有名俳優が学校で陰キャとして過ごしていたら学校一の美少女に話しかけられるようになった｡

第4話 クラスでの嫌ーな視線？

いい夢を見た気がする翌日｡特に何事もなく学校につき､めんどくさいオーラのようなものがでそうになる｡はよ帰りたいわ､マジで｡

今日はなんだか眠くないので､普通に起きてたまーに話すクラスメイトとあいさつでもしていると､

｢今日は寝てないのー！？｣

と､未海が残念そうな顔をして話かけてきた｡俺は驚きの方が強い感じがするけどね？

｢そりゃあたまには寝ない日ぐらいあるだろ？｣

｢いや…朝の栄太＝寝てるが定着してるからさ…｡｣

｢じゃあそのイメージやめましょうねー､OK？｣

｢No！｣

というと俺の呼びかけを無視して席に戻り､あとから雅にも同じようなことを言われたのは言うまでもない｡

――おーい､

――聞こえてるー？

｢あ､何…｡って中野さん？どうしたの？｣

｢せっかく昨日話したんだし､話しかけてみようかなって...｣

おいおい､嫌じゃないけどまさか中野さんから話しかけられるとは…｡

だが当たり前のように､クラスで一番美少女の中野さんが冴えない陰キャに話しかけられる＝嫉妬の視線と陰口が来るのである｡

――――おい､なんであんな奴が中野さんに話しかけられてるんだ？

――――ホントだ！なんであんな地味な奴と？！

良くも悪く...いや悪くもクラスの視線を集めてしまった…｡まぁ当の本人は気にしてないようだが…｡

｢あぁー､中野さん､せっかくで悪いけどもうチャイムもなるし､座った方がいいんじゃないかな？｣

｢本当だ！教えてくれてありがとう､早川君！｣

こうして俺はまず､朝のピンチを対処することに成功した｡

◇

だが案の定､放課にまで男子から監視のような視線がくるので放課だというのに休めやしなかった｡

そしてやっと来た四限目｡始まって直後にもかかわらずふわぁとあくびしかけた時､先生に言われた｡

｢あー､早川君？そういえば伝え忘れてたんだけどさっきの放課に保護者の方から今日早退にさせてほしいって連絡があったのよ､だから準備して帰りなさい｣

｢唐突過ぎませんかそれ...｣

｢悪いわね､伝えるのを忘れてしまっていて...｣

急に言われ帰る準備をしていると､クラスメイト達がこんなこと言い始めた｡

――早川って早退することあるよな､

――確かに､何かあるのかな…

そこで事情を知っている先生が､早く授業すすめるよーとクラスの会話の無くしてくれ､俺は地味ーに帰った｡

早退の理由は決まっている｡スケジュールが...とかで緊急で撮影があるなどだろう｡幸い､そう何回も早退しているわけではないので､出席日数についても問題はない｡

そして､その日は特に何もなく終わった｡