るのだが、安心したと言うよりもまた思い出が増えて別れに含まれる辛さを育ててしまったと思う自分に嫌気がさした。いつまでも自分を守ろうと考えてしまう。どう転んでもまともな頭でいるうちは傷つく道しか残っていないのだろうか。

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